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向井理、《ハナミズキ》インタから見える仕事への取り組み方。

2010-08-30 | 気になる表現者


向井理、《ハナミズキ》インタから見える
       仕事への取り組み方。

向井理は絵になる俳優だ。単なる見た目の格好良さだけではなく、ごく自然にその場に
溶け込む感じとでも言うのだろうか。どんな色の背景でも、どんな色を掛け合わせても、
そこに当たり前のように佇んでみせる──けれど、それは生まれながらの才能ではない。
というのは「僕にとってのプライドは仕事を真面目にやること」。この言葉からも分かる
ように、真面目に取り組む姿勢が彼の強み。努力を惜しまないからこそ、どんな絵にも
染まれるのだ。そして、歌手で作詞家の一青窈が9.11のテロ事件をTVで見て書いたという
名曲の歌詞を基にした映画『ハナミズキ』では、新垣結衣の演じるヒロイン・紗枝に
影響を与え続ける先輩・北見純一を演じている。決して出番は多いとは言えない役どころ
だが、スクリーンに映らない部分も丁寧に作り込む──そんな向井理の役者魂を紐解いて
みた。

「北見は報道カメラマンを目指す大学生で、海外を飛び回ってはいるけれど、プロの
カメラマンではないんです。なので、大学生のパートでは、いい意味で学生ならではの
無責任らしさを出せたらいいなと。自分も大学生活を4年間送っているので、そのときの
ことを思い出してみたりもしました。けれど、大学生といってもどこにでもいるような
大学生ではなく、北見がどんな性格なのか? それを考えることが重要で…」。
そうして向井さんが脚本から汲み取った北見というキャラクターは「チャラいというか、
フランクというか、そういうイメージですね(笑)」と説明する。
「登場シーンが限られているからこそ、最初の登場シーンはインパクトがないとダメだな
とも思ったんです。あの人って何だったんだろう? と思ってもらえたら、後のシーンに
つながりますよね。だから外見的なものではく(内面的な部分で)何を考えているのか
分からない、何なんだアイツは? と印象に残る芝居を心がけました」。

一方、大学卒業後ニューヨークでカメラマンとして働く北見を演じるにあたっては、
そこで生活する者がまとう空気感を出すため、ひとり街中を歩いたという。
「朝6時過ぎに起きて、7時には出掛けて、ホットドッグとコーヒーを買ってタイムズ
スクエアのオープンテラスで朝ご飯を食べて。なるべくホテルにはこもらず、毎日出歩く
ようにしていました。時間のあるときはミュージカルを観たり、五番街(マンハッタン)
で買い物をしたり、セントラルパークに行ったり。最初はニューヨークって凄いなーと
思っていたけれど、北見にとってはそれが日常のはず。だから僕もその環境を当たり前の
ものとして受け入れたくなったというか。風景の一部として空気のような存在として
街を受け入れられたら、北見が(自分の中に)自然と出てくると思ったんです。
あと、向こうの人はボディランゲージも大きいので、ニューヨークのパートではわざと
身振りを大きくして、話し方も変えています」。初めての土地で感じたこと全てを役に
反映させる。やはりストイックな人だ。

.街歩きのお供はもちろんカメラだった。
「カメラマン役と言っても、実際に撮影するシーンはなかったのでカメラに触れる機会は
少なくて…。でも、アングルって大事なんだなとか、必要なのはテクニックではなく感性
なんだなって気づきました。どの風景を見ていてどこを切り取るのか──写真ってその人
らしさが如実に出ますよね。東京にいるときは、友人でもあるカメラマンの蜷川実花さんと
よく遊びに行ったりするんですけど、彼女の写真を見ると、自分には絶対に撮れないなって
いつも思います。で、今回セントラルパークでリスとかを撮ってみたけれど、僕はやっぱり
ダメだなって思いました(笑)」。

