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山白朝子「死者のための音楽」感想

2011-08-09 | 小説・漫画他

山白朝子=乙一さんと聞いて、さっそく読んでみました。
「長い旅の始まり」「井戸を下りる」「黄金工場」「未完の像」「鬼物語」「鳥とファフロッキーズ現象について」「死者のための音楽」の7編からなる短編集でした。

特に面白くて個人的に好きだったのは「黄金工場」と「鳥とハァフロッキーズ現象について」でした。
この2つは、乙一さんっぽい内容に思いました。
これらの作品一つで、この厚みの本一冊分の長編を読んでみたかったです。
特に「鳥と~」の鳥さんが、飼い主が頭に浮かんだ、ちょっと持って来て欲しい物(リモコンとか鍵とか・・)を運んで来てくれる様子が、悶絶するほど可愛らしくて大好きでした。
この2つだけなら5つ★なのだけれど、普通に読んでしまった編もあるので、トータル3つ★半~4つ★くらい。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
「長い旅の始まり」では、少女が腹をさされた時に、父親の精子がくっついて、妊娠した・・・というのが、ええっ?そんなの有りなのか?と、突っ込んじゃいましたw
「黄金工場」生きてるものが黄金に変わる・・・。しかしその魔法は永遠ではなく、魔法が切れると元の通りに戻るのだった。ぐちゃぐちゃに切られた肉体が・・・。工場で働く千恵ねえちゃんと父が不倫していたとは・・・。
以上

装丁はとても凝っていて、3つの細い黒いしおりや、それぞれの編のタイトルが側面に印刷されています。

なんでもいいから、また乙一さんの作品が読みたいなぁ~。

 

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (苗坊)
2011-08-09 19:54:50
こんばんは。
あわわわ・・・言っておいて私まだ未読です~
すみません・・・。
今の積読本が何とかなったら読みます~(なるのか?)
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苗坊さん☆ (latifa)
2011-08-10 11:24:38
苗坊さん、こんにちは!
コメントありがとうございます

そちらは、少し夜が涼しくなって来る頃でしょうか・・・8月10日もすぎれば、夏休みも、夏もほぼ終盤・・と思った日々が懐かしいです。
関東は激暑で、死にそうです・・。

そうなんです!実は読んだ後、苗坊さんちにお邪魔して、感想を探したんですが、見つけられなかったんです。
苗坊さんの感想がお聞きしたいなぁ~
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Unknown (苗坊)
2011-08-12 00:51:12
こんばんは~
札幌は7日連続の真夏日でまだまだ涼しさはやってきません。寝苦しくて。
それでも関東の方に比べたらましですよね。
熱中症にお気をつけて~

そしてそして読みました~・・・遅くなりました~。
読まなきゃ!と思ったら早かったです^^;
私もその2作品が割りと好きでした。でも「黄金工場」の末路が気持ち悪くて^^;それでちょっと点数が個人的に下がりました。まあ、この雰囲気がとっても乙一さんらしい気がします。
「鳥とハァフロッキーズ現象について」も好きです。
鳥の愛情がちょっと怖い部分もありましたけど、純粋な愛なんですよね。最後がとても切なかったです。
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苗坊さん☆ (latifa)
2011-08-12 10:08:17
こんにちは~苗坊さん
わーい!さっそく読まれたんですねー。
暑い夏に読むにはピッタリの、少し背筋が寒くなるような内容の本とも言えるでしょうか。

黄金工場のラスト、ああ来るとは予想していなかったので、ちょっとビックリでしたよね。
苗坊さんは「長い旅の始まり」がお気に入りだとか。他の乙一作品の舞台には登場しない、登場人物が和服?を着ていそうな(私の中で勝手に)雰囲気と時代設定?が目新しく感じました。語り口が柔らかいのも良かったです。

鳥さん、律儀なんだけど、確かにちょっと怖いですよね
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Unknown (ちきちき)
2011-08-28 09:56:47
おはようございます。
またまた、お返事がたいそう遅れまして申し訳ございません

読んだのは結構前なので、細部はあんまり覚えてないんですが、装丁なんかも含めてとっても好きな本です♪
私も「鳥とファロッキーズ現象について」は一番好きだったです。
なんだかlatifaさんの感想読んでたらまた読み返したくなってきちゃいました。
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ちきちきさん☆ (latifa)
2011-08-30 08:15:53
こんにちは、ちきちきさん
いえいえ、全然大丈夫ですよ

これを読んだ後、ちきちきさんは、随分と前に読まれていたんだなぁ~~って感心?していたんです。
ちきちきさんも、鳥と~が、一番お好きだったんですね。
なんか嬉しいな
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Unknown (かおる)
2014-05-18 16:38:30
こんにちは。この、「死者のための音楽」先日読んだのですが、「黄金工場」の最後で生きていたのは千絵ねえちゃんとお父さんのどちらだと思いますか!?latifaの考察を聞かせてください!
ずいぶん前の記事へのコメントで申し訳ないです。。
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かおるさん☆ (latifa)
2014-05-20 11:54:00
かおるさん、こんにちは
コメントありがとうございました!
「黄金工場」面白かったです。
しかしながら、記憶が曖昧になってしまっていて、どっちが最後に生きていたか?の部分がハッキリ思い出せないという、申し訳ない状態です・・・
ごめんなさい!!

うっすらとした、不確かな記憶では、お父さんは死んだな・・・と思った気もします・・。
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Unknown (水無月・R)
2017-01-03 22:37:58
続きまして、こちらにもこんばんは(^^)。
「黄金工場」のラストが、ホントにうわぁぁぁぁぁぁぁ、って感じで(^^;)。
あれ全部、元に戻っちゃったら、とっても困りますよねぇ…匂うでしょうし(^^;)。

怖ろしいがゆえに美しいという、ただの怪談ではない意味深さが、とても素晴らしかったです。
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水無月・R さん☆ (latifa)
2017-01-05 09:24:54
水無月・Rさん、こちらにもコメントありがとうございます

黄金工場
この中でも特に異彩を放つというか、インパクトの大きいお話でしたよね。


結構前に読んだので、忘れている処も結構あって・・また再読したくなってきちゃいました。
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