「県庁の星」 原作 桂望実
映画見た後、原作も読んでみました。
映画の感想は、こちら県庁の星 面白かったです!
断然映画の方が面白かったです。こんなことは、今まであんまり無かったのだけれど・・・普段は小説の方が映像版よりも良かったのに・・・って事が多いのに。
小説の方は、教育係のパート女性が、45歳の太ったおばさんなんですな・・・
ただ、おばさんと息子(老人ケアの仕事をしている)の部分は、なかなか面白かったけれども、主役の県庁さんが、なんだか冴えないんです。合コンで出会った23歳の子とのエピソードが、なんだか嫌でした。
出演 織田裕二 / 柴咲コウ / 佐々木蔵之介 /
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「地下鉄(メトロ)に乗って」浅田次郎 小説感想と、映画キャスト、比較
1994年(平成6年)に刊行され、第16回(1995年)吉川英治文学新人賞受賞した作品で、浅田次郎さんの自伝的要素のある小説だとか。
(追記)先程「王様のブランチ」で、浅田次郎さんのインタビューで、彼の生い立ちが語られていました。お金持ちのお家に産まれたのに、途中で家業が傾き、一家離散の憂き目に遭い(多分この辺りは、小説の大沢君演じる父・アムールの幼少時代の部分が浅田さん自身の経験談を入れて書いてたのかな?)その後、色々な職業、アパレル業(堤さん演じる「真次」がそうでしたよね)を転々としながら、40歳で小説家として目が出るまで過ごしたそうなんですね。浅田さんの自伝というのは、時に父、時には主人公の真次、と、色々な経験を少しづつ重ねて書かれた様ですね。
ちなみに、興味深いことをおっしゃっていて、「なってやる!と思った人よりも「なるもんだ」と思いこんでいると夢はかなう様な気がする・・と言っていました。
最近映画化され、宣伝番組や、CMやでの大沢たかおさんの、破天荒な成り上がりもんの姿を見て、すっごい格好いい・・・と思って、その大沢君が演じている、偉大な人でなしの父親って、どんな人だったんだろう?と興味が湧いて、小説を読んでみました。
後日映画版見ました ⇒映画版の感想はこちら
堤真一さんが主役で、大沢君がお父さんということだけは、写真とかで知っていました。読みながら、まさに、この小沼佐吉(アムール)=大沢たかお!!ぴったりだ~~~と、そこには感激して読みました。主役が堤さんっていうのも、悪くはない気がするけど、ちょっと若すぎるかな?もうちょっと年輩のくたびれ感のある人の方が良かったかな?(それじゃお客さん入らないか・・・)愛人のみち子役は、読みながら誰なら合ってるだろう?と考えても浮かばないんです。実体が想像出来ないというか・・・ふわふわした存在。だから、岡本さんという、あまり私には馴染みが無い人なのは、合ってるって思いました。(私は彼女が主演しているドラマや映画を見たことが無いのか、あってもあまり覚えてない)
さて、小説を読んだ感想は、実は、いまひとつ・・・でした。
内容は、「バックトゥーザフューチャー」みたいに、時空を越えて、若き自分の父のに会う話しなんです(こういう話しにめちゃ弱い自分)ただ、その時空へ行く手段というか、なんで行けるのかな?(それを突っ込んじゃイカンですが(^^;))とか、
★以下ネタバレです 文字反転して下さい★
最初は兄が自殺した昭和39年⇒戦後⇒戦火中満州で⇒戦前出征の日⇒昭和の初め モボモガの頃と、毎回違う時代にタイムトリップする・・というのが、すいません・・・なんだか、少々やりすぎ感が・・・。それに愛人も一緒にトリップって、、、どういうこっちゃ・・・。
そもそも、長男、その程度のことで(って言ったら可哀想だけど・・・)自殺しちゃイカン!!
