皇室のお子さま方の儀式
皇室では、
お子さまが生まれた際、
どのような儀式が行われるのでしょうか?
また、
一般家庭と
同じような行事があるのでしょうか?
調べてみたいと思います。
・ご誕生の当日か翌日
「御剣(ぎょけん)を賜うの儀」
(賜剣(しけん)の儀)
天皇陛下から「お守り刀」を賜り、
健やかな成長を願う儀式です。
内親王の場合は、
御袴(目録)が添えられます。
・ご誕生7日目
「命名の儀」
お名前とお印が決定されます。
一般家庭では、お七夜が行われます。
生後7日目の夜に、
健やかな成長を願い、
命名式を行う行事です。
名前をつけて命名書に書き、
神棚や床の間に飾ります。
昔は名前のお披露目をかねて
沢山の人を招きお祝い膳を囲みました。
最近では両家の両親など
身内だけで集まる場合が多いようです。
ちなみにうちでは、
里帰り出産でしたので、
自分の実家でお七夜をしました。
相方が名前を書いて
神棚の側に貼りました。
その後、両親と兄家族と会食をしました。
いい思い出です。
「浴湯(よくとう)の儀」
「読書鳴弦(どくしょめいげん)の儀」
「浴湯の儀」・「読書鳴弦の儀」は
内廷皇族のお子さまのみ行われる儀式で、
ご誕生7日目、
「命名の儀」と同日に行われます。
「浴湯の儀」は、
女官に抱えられながら
檜(ひのき)のたらいで
お湯を浴びられる儀式です。
それと同時に
衣冠単姿の読書役が
古典の一節を読み上げ、
2名の鳴弦役が「オオ」といいながら
弓の弦をビュンと引き、
文運と健勝を祈る
「読書鳴弦の儀」が行われます。
平安時代から行われている儀式です。
・生後50日目以降
「賢所皇霊殿神殿に謁するの儀」
白い御初召(おうぶめし)をお召しになり、
内親王は女性、
親王は男性が奉抱(抱くこと)して、
宮中三殿を拝礼する儀式です。
※愛子さまは東宮女官長、
眞子さまと佳子さまは秋篠宮付侍女長が、
悠仁さまは宮内庁御用掛が奉抱しました。
一般家庭ではお宮参りをします。
初めて神社にお参りすることいいます。
生まれた土地の守り神である
産土神(うぶすながみ)、
または先祖の守り神である
氏神(うじがみ)様に
お参りする場合が多いです。
生後約1か月前後を目安に行います。
当日は、
父方または母方の祖母が
白羽二重の内着を着た赤ちゃんを抱き、
その上にお祝い着を羽織らせ、
母親は側に付き添います。
男の子は黒や紺の地色に松や鶴、
鷹や武者の図柄、
女の子は花や蝶、手毬などの
友禅模様で整えます。
うちでは、相方の両親に上京してもらい、
近所の氏神様に参拝しました。
子どもは終始ムスッとしていましたね。
お祝い着が暑かったのか。
お宮参りの後、写真を撮り、
両親と会食しました。
・生後120日目ごろ
「お箸初(はしぞ)めの儀」
白木の三方(さんぽう)の上に小豆粥、
塩漬けにしたホウボウ科の魚
「金頭魚(かながしら)」、
青石を置き、
小豆粥に浸した箸をお口元につける儀式です。
一生食べ物に苦労しないようにと
願い込めた行事です。
金頭魚や青石は
骨や歯が強くなるように
願うものといわれています。
一般家庭では生後100日目に、
赤ちゃんに初めて食べ物を与える
行事があります。
地域によっては110日、
120日目に行う所もあり、
お食い初め、箸ぞろえ、箸始め、
歯固めと呼ばれています。
子どもが成長したことを祝うと共に、
子どもが一生食べ物に
困らないように祈る儀式です。
うちでは、
100日目でお食い初めをやりました。
アレルギーが怖かったので
あげるふりで済ませました。
・数え年5歳ごろ
・「着袴(ちゃっこ)の儀」
「深曾木(ふかそぎ)の儀」
「着袴の儀」とは、
ご誕生の際に、
天皇皇后両陛下から贈られた
童形服と呼ばれる着物と
袴を初めて身に着ける儀式です。

御童形服をお召しになる愛子内親王殿下(東宮御所)
出典:宮内庁
「着袴の儀」の後、
男のお子さまは、
「深曾木の儀」を執り行います。
「深曾木の儀」とは、
右手に檜扇(ひおうぎ)、
左手に小松(こまつ)と
山橘(やまたちばな)を持ち、
碁盤の上に立ちます。
そして、頭髪の毛先を切り揃え、
その後、碁盤の上に置かれた
2個の青石を踏みつけ
「エイッ!」
とかけ声を出して飛び降りる儀式です。
飛び降りる所作は
台地に足をしっかりとつけることを意味し、
石を踏むのはみそぎを象徴しています。

悠仁親王殿下着袴の儀及び深曾木の儀(赤坂東邸)
出典:産経ニュース
着袴の儀。
源氏物語を読んだ際、
出てきた行事ですね。
ちょっと憧れてます。
きてみたい袴。
しかし、
愛子さま、悠仁さま。
可愛いですね。
さて、本日はこれにて。
最後まで読んで頂き
ありがとうございました。