.
「直接的には描かれていないけれど、北見と紗枝がニューヨークで再会して、あそこに
行き着くまでのストーリー、お互いの家を行き来する仲になるまでのストーリーが当然
あるわけですよね。限られたシーンの中でその2人の関係性をどう表現するかは演じ甲斐が
ありました」。

さらに、紗枝のような女性をどう思う? どんな女性に惹かれる? というプライベート
な質問にも「僕はどちらかというと自分自身が前に立っていくタイプ。なので、お互いに
支え合える相手がいいですね。紗枝のように夢を追いかけることは素晴らしいこと。もし
好きな人にやりたいことがあるとしたら、それがどんなことであっても応援するのが恋人の
役目だと僕は思っているんです。そういう意味では北見と自分は似ているかもしれない
ですね」と、恋の話は苦手と言いつつもしっかり応えてくれる。
どこまでも真面目なこの性格、格好良すぎる、魅力的すぎる!
                  (cinema cafe netより抜粋引用)


これはもう、向井さんに惚れこんでいる(笑)ライターさんの勝利ですね^^
《ハナミズキ》は見ていないけれど、よく知らないけれど、
向井さんの、役への取り組み方などがじっくりと読めて、
とても楽しくなりました。

NHKインタビューで、
向井さんが水木しげるさんの役作りとして、
一生懸命、漫画を描いていらっしゃって、
その姿勢から、どこが一番疲れるか、などを
つかんでいらっしゃるのを聞いて、
役者さんは役の一瞬を切り取るために、
どれほどのご努力をなさっていらっしゃるんだろうと想ったのですが、
今回は、ニューヨークの街を相手に、なさっていらっしゃったんですね。
すごいなあ。
のめりこんだら水木さんと同じ、と想ったのが、
かつての遺伝子工学の研究をかいつまんで説明しておられる部分でした。
総集編では早回ししていたんですけど、それでもその長いこと(笑)
向井さんの、今まで知らなかった一面が垣間見え、
こうやって、その普段のご努力を惜しまない姿に、
ますます、にんげんとして惹かれる思いでいっぱいです。


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2 コメント

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Unknown (アス)
2010-08-30 09:04:54
樹さんご無沙汰してます。なかなかコメント出来ませんがほぼ毎日陰日向からのぞかせてもらってます。


向井君、私も好きです。 ゲゲゲは毎日家族で見てます♪ 終わりが近づいて来たのが淋しい今日この頃です(゜-Å)

今日久しぶりにコメントしたのは来週の『ボクらの時代』が向井君×桐谷健太さん×佐藤隆太さんらしいのでお知らせしようと思って。
先日の小栗君×小出君×トータスさんの時ご覧になれなかったようだったのでコメでもメールでもすれば良かったと後悔してたのでご存知かなと思いつつ…。


今年は毎日ヒドイ暑さですね(-ι-#)
暑さに弱い樹さん、お体ご自愛下さい。

返信する
ありがとうございます。 ()
2010-08-30 14:29:29
アスさん、こんにちは。
超おひさしぶりです。
めっちゃ嬉しいですよ。
もうL図書卒業?とか想っていたのですよ、
仕方ないけど淋しいなあって。
なのでコメント、とっても感謝しています。

向井さんのお知らせ、ありがとうございます。
若い世代のなかで、どんなお話されるのか、すっごく興味あります。
しかも、桐谷さんも佐藤さんも《超明るい系》じゃないですか、
向井さんがひっぱられるだろうなあ←期待!
楽しみです。

小栗さんの時の、そうなんです、知らなかったんです、というか、
前もって調べておけよ、ですよね。
お気遣いくださって、ありがとうございます。

アスさんはハートウォーミングな映画がお好きそうだから、
《うさぎドロップ》、楽しみなのではないでしょうか。
お忙しいとは想うけど、コメントくださるの、すごく楽しみにしていますので、
よろしくです♪
こたろうくんこと息子さんと、夏休み、たっぷり楽しめましたか?
アスさんも夏バテなさいませんように。9月もまだまだ暑いそうですよ。
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