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LEFTY'S INFO

レフティーズレザークラフトの情報および道具やウェスタン商品の詳しい解説などは、このブログでチェックしてください。

タンディーの商品を一部更新

2009-11-15 17:08:41 | 商品説明
タンディーレザーファクトリー(Tandy Leather Factory)の一部の商品が分かりにくいようでしたので、説明を修正しました。

特に『 Tandy Jeweler's Rouge』はいまいち使用方法と効果が伝わっていないようですので、画像を追加しております。

また、タンディーの染料ブランド「エコフロー(Eco-Flo)」についても、使用方法が分かりにくいようでしたので、タンディーのHPから説明を引用しております。
まだ全ての商品について説明が貼付されておりませんが、数日中に完成させますのでしばらくお待ち下さい。

タンディー商品の材料一覧

ヨーロッパ・アメリカの手縫いについて

2009-10-10 11:33:42 | 商品説明
ブログの更新が3ヶ月も間が空いてしまいました。申し訳ございませぬ。

さて、「ウェスタンホースマン(Western Horseman)10月号」に掲載されていた手縫いにまつわる記事です。

レザーカービングをしている方からするとあまりイメージがないかもしれませんが、「アメリカ人というのは粗雑で繊細な技術を持っていない」という印象があります。
実際に、アメリカのレザークラフト用パーツ(キット)などはあまり良い出来ではないことが多いのですが、そうした中でも勉強熱心な人というのはいるのだなあ、と思いました。(読書感想文かよっ)

TCAA(Traditional Cowboy Arts Association:トラディッショナル・カウボーイ・アーツ・アソシエーション)のメンバーであるキャリー=シュワルツ(Cary Schwartz)がフランス出身の同メンバー、ペドロ=ペドリーニ(Pedro Pedrini)の仲介で、フランスで陸軍用馬具を製作しているジャン=ルーク=パリソ(Jean Luc Parisot)にレザーケースの手縫い技術を学びに行くという話です。



ちなみに、キャリー=シュワルツとペドロ=ペドリーニの作品は昨年のTCAAカタログに掲載されており、特にペドロの作品はスクロールの美しさよりも、花や葉を重ね奥行きの深遠さを重視した独特なものです。
TCAA CATALOG 2008(ロープバッグ)

さて、この2人のフランス旅行ですが、まず彼らが訪れたのがエコー・ナシオナール・デキタシオン(Ecole Nationale e'Equitation:国立馬術学校)で、そこを訪れた際に馬具に関する古書を閲覧したそうです。キャリーはアメリカの職人ですが、この資料を見て、アメリカの馬具技術がヨーロッパの伝統技術の上に乗っかっているのだ、ということがわかったそうです。



その後、キャリーとペドロは31年の馬具を作り続けているジャンの工房でレザーケースの技術を学んだそうですが、特にキャリーが驚いたのは、ジャンの使用する目打ちのピッチがとても狭かったこと(#10~#12)、そして彼が使うオールが思ったほどシャープに仕上げてなかったことだそうです。

目打ちのピッチについてはエルメスの製品などからも理解できますが、オールの仕上げが十分でないとはどういうことでしょうか?

これはヨーロッパで使用される革がアメリカほどドライではなく、アメリカの革の場合、仕上げの甘いオールで突き刺すと(しかもピッチが狭いと)、下手をすれば革が裂けてしまうものでも、ヨーロッパの革の場合は、滑らかに突き刺さるからだということです。

当店でも販売しているブランチャードのオールがC.S.オズボーンよりも表面がザラザラなのはこうした理由があるからかもしれません。

そしてジャンの技術の多くが、キャリーが27年前にアメリカのサドル職人ジェシー=スミス(Jesse Smith)から学んだ手縫い技術とそっくりだったそうです。

ジェシー=スミスは有名な職人で、キャリー=シュワルツがそんな以前に彼から学んでいたということも驚きですが、そんな昔のアメリカでヨーロッパの手縫い技術を持っていたジェシー=スミスにも感心します。

それにしても、当店ではフランスの工具メーカー「ブランチャード(Vergez Blanchard)」の目打ちを10年ぐらい以前から使用しており、最初は#7を使っていたのを現在では#9に変更し、「細かい目だ。」と豪語していましたが(←豪語はしてないですが)、手縫いにこだわるメーカーというのは更に上を行っているのだと思いました。

フランス製目打ちはこちら
Vergez Blanchard Prick Iron

TCAA カタログ2008

2009-03-25 17:31:33 | 商品説明
大変遅くなりましたが、昨年の『Traditional Cowboy Arts Association Catalog』が入荷しました。

カウボーイの伝統技術を芸術の域に高めた職人たちの作品集です。

ページ数がこれまでのものよりかなり増えた96ページの構成になっており、値段も少し高くなりましたが、アメリカの最高峰たちが手がける作品をご覧ください。

Douglas Fine Edger

2009-03-12 11:55:39 | 商品説明
2日ほど前に入荷した『DOUGLAS TOOLS Fine Edger』の紹介です。

主な特徴は商品ページに書いてあるのですが、とにかく細かいです。

1mm以下のへりおとしにはこれしかないです。

これまで某クラフト材料店でRon's Toolのエッジャーが販売されておりましたが、レフティーズでは10年以上前に同メーカーのエッジャーは取り扱うのを止めました。

というのも、このエッジャーを使ったことのある人なら誰でも気づくことですが、溝が深すぎるので切り取った革が溝に詰まってしまい、作業に支障が出ます。

しかも、両側のガイドが以上に厚いので薄い革には使用できないんですね。
通常、小さい番手のエッジャーは薄い革に使用します。(例外もありますが)
したがって、Ron's Toolも#1や#0は薄い革(1mm弱)に使用するのが当たり前だと思いますが、これ薄い革には使用できません!!!

