シアターカルチャーマガジン 【 Ｔ 】（インタビュー編）2008-03-16

（2008-03-16付再掲載です）

シアターカルチャーマガジン　【　Ｔ　】
　　　　　　　（インタビュー編）
　　　　　　　　　　　　　2008-03-16　　　　　　　　　

■発売して２日間が終了しただけなのに、完売しているところがあるなど、
残数が気になるところです。

普段はほかのひとのインタビューを読む余裕もないのですが、今回は
加瀬亮さんのを読んじゃった。だってさ、海辺にいて、加瀬さんの横顔の
むこうに、からっぽの砂浜がひろがっているんです。ぼんやりと。
語るなあ、写真が語ってるんですよ。彼の言葉も聞きたくなって
しまいますよ。ひとことだけ・・・

（今は迷いと確信とだったら、確信の比重の方が大きいんじゃないですか）

「どうなんだろう？日によって揺れたりします。役者って求められないと
できない仕事なんですね。手に職があって、自分自身で何かを作り
出せる仕事ではないわけですから。変な仕事なんです。だから、その
葛藤はいつもあって、喜んでもらえると思ってやったことを、
一緒にやっているひとから『そうじゃない』と言われたら、それは
抑えないといけない。そこら辺のバランスは難しいですね」


これからお買い求めのかたはここでストップしてくださいね。
苦労して買った（買う）今回の本。もったいないもんね。



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（概略です）

松山くんは今まで振り幅の大きい役をやってきたと。
役に憑依しながら、憑依され、ひとつの役が終わるたびに
その役を壊し、つぎの役にむかってきた。

数年のうちにその作業をたくさん繰り返してきた、その精神力は
すさまじいと。

飛距離のある役さまざまに演じていくことで、コアにある
「松山ケンイチ」というものを維持しているのだと。

インタビューをしたときはＤＭＣのボイストレーニングや
ギターの練習をしているときだった。
苦戦中だという松山くん。だけれど、新たな課題をいつも、求められる
以上にこなしてきたのだから、余裕すら感じる。
「いっぱいいっぱいですよ」と松山くんは言うのだ。

よくデスノートのＬで変わりましたねって言われるらしい。だけど、
知ってもらうきっかけにはなったけど、そのせいで地元で
友達にサインを求められることはなかったのに、サインを頼まれる
ようになったのは、セクシーボイスアンドロボで、ロボをやった
せいかなって。テレビは全国どこでもやっているものだから。
だからこの２つで変わったかなって・・そう思うそうだ。

いろんな役をやって、松山はこういう役でなきゃ」って思われない
ようにしたいのだと。

お客さんのためにやっているというのはあるけれど、あくまで自分が
演じたいもの、おもしろいと思うものを望んで演じるんだということは
理解しておいてほしいとのこと。

撮影していないときは（撮影中肌も荒れるし）ひげを生やしているんだ
けれども、親御さんも「ヒゲはオッサンくさくてダメだ」と言うらしい。
そのことには反発を感じている様子。誰のためにあらねばならないのかと
いう憤りが感じられますね笑。

挑戦の気持ちから、人気を保つためだけの仕事になってしまうのは
違うと。「実力はないと思います、毎回違う顔をしているだけです」ときっぱり。

これ、できるのかな？位の役をやりたいのだそうだ。イメージできて
しまうような役はあまりやりたくないという。

ＤＭＣは歌も楽器も苦戦している。クラウザーさん（さんづけだよ）の
声も、根岸くん（くんづけだよ）の役作りもむずかしいと。

『人のセックスを笑うな』はよかった、現実と役柄が完全に逆転したから。
ああいう思い、感覚はぜひまた体験してみたい、のだそうだ。

作品ごとに自分を変えていかなきゃならないという思いだけはある、
ただ変え方はやってみないとわからない・・とのことだ。


荒削りな感じでまとめてみましたが、全部はひろいあげていません。
このほか、インタビューにはいるまでの様子、松山くんが泣ける映画として
何を選んだかとか、その映画に関する解説なども付け加えられて
いました。

特に新しいことは発言していないように感じられたのですが、
ひとから自分のありようを言われるのがそうとう腹が立つんだなって
わかりましたね（笑）
ファンが増えようが減ろうが、自分のやりたいことにそって、
わいは生きてくんだ、文句あるか！！って感じですよ。

あーあ、白雪王子には、撮影オフのときは逢えないってわけですね。
じゃあ、オフ作らないで、年中撮影やっててほしいな（笑）