それと、ラストが、なんでみち子死んじゃうか??と思ったし、目を覚まして見れば、みち子という存在が現在の世界からすっぽり無くなってしまっているじゃありませんか(;_;)それは、ちょっと可哀想だな。でも異母兄弟なのに、恋人っていうのは、マズいから、こういう〆方にしたのかな・・・・。なんだかスッキリしない。
ただ、過去にさかのぼったその時代ごとの、父の姿生きざまを描いている文章はとても面白いし、何といっても、その時の日本の街の様子などが素晴らしく愛情込めて描かれていて、そういう部分はとても楽しく読みました。
そういえば、主役である次男の奥さんについては、あまり語られていないけど・・・なんだかちょっと気の毒だったりする(^^;)
今までにも何度か浅田次郎さんの本は読んだことがありますが、なにかこう、あったか~い感じがして良い印象を持っています。この小説もだいたいは面白く読めたものの、ちょっと引っかかってしまう部分があったのが残念。そういう事全く気にせず入り込める小説も、あるのだけれど・・・。
あと、今まで何気なく乗っていた、東京メトロ(地下鉄)に、何か愛着が湧いてきました。そんな70年も昔から走っていて、色々な歴史、色々な思いを持っている人がいることを、この小説を読んで初めて知りました。私は札幌生まれ育ちなのですが、やっぱり幼い頃、初めて地下鉄というものが開通し(札幌オリンピックのころ)、入り口に立つと、中から風がぶわ~!っと来る感じや、独特のこの下に電車が走ってるんだ・・??など、不思議な場所・・・という、やっぱり特別な思いがあったりするんですね。札幌は、バスを除けば、地下鉄が、市民の一番の足?なので。
小説読み終わった後、キャストを調査したところ、地下鉄で話すかつての恩師が、田中泯さんなんですねー!!ちょっと興味有る!!この写真は、そうなのかな?もうちょっと小柄で痩せてお爺さん・・ってイメージを頭に持っていたけれども、田中泯さんの恩師役、どんな風だか是非見てみたいです!
そして、お時役、こりゃまた、かなりピッタリ!!常盤さんでした。
圭三役とか、昭一役は、誰が演じたのかな?とか興味有ります。レンタル開始になったら見ます☆
大沢君の、あだ名だったアムール(今はロシア)を、AMOUR(フランス語で愛)に置き換えたアイディアは、頭にピッとひらめいたんでしょうかね^^ナイスです♪
映画 地下鉄(メトロ)に乗って
長谷部真次 - 堤真一
軽部みち子 - 岡本綾
小沼佐吉 - 大沢たかお
お時 - 常盤貴子
恩師役ー田中泯
母親ー吉行和子
監督:篠原哲雄 脚本:石黒尚美
この本を読んだら、「自分の父親の若い頃に会う話し」内容の、小説・映画「異人との夏」のことを思いだしました。続きを読んでやろうと思われた方が、もしいらっしゃったらば(短いですが)、続きは、こちら「地下鉄(メトロ)に乗って」「異人との夏」
見はじめました。この映画も見たいですね。
感動する映画が好きです。
たまに映画館で見ます。涙そうそう、ワールドトレードセンター以降、まだ見てない。手紙も見たいのですが。(^_^;)
海外旅行はどんなところいかれてますか。
私はアジア専門です。もっといろいろな所行って見たい。mixiもやってます。
私も感動する映画や、やっぱり見終わった後、見て良かったな~って後味の良い映画が好きです☆
特に映画館にまで出向く場合は、見終わって、ワクワクした気持ちで、お茶など飲みたいです。
涙そうそうと、ワールドトレードセンターをご覧になられているとか!!両方とも、すっごく見たかったのですが、見に行けてないんです。
手紙、私もすごく見たいです。今、ちょうど原作本を読んでいる最中なんです☆
yottyanさんとは、映画のお話も出来そうで、嬉しいです!
海外旅行は、最近は子供がいるもので、ビーチ専門になっちゃって・・・。でも私も、アジア大好きですよ!!子供が出来る前は、香港や、中国、タイ、インドなどにも行きました。安くて美味しい食べ物を食べるのが大好きなんです。あと雑多な感じも好きです。
yottyanち、あとで、旅行についての処も、またゆっくり色々拝見させて頂きますね♪
タイには行って熱くてきつかった。
中国には行ってみたいです。
中国の方の知り合いもいますので
行って見たいです。
映画感動してストレスを発散してます。(^_^;)
土日は忙しいです。ハイ。
タイ、熱かったですよね、私は最初にタイに行ったのが北海道に住んでいたころだったので、キツくて、死ぬかと思いました(爆)
2回目は、関東に越していたので、大丈夫でした^^
中国に知り合いがいらっしゃるなんて、良いですねー!やっぱり誰かお友達とか旅行先にいると、心強さも100倍ですもん☆
穴場とかも教えてもらえるし♪
私が行ったのは、広州と、桂林だけなんですよ・・・。もっと色々行ってみたいのですが、なかなかチャンスがありません。
また、今後も、音楽、映画や、旅行、食べ物など、yottyanさんちのお話拝見させて頂くのを楽しみにしています☆
『県庁の星』は、ブログをはじめる前に読んでました。映画は見てないですが…
先に読んだので、チュウの頭の中では、草くんと、渡辺えり子さんが…ダイナマイトボディの彼女は、サトエリが…勝手に動いてたので…なんか、変な感じでしたねww
別物として、映画も見てみたいですね♬
『地下鉄に乗って』は、映画は見てないですが…キャスト知識はあったので、頭の中でも、あのキャストで動いていましたww
なんだか、勝手に浅田次郎さんって、純文学と思い込んでいたから、このSFタッチは惚れてしまいそうです。(〃 ̄∇ ̄ポ)
>草くんと、渡辺えり子さんが…ダイナマイトボディの彼女は、サトエリが…
ぶ、ぶらぼ~~~~!まさに、そういう感じでしたよ!!