さて、一方のDOUGLAS TOOLS Fine Edgerですが、これはそういう問題を一切考える必要がありません。
形を見ればわかると思いますが、溝が詰まることはありませんし、薄い革も難無く削れます。

そして最も重要なことですが、ダグラスツールには刃物専門の職人がおり、彼が手作業で刃を仕上げていきます。したがって、切れ味がすごいんです。

刃物というのは、最初に切れない刃物を使うと、変な癖が付いたり、挫折してしまったりします。
「切れる」というのがどのようなことかを知らずに「切れない、切れない;;」と言って、腕が悪いのか道具が悪いのか悩むより、こういった最高水準の道具を使ってから、道具の使い方・メンテナンスの仕方を身につけるべきですね。

LEXOL Leather Cleaner

2009-03-10 22:09:02 | 商品説明
昨日入荷したLEXOL Leather Cleanerの紹介です。

しばらくレザークリーナーだけが欠品でしたが、やっと入荷しました。
特に今回よりスプレータイプの形が少しだけモデルチェンジしており、トリガーが大きくなって扱いやすくなったようです。
また、噴出口もON-OFFが分かりやすくなっています。

一方、レザーコンディショナーとレザードレッシングの残りが少なくなっておりますので、クリーナー・コンディショナー・ドレッシングを組み合わせてご購入を検討されている方は前もって在庫状況を確認しておいてください。

アンティークフィニッシュの保存について

2009-03-08 13:30:04 | 商品説明
今日は、レザーカービングにおいて重要な作業の1つである「仕上げ」におけるアンティークフィニッシュの使い方について説明します。

アンティークフィニッシュ(Antique Finish)は通常、仕上げの最終段階で使用します。
予めオイル・ラッカーの作業をしたところでアンティークフィニッシュを塗って拭き取るとカービングを施した部分の陰影がはっきりと出ます。

ところで、アンティークフィニッシュというのは保存状態によって硬さが変わってくるため、永く放置していたものや冬場の寒い時期は硬くなって使いにくいということがよくあります。

硬くなったアンティークフィニッシュは広げにくいだけでなく、ラッカーのコート面を傷つける恐れすらあります。

それで、これまではお湯を混ぜたり湯銭したりという方法がよく取られていたのですが、お湯を混ぜて、日が経つと分離したり、湯煎したら容器が変形したりと、逆に使いにくくなってしまうんですよね。

今年の1月にフィービング(Fiebing's)に直接たずねたところ、アンティークフィニッシュには元々タンコートが混ぜ込んであり、それによって柔らかさが加わるのだそうです。
したがって、硬くなったアンティークフィニッシュタンコートを混ぜ合わせれば元に戻るそうです。

もし、まだ試していないようでしたら、ぜひともやってみてください。

ローハイドクリーム

2009-03-05 13:56:17 | 商品説明
今日は、ブレーダー(Braider: レース編みをする人)にお勧めの商品の入荷のお知らせです。

Ray Holes "Vaquero RAWHIDE CREAM"

ローハイドクリームというのは基本的にローハイドのメンテナンス用のクリームでして、使用方法は商品ページに書いてあります。

ところで、このクリームはレース編みにも使用します。

効果:レースの絞まりを良くして隙間が目立たなくなる
対象:レース全般(牛・カンガルー・ローハイド)

<使用方法>
①レースを切り出す
②レースをベベリングする
③レースにローハイドクリームを塗る(染み込みが遅いです)
④編みながらローハイドクリームを補う
⑤ブレイディング(Braiding)の場合は最後にローリング(Rolling)をする

なお、レース針を使用する作業の場合は、針が滑ったりするので作業中に塗るのは控えたほうが効率いいです。

Edward H. Bohlin入荷

2009-03-01 17:20:31 | 商品説明
本日、ボーリン(Edward H. Bohlin)の商品が入荷しました。

今回の一番面白い商品の紹介です。


インディアンチーフヘッド・キークリップ(Bohlin Indian Chief Head Key Clip)

作りは「マネークリップのパクリか?!」と思わせるような形状で、多分マネークリップをモデルにしているんだと思うのですが、キーリングが付いていることで、豪華に見えます。(リングが一番安いところですがw)

インディアンヘッドのボリュームがあるので、板でできたクリップという印象も薄らぎます。

マネークリップに似ていると言いますが、実際のところ、マネークリップとして使用しても問題ない作りです。(ただ、ポケットから顔を出せませんが)