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ネタバレ「変な家2 〜11の間取り図〜」 雨穴

2024-07-26 | 小説・漫画他
前作が割と面白かったので、その時に図書館で2をリクエストしていました。

前作も間取り図と謎というのはユニークで楽しかったのだけれど、後半からの犬神家の一族風なごちゃごちゃした処が好みじゃなくて、本作はそうじゃないといいな・・・と思いながら読み始めました。

1「行先のない廊下」
2「闇をはぐくむ家」
3「林の中の水車小屋」
4「ネズミ捕りの家」
5「そこにあった事故物件」
6「再生の館」
7「おじさんの家」
8「部屋をつなぐ糸電話」
9「殺人現場へ向かう足音」
10「逃げられないアパート」
11「一度だけ現れた部屋」
後編「栗原の推理」


★以下ネタバレ★




最初のうち、どの章も面白かったので、今回は短編を色々集めた内容なのかな?t思いきや、あれ・・?片腕片足の人形とか、水車小屋(この水車小屋のしかけは凄かった)さっき出て来たよね・・・?
途中で、そうかー、これって全部繋がってるお話なんだな・・と気がつきました。
全部読み終わった感想としては、色々無理がある処があるなあーというのと、メインが宗教で・・・・(形へのこだわりから、家の敷地を似せるとか・・・)はちょっと・・・。

あ!それは気がつかなかった、というのは、売春は女性ではなく、その子供がやらされていたという処。児童買春をさせられていてそれを根にもって母親をずっと憎んでいた娘っていうのは、母親が主導してやらされていたわけじゃないし逃げられない状況だったので、高齢になった母(元教祖)を彼女が嫌う、さらし者にわざとしたとか、死ぬ様に仕向けるとかは可哀想な気がしました。

あと、娘との糸電話。隣人妻と不倫中の父親がより楽しむために性行為中に・・って、こりゃ無いのでは・・?と思ったし、隣人の奥さんが部屋で死んでいた(実は不倫相手の子供を妊娠していた。遺書を読んだ父が既に死んでいる妻を焼きつくし解らなくなるようにした、って、うーん、、、これも微妙かな)

そして最後に、孫が(杖ではなく)義足を父に頼まれて、なくなく隠したが、やっぱり思いとどまり祖母の部屋に戻していたつもりだったが、気がついたら自分の部屋にまた義足が戻っていた?
私は物音がすると目がすぐ覚めてしまう人間なので、部屋にそっと忍びこんで色々やっても気がつかない人達なんだなー羨ましいわ、って思ったり 笑

そもそも祖母もトイレ往復が大変な経路の家に住まわされる自体が、自分をないがしろにしてるというか嫌がらせの一つと解っていたにちがいなく可哀想だし酷いよね。トイレって一日に何回も行くのに・・・。

その他、宗教団体と建築業者の繋がり、同じ間取りの建売を一杯売っていた、家の前の建築工事中に小さな子供を死なせてしまったが故に玄関を変えたとか、色々アイディア豊富なお話でしたよ。3つ★くらい


今回は図面とか説明が1よりとても解りやすく載っていました。

「変な家」の感想

変な家2 〜11の間取り図〜 2023/12/15 雨穴
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