Officer's '70s Theater

'70年代の恐竜的ハイパワー車ファンが昔を懐かしむブログ

モスキート爆撃隊

2010-06-08 14:27:05 | 映画(航空)
The original theatrical trailer to mosquito squadron

 633爆撃隊の二番煎じでデビッド・マッカラム主演の「モスキート爆撃隊」という後発作品が作られましたが、残念ながらVHS製品のみでDVD化されていません。飛行シーンや FLAK の映像が前作の633爆撃隊から一部流用されています。
 こちらは「ドイツ軍の秘密兵器であるV3号の製造拠点(洞窟の中にある)をモスキートが跳躍爆弾で攻撃する」という話で、英国人がいかに大陸間弾道弾に苦しめられ、それを嫌いであるかが判ります。
 ドイツ軍はフランスの古城を本部とし、その裏山の洞窟(以前はワイン樽の大貯蔵庫)をミサイルの秘密製造工場に改造しています。上空から絨毯爆撃しても被害を与えられないという設定は前作と同じです。

一般的な戦意高揚映画の特徴(やりすぎ・誇張)が良く出ている作品です。
1)敵のドイツ軍は情報機関が超優秀で、事前に作戦がドイツ軍に漏れている。よって実働部隊は非常に苦労を強いられる。
2)ドイツ軍は残忍・非情・狡猾で、命令に従わない神父を射殺したり爆撃目標のシャトーの中庭に英国人捕虜集団を人間の盾として抑留したりする。
3)被弾して墜落したパイロットが脱出後も勇敢に敵地上軍と戦う。自らの命を惜しまず負傷者を助け、英雄的な行動をする。(視聴する青少年への愛国心教育目的。)
4)ドイツ軍は金をかけて大規模な秘密兵器工場を建設するが、対する英国は安価なアイデア兵器と猛烈な訓練努力で敵を打ち破る。(現実にはドイツも財政的に苦しかった。)

 跳躍爆弾というのは英国がダム破壊作戦用に独自開発した自慢のアイデア兵器で、円筒形の爆弾にスピンをかけて投下することで障害物をジャンプしながら目標に向けて跳ねてゆくという兵器です。本来は水面を跳ねて進むのですが、この映画では芝生の上を跳ねて進みます。


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