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「#再放送希望」漫画原作ドラマ に松山ケンイチ≪銭ゲバ≫

2020-07-03 | 松山ケンイチ

再放送はもうこれで各放送局、放送終了して、ドラマ撮影再開、新ドラマスタートかな、と思っていたのですが、
ここにきて東京の感染者数が不穏な動き。
やばいですよね。
規模は全然違うとしても、全国各地、いたるところで、感染者数が増えつつあるようです。
経済を殺すな、とばかり、政府による大きな動きはないと思うんですが、
テレビがまたリモート&再放送になるやも、です。
そして、ちょっと前の記事になりますが、
松山ケンイチさん主演の意欲作≪銭ゲバ≫も再放送してほしい、という記事がありましたので、
歓喜とともにご紹介いたします。


「#再放送希望」漫画原作ドラマ に
松山ケンイチ≪銭ゲバ≫


■日テレ土曜ドラマらしからぬハードさ…『銭ゲバ』


松山ケンイチ
『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』と同様、岡田惠和脚本で、最終回の描写が斬新という点で思い出すのが、
松山ケンイチ主演の『銭ゲバ』(09年、日本テレビ)。
先日亡くなった漫画家・ジョージ秋山氏の同名作品が原作で、極貧だった幼少期の出来事から、
金のためならば何でもする=“銭ゲバ”となってしまった青年の生涯を描いた物語だ。

富を得るために殺人を繰り返す主人公、幼少期のDV描写、信用させては非情に裏切っていく場面など、
重苦しさの連続に加え、序盤で重苦しさを緩和する役割だった主人公が出会う明るい一家も、
後半はどん底に突き落としていく展開があまりにも容赦なく、救いがない。

そんな内容から、放送枠である日テレ土曜ドラマが持つ“ティーン向け”とは思えない、かなりハードなドラマではあるのだが
「金が全てなのか?」を、劇的なストーリーを用いてしっかり考えさせ、安易な答えへと導かない深いドラマに仕上がっている。

無感情に見せながら時に激情的で、心の奥底で葛藤し続ける難しい主人公のキャラクターを松山が好演しているのはもちろん、
その圧倒的な主人公に自分の家族を崩壊され、堂々と立ち向かっていく社長令嬢・緑を演じたミムラ(現・美村里江)や、
主人公の本性を知りながら最後まで彼を愛し続ける緑の妹役・木南晴夏の熱演も見逃せない。
特に主人公と緑が対峙(たいじ)する第6話の場面は、熱気ある舞台の二人芝居をみているようで圧巻だ。

この作品でも、岡田脚本らしい漫画的展開とリアリティを絶妙なバランスで融合した見事な筆致を見せるのだが、
やはり最終回の描き方が素晴らしい。
どこまでも暗い展開だったことを逆手にとり、
最終回では「主人公がもし幸せな人生を送っていたら?」というifをほぼ全編に渡って見せる。

それは主人公の希望なのか理想なのか、もしくはパラレルワールドなのか、
またしても視聴者に想像を膨らませる巧みな誘導が見事。
その展開の中でも「主人公は後悔していたのではないか?」という、視聴者にほんの少し救いを与える場面見せた直後、
それをもひっくり返してくる容赦のなさがすさまじい。
演出を務めた大谷太郎氏、狩山俊輔氏どちらも息詰まる映像世界を構築しており、全9話どの回も見逃せない。

こちらはHuluで配信中で、あまりにもダークな作品のため再放送は難しいのかもしれないが、
チャレンジングな作品は地上波で放送してこそ輝く。ぜひ再放送を希望したい。
                                (まんたんウエブ/yahooニュース)
記事全文は下記より
滝沢秀明・松山ケンイチ・窪塚洋介・常盤貴子…「#再放送希望」漫画原作ドラマ


松山さんの代表作、といえば数々あれど、(あえてLの名を秘す←だが言っている笑)、
強烈な代表作といえば、その一等賞がこの≪銭ゲバ≫であり、
低視聴率で悔しかったけれど、観た視聴者は誰もが歴代大河ドラマの中でも傑出した作品と声を揃える≪平清盛≫。
≪平清盛≫はぜひとも、NHKで再放送、あるいはクローズアップしていただきたいのですけれど、
≪銭ゲバ≫は希望というものが一切ない内容ゆえに、日テレがいくら英断しようとしても、スポンサーがつかないかと(汗)
当時、放送中にスポンサーが降りましたしね、何社か。
そして、松ケンファンわれらも、ドラマを見ては体調を崩していたものでした。
記事はうまくドラマの雰囲気を要約してくださっていますけれども、あれが全回放送できたのは、奇跡だったかも!?
この春はコロナ禍において、医療ドラマの再放送や、ハッピーエンドの楽しいドラマの再放送がたくさんありました。
勇気と元気と希望をもらいました。
≪銭ゲバ≫に再放送を期待するとすれば、お友達だとか、表は立派な会社でも闇のつながりの数々に、何事にも忖度を忘れないあの方と取り巻きに
見せつけてやりたい、いや、スポンサーがつきませんけど^^
しかししかし、本当に最終回の最後のシーンまで、視聴者に主人公の人生の意味を突き付けるドラマ、
深夜枠でもいいから、再放送をお願いしたいものです。
当時、スポンサーになってくださった有名会社、いかがなものでしょうか。
松山さんの熱演、最後の最後まですごかった! あの作品だけでも、一生ついてゆくわ、の気持ちになったと思います。

zenigeba MAD ~Stars and Boulevards~


松山さん、若いっ!(今もですが)


