今回の更新ではでは、レザークラフト工具で在庫切れの刻印補充以外に何点か新商品があります。
1つはバリーキングの「
24 Seed Oval Center」です。(3サイズあります)
これはほぼお試しみたいな感じで作っていたようなのですが、他のメーカーがこれより粒の大きいものしか作れないことを考えると、なかなかの逸品ですね。
もう1つはダグラスのファインエッジャー。これは非常に小さい(そして細長い)エッジャーなのですが、当然のことながら薄手の革(1.0mm以下?)のエッジ処理に適しています。
実はロンズツール(Ron's Tool)というメーカーのエッジャーが小さいサイズのエッジャーを作っており(日本ではC社のカタログに載ってますが)、ロンズの1と2がダグラスの1~3に対応しています。
ロンズの画像(サイズ1)↓
で、ロンズの製品は¥6000~7000ぐらいなのですが、1つ大きな問題があります(特にサイズ1と2)。
革が詰まる!
これは決定的な問題でして、溝が深すぎる上に狭い溝の中を滑らかにできないため、そこに削った革が引っかかって取れなくなるのです。
そして、問題がもう1つ。
無駄に肉が広い。
つまり、サイズが小さくなればなるほど当然溝は狭くなるのですが、側壁の厚さは変わらないので、薄い革のへりおとしをすると・・・・いや、できません(削ることすらできない)。
したがって、ロンズの小さいサイズのエッジャーは厚い革にしか使用できないということです。(C社カタログには「プロヘリオトシ」という名前で紹介されていますが、どう考えても作っている側がプロっぽくなーい!→うちではこんなもん売れるかぁ!!)
では、一方のダグラスのファインエッジャー(↓サイズ1の画像)
この美しさを見てください(え?ポイントが違う?)。
細身ですので、決して革が詰まったりしません。
そして溝が始まる辺りから急激に細くなっているので、どんな薄い革でもへりおとしをすることができます。
しかも、他のグルーブエッジャー(Grooved Edger)と同じように溝が長いので手入れさえしてやれば磨り減っても延々と使い続けることが出来ます。(まぁ、100年ぐらいかな)
すごいですね。流石に刃物(鋼)とハンドル(木工)にそれぞれ専門の職人をかかえている会社だけあって、その道を極めた製品です。
でも、今回は3サイズそれぞれ1本ずつしか送ってくれなかったので、なくなったら次に入るまでしばらく待ってください。
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ファインエッジャーサイズ1のページはこちら
というか、今回本来はダグラスのコルト(「Colt」)をご紹介する予定だったのですが、在庫更新する前に売切れてしまったので、商品紹介は次回ということで。。。
ところで、バリーキングのカスタムツールについては2月ぐらいに入荷する可能性があります(確信は持てないのですが、本人が言っていたので)。
昨年末全く入ってこなかったことを考えれば、異常に早い気はするのですが、実は12月にバリーキングは家族の事情で全く道具を作っていなかったとのこと。
そーいうわけですので、1月から以前のように急ピッチでやってくれることを期待しております。