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リートリンの覚書

日本書紀 巻第二十 渟中倉太珠敷天皇 二十 ・蘇我大臣馬子宿禰、舎利を塔におさめる ・蘇我大臣馬子宿禰、発病する



日本書紀 巻第二十 渟中倉太珠敷天皇 二十

・蘇我大臣馬子宿禰、舎利を塔におさめる
・蘇我大臣馬子宿禰、発病する



十四年春二月十五日、
蘇我大臣馬子宿禰
(そがのおおおみうまこのすくね)は、

塔を大野丘の北に起こし、
大会(だいえ)の斎を設けました。

即、
達等(だちと)をもって
前に獲た舎利を、

塔の柱頭(はしらかみ)に
蔵(おさ)めました。

二十四日、
蘇我大臣が疾患(しっかん)となりました。

卜者(うらべ)に問いました。

卜者が答えて、
「父の時に祭った、
神仏の心による祟りです」
といいました。

大臣は、即、
弟子(やから)を遣わして、
その占いの状(かたち)を奏しました。

詔して、
「なるほど。
卜者の言に依りて、
父の神を祭祀しろ」
といいました。

大臣は、
詔を奉じて、

石像を礼拝し、
寿命を延ばすように乞いました。

この時、
国に疫疾(えきしつ)がおこって、
民に死ぬ者が多くいました。



・大野丘
奈良県橿原市和田町か?
・疾患(しっかん)
やまい。病気
・卜者(うらべ)
占い師
・弟子(やから)
一族
・疫疾(えきしつ)
流行病。疫。また、それを病むこと



(感想)


敏達天皇14年春2月15日、
蘇我大臣馬子宿禰は、
塔を大野丘の北に建て、
大会(だいえ)の斎を設けました。

すぐに、
達等が前に獲た釈迦仏の遺骨を、
塔の柱頭(はしらかみ)に納めました。

24日、
蘇我大臣が病気となりました。

占い師に問いました。

占い師が答えて、
「父・稲目の時に祭った、
神仏の心による祟りです」
といいました。

大臣は、
すぐに一族の者を遣わして、
その占いの甲骨の裂け目を報告させました。

詔して、
「なるほど。
占い師の言葉通りに、
父の信じた神を祭祀しなさい」
といいました。

大臣は、
詔を奉じて、

石像を礼拝し、
寿命を延ばすように乞いました。

この時、
国に疫病がおこり、
民に死ぬ者が多くでました。

読めば読むほど、

この時代に伝来した仏教に
違和感を感じます。

仏教とは、

これは私個人的な考えですが、

御釈迦様が語った言葉を
弟子が書き残した物
が発展したものだと考えています。

つまりは、

御釈迦様の今の言葉。
解脱の仕方のヒントじゃね

、と弟子がメモった物がお経であり、

仏教の本質は、

御釈迦様の言葉を頼りに、
日々悟りを得て、
解脱しようぜ!

だと思うのです。

だから、

石像を礼拝し、
寿命を延ばすように乞う

これは、
失礼になりますが、

仏像に祈願成就を願うなんて
本来の仏教じゃね!

ましてや、
一個人の祈願成就を願うとは…

真の神様が、
一個人の願いなんて
いちいち答えるのでしょうか?

真の神様が、
祟りなんて起こすでしょうか?

そもそも、

お供えした食物の上から得た骨って、

怪しくね?

この時代に伝来した物とは、
一体…

何故か、

あなたは自分のために
像を作ってはならない。

上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にあるもののいかなる形も。あなたはそれにひれ伏しても、それらに仕えさせられてもならない。

モーゼの十戒より

偶像を崇敬するな

、って言われたのに、

金の子牛の像を作って拝み、
モーゼにメッチャ怒られた
古代ユダヤの人々を思い出します。

明日に続きます。

読んでいただき
ありがとうございました。


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