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4 コメント

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Unknown (まろうさぎ)
2020-07-03 21:56:07
こんばんは!
「ごくせん」第一期の再放送で超若い松山さんを見つけるために目を皿にして画面に張り付いていましたが(笑)、明るく楽しいものだけでなく、名作ドラマならダークなものも見たいですよね。
「銭ゲバ」も原作者の先生の追悼として見ていただきたいです。こういうダークなドラマだと分かっていて見てほしいですね。まあ、体調は崩してしまうことは覚悟の上で。
大河ドラマも休止中で、過去の戦国大河を特集しているのですが、なにかの機会に、「清盛」もお願いしたい。本当に名作ですもの。今でもTwitterで話題になってお題で遊んだりできるのは、それだけ魅了された人が多いから。ファンが絵を描くとか、ファンミーティングとか、全部「清盛」からなんですよ〜と声を大にして言いたいです。

またコロナ感染者が増えて第二波を警戒しなければなりません。予定は立たず、他県への移動も憚られますが、今、出来ること、楽しめることを探していきたいと思います。
返信する
Unknown (ychan)
2020-07-09 21:18:17
樹さん、こんばんは。

ドラマの放送当時は、見終わるたびに胸が苦しく、この苦行の先に何があるのだろうと思いながら、最終回まで見届けられたのが自分でも不思議です。
最終回の風太郎の姿は当時のまま、今でも脳裏に存在しています。そんなインパクトを残せるなんてやっぱり松山さんはすごいなと。
色々な意味で伝説のドラマですね。
返信する
まろうさぎさんへ ()
2020-07-12 00:19:26
まろうさぎさん、こんばんは。
コメントくださって、ありがとうございます。
めっちゃうれしいです。
再放送、たくさん放映されてますけれど、
一過性のもので、あの時はねー、たいへんだったよねー、と
記憶されると思ってたんですけど、いまだ流動的な感じがしませんか?
でも、経済優先で、っていうか自粛のために協力金を払う余力が国にも東京都にも、
なんかなさそうで、
このまま、艱難辛苦を乗り越えながら、新番組もできていくんですかね?
今回はしかし、とってもフレッシュでしたね。
≪ごくせん≫、松山さんの、無名なのにリラックスしてた印象があるんですけど、
さすが、まろうさぎさん、探すとは!
ダークなドラマはやっぱり再放送には向かないんですかね?
でも、見るべきドラマってありますよね。
勇気のあるスポンサー、いないかなあ?と思うけれど、
平時ではないので、銭ゲバにかかわる体力はないかなあ?
≪平清盛≫も思い出深かったですよね。
私は壮年期の清盛を取り上げてほしいです。
大河の主人公のアクの強さ列伝、とかだと、
出てこれそうな気がするんですけど(笑)
撮影初期に、岩手でしたっけ?まろうさぎさん、行かれましたよね?
まろうさぎさんの行動力に、大いに驚いたエピソードのひとつですよ~。
もちろん、レポしてくださって、ありがとうございました!
京都に、神戸に、一緒に行ったりもしましたね。
松山さんと小雪さんが行かれたコロッケ屋さんにも一緒に行きましたっけ!
と思い出話がつきそうにないです(笑)

平清盛で、今、朝ドラ主人公を演じてる窪田正孝さんが、
圧倒的な熱演をされましたよね。
後白河法皇と清盛との板挟みで、早く死にたいという場面、
おおお、またあの感動がよみがえってしまう、横道だ(笑)
窪田さんサイドからでもいいから、この機会に大河の時間に、
取り上げてほしいですね(弱気・・笑)

わけのわかんない返信ですみません^^
返信する
Unknown ()
2020-07-15 10:55:22
Ychan、コメントありがとうございます。
返信が遅くなりまくりですみません
m(_ _)m
映画もさまさまな役で感慨深いものが
多かったけれど、
ドラマはなんだか松山さんもリアルタイムに
見て、連帯感(笑)があったり、
松山さんもそばにいる感があったりしましたよね。
しかし、あの作品はファンも試されたわあ💦💦
見たいけど、続きを見るのが怖かったわあ。
今をときめく田中圭さん演じる白川くん、
今頃どうなってる?とか、
変にもりあがっちゃったり、
トッキーこと、柄本時生くんの役もせつなかったし。
あれだけ悪いことやった風太郎なのに
突き放して見ることができず、
最終回まで、手の先が冷たくなったり、
吐き気がしたりとたいへんでした。
そして最終回、いまだに、動画をみると、
動悸がすごいです。
松山さん、これからもいろんな役を
なさるでしょうが、
空前絶後のこの風太郎を超えるのは、
なかなかないでしょうね?
あ、あるかな?怖いなあ。
そんな作品ができたら、
また一緒におしゃべりしてくださいね💖
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