アサッテの人のアサッテって、明後日の・・という意味じゃなかったんですね。
村上龍以来、約30年ぶりの快挙! 第50回群像新人賞、第137回芥川賞をダブル受賞した小説「アサッテの人」
この本で、一番印象に残った部分は、大まかに言って3つほどあって、吃音のこと、不可思議な言葉のこと、チューリップ男のことでした。
一つ目、多感な10代の頃、吃音に悩まされ、世界から、言葉から、疎外感を感じていた叔父さん・・切なかった・・・。キツツキを発音する時に彼が色々な方法を取って努力したり、言葉の教室に行って泣いてしまった描写とか、言葉への憎しみと、そして吃音がある日突然治ってしまってからの、新たな苦悩。ご本人諏訪哲史さんも、吃音があったという過去があったからこそ、こんなにもリアルに深い表現が出来るのですね・・・。
私が小さかった頃、同じクラスで仲良かった近所の男の子が吃音で、どうやったら彼を元気づけられるか?と私なりに励ましの言葉に頭を悩ませた事を思い出します。彼は男の子の友達はあまりいなくて・・からかわれる事も・・(;_;)。4年生の時、ご両親の離婚で転校してっちゃったので今はどうしているのか解りません・・。
2番目の、叔父さんの、祖父以降受け継がれたポンパや、タポンテュー、チリパッハ等の、意味が解らない言葉の部分。ここは実は凄く共感しちゃいました。我が家でも、一般の人には解らない家族でだけ解る幾つかの言葉?があったりして、良く家の中でだけ使ってたりするんですよ^^
「えなりるわっほなう・・・あろーなげんーぬ、なっちゅるい」
これ、何だか解らないですよね。
ギルバート・オサリバンの「アローンアゲイン」の歌詞だったというのに、爆笑!
そして、早速曲を聞きながら、この歌詞読んでみたら、確かに言ってる!(そうは聞こえない処もあったけどね^^)
「すいきん、ちかもく、どってん、かいめい」の響きが好きで、どってんめいかいじゃ、ダメなんだ・・っていうのは、凄く解るなー!って思いました。
言葉の響きやリズムによって、言葉の持つ音?が、好き、嫌いっていうのがね。
実際、このブログの名前も「ポコアポコ」=(poco a poco 少しづつ・・という意味)の響きが昔から好きだった事からつけたんですヨ つけた後、あまりにも同じ名前のHPやらが多い事に気が付き、語尾に「ヤ」を付け加えました。韓国語の親しい人を呼びかける時に、語尾がヤ、ア、になるのを使わせてもらっちゃいました。
すごい昔、学校帰りに韓国料理屋があって、そこの壁に「ビビンバ」って書いてあって、今はビビンバって知らない人はいない料理だけど、当時はそれほど認知度ない料理だったので、その言葉の響きだけで可笑しくて、友達と大笑いいつもしちゃってたんですよ・・・。今じゃ不思議ですけども。
最後に、あとは、叔父さんが、エレベーター監視員という仕事をしてた時の人物観察や、「チューリップ男」(エレベーターの中での奇行っぷりに爆笑)との出会いなども、凄く面白かったです。
反面、部分的に凄く難しい(私にとってはネ(^-^ゝ)文体や表現のある部分が幾つかあって、そこは、とっつき難いな・・と感じました。特に冒頭の部分から、叔父さんの奥さんである朋子さんが語り出すまでの前置き部分が・・・。
どこか、難しい表現混じりの小川洋子さん的な本だな~という感想でした。次回作も読んでみたいな、楽しみです。
今日か近日中に取りに行ってきまーす♪
ところで、りすん にも、あの妙な言葉が登場するんですね?^^ 楽しみだな~。私はああいうの好きです。
「りすん」に、「ぽんぱ!」とか、「アサッテ」とかもう、共通認識が既にある言語としてその言葉が出てくるんで、同じような話なのかな、って勝手に思っていたんですけど・・・
いや~、妹萌えって言葉が言葉だから、構えちゃったかも知れないけど、女子が読んでも、泣けますよ~。
体調は早く良くなるといいですね~。
体調良くなって、何よりです~!
私は、爆弾かかえたまま、大人しく日々なんとか最低限暮らしてる・・・って感じで、今だ不調続き・・・。
ところで!!「りすん」
既に図書館にリクエスト順番待ち中なんですよ~♪
牧場主さん、もうお読みになったなんて、さすが早いっ!
しかしながら、妹萌え・・・?
うむ~~ちょっと心配だったりする・・・。というのは、男目線での妹萌えですかね?それとも、女子が読んでも可愛い妹・・って感じなのでしょうかね?
私、甘えんぼの妹ってキャラ、ちと苦手だったりするんです。妹欲しいと思ったことはあんまり無いしなぁ~。
アサッテの人、感想お待ちしていま~す!
latifaさんは如何お過ごし?
私は先日、「りすん」っていう本を読んだんですけど、もう、めちゃくちゃ良かったです~。
妹萌えなら、外してはならない本ですわ。
今、「アサッテの人」を借りてきました。
また、読んだら感想書き込みに来ますね~。
おとといきやがれ、って言葉も、改めて考えてみると、面白い言葉ですよね。
この本、部分的に凄く面白いのですが、ちょこっと(最初の方とか・・)とっつき難い部分もあるかな・・・と思います。手元に置いて何度でも読みたいタイプの本ではないかもしれませんが(大変失礼ですが!!大汗)一度読む価値はあるかも~という本と私は勝手にそう思ってマス
「おとといきやがれ」
何故こんなことばが浮かんだのかわかりませんが、あさってのつもりでおとといを考えると今現在ともなるかなーとかいろいろと考えていました。
まだ、これは読んでいませんが、週刊ブックレビューでも紹介されていて、そのうち読もうと思っています。