
小学低学年のころ、
ある日、
「犬は飼えないの。
だから可愛がってくれる家にあげたからね。
あなたは何も心配することはない。」
と諭された。
しかし、
ガレージの床にどす黒いシミが、、、
もしかして、父が車で、、、、?
両親は私が悲しむ姿を見るのが辛い。
だからあんなことを言ったのだろうか?
私は親に黙って捨て犬を飼ってた罪悪感と
両親の私への想い。
もし自分が想像していることが、
的中したことを考えると、
きっと絶望で胸が裂けてしまう恐怖。
何も聞けなかった。
数年前、母に
覚えている?って聞くと
覚えてる覚えてる。
あの子犬は、職場の人に譲ったのよ。
え?黒いしみ?
あぁ、きっとオンボロ車だったから
オイル漏れの後じゃない?って
笑いながら言っていた。
長年、
あの遣る瀬無さを返せー!
と、子供時代の自分へ言いたい。