私は逆に最初に映画→小説だったので、小説読んだ時に、映画と違うなぁ~って思ってしまい、今、チュウさんの配役を聞いて、まさに!!って膝を叩いてしまいましたよ☆
以前、「死日記」「ボーイズ・ビー」で真剣に人間を描こうとしているまなざしを感じたので、ひいきして読みました。
「Run! Run! Run!」はラスト、空気ちゃぶ台をひっくり返したくなるラストでしたが、この人は、すんなりいくラストより、引っかかっても本当に近づきたいんだ・・・と感心しました。
「県庁の・・・」映画版は、原作に足りない所を上手く補っていましたが、一つ、ラスト近くの柴崎コウのピンチを織田裕二が助けるところは、別に、暗記することなんか求めてないのに無理矢理盛り上がっていたような気がしましたが、まあ、仕方ないですかね。
浅田次郎は、私の父親が良いと言うので、一生読まないと思います。
「メトロに・・・」の映画は、私には良く分かりませんでした。
私生児で、義理の兄妹だから、という理由が、韓国人じゃあるまいし、死ななければならない理由にこれぽっちもかんじられなかったので、映画の根本から乗れませんでした。
別に別れればいいんじゃ?っていうかんじで、泣き所が分かりませんでした。
だって、妊婦だから階段から落とせば・・・っていうお約束だって、流産で済まず、母親が死ぬかもしれないですよね。
うーん、父親がいいって言ったせいでしょうか、つっこんでばかりでした。
おおお~そういわれれば、そうですね。そういうのってありますよね。仕事関係では上手く関係築けているのに、身近な家族関係は上手くやれない・・って事とか。
私は映画を先に見てから小説だったのですが、そういや、2日前に、TVでまた放映やっていたのを少し見ました。う~ん、カットも多かったのかな、あまり2回目は見る意欲が湧かず、途中で辞めてしまいました。
>別に、暗記することなんか求めてないのに無理矢理盛り上がっていたような気が
確かに ちょっと???って部分がある映画ではありましたが、1回目見た時は、楽しく見れちゃったんです~。
結局、読もうと思いつつ、まだこの後、他の桂望実さん作品は、読めていません・・・。
メトロ、やっぱり、同じ処が私も引っかかりました・・。小説も、やっぱり同様に、それほどピンと来ず・・・。
ところで、牧場主さんは、お父さんと、どこかしっくり行ってない処がおありになるのでしょうか・・?
なんとなくそんな感じがしたものだから。
私も現在は普通なのですが、若い頃とかまで、険悪な時期があったりしたんですヨ
今は、まあ・・・実家に帰ると、父が、自分の好きな本をダラダラと営業し始めるので、打てるだけ相槌を打ちますが、打ちたくない時は台所に逃げます。
聞いてなくても背中から念仏のようにダラダラと続くのですが。
何が嫌って、「ほれ、あの、何年か前にあれ書いた、ここまで出てるんだけど、とにかく、最近売れてる、あれ」について聞かされること。
最後、「とにかく面白いんだよ」と言われるので、そこで最後の相槌を打って私の仕事は終了。
先日お話した佐藤友哉さんは、まあ、面白いことをしているけれど、話が好きか、自腹で買うか、と聞かれても、首を振る作家ですね。
好みですが。
多分、私が年を取ったせいだと思いますが、あと、20~30年位で老眼になると思うと、ただ闇雲に読むのはもうやめよう、感性がどうの、という作品より、腕一本で生きていく覚悟がある作家や、生き方を提示している作家の本に絞ろうと思うようになったんですね。
きっと誰かと、自分が面白かった本のことを語り合いたい人なのではないかな?
お母さんは読書に興味とか無い方なのかな・・・。
でも、まぁ、実家に帰ると、お父さんがいるわけだから、しょっちゅう顔を合わせることは無いわけですし^^
佐藤友哉さんについての印象、ありがとうございましたー!牧場主さんは、本を買って読まれるようなので、きっと、しをんさんちのように、本の重みで床が~っと心配になっちゃってるのではないかな
キャー!老眼になるまで、まだ20~30年もありそうだなんてー!やっぱり、牧場主さん、お若いんだわーきっと!! 私はまだ何とか平気ですが、家の旦那や、友達、もう既に老眼になってる人がいます・・