東雲号(しののめごう)

わが東雲号の出帆。さまよえる東雲号が難破するまでの軌跡を追って。

第五回ギリシャ旅行(4) ケルキア島からレフカダ島 

2007年11月11日 21時36分01秒 | Weblog
2007/10/28(日)
 レフカダ島
 NIDRION BEACH HOTEL 泊
 
レンタカー返却日
テッサロニキで、10月26日午前8時にレンタカーをレンタルして、テッサロニキを出発し、ギリシャ北部を横断し、イグメニッツァ港よりケルキア島のケルキア港へカーフェリーで渡り、10月27日ケルキア島北部のドライブにあて、ケルキア島で2泊した後の10月28日、ケルキア港から再びイグメニッツァに引き返し、ギリシャ北部の西海岸を南下し、レフカダ島の中心都ニドリで10月28日午後8時にレンタカーを返却する予定でした。

カーフェリーは7時に出港です。朝食無しで、ホテルを6時に出発しました。港の近くで、船員たちが朝食に立ち寄っているカフェテリアが開店しているのを見つけ、その店に入りました。ここでは珍しい存在の私たちは周りのお客の注目の的のようでした。チョコレート入りのクロアッサンとコーヒーを注文し、そそくさと食事を終えて店を出ました。「7時出発のカーフェリーの切符はどこで買いますか」「イグメニッツァ行きのカーフェリーはどの桟橋から出ますか」などと聞くたびにギリシャ人は親切に答えてくれます。中には近くまで付き添ってくれる人もいます。来た時よりも船は大型で船室は豪華でソファーのすわり心地も良かったので1時間45分のほとんどを船室で過ごしました。朝早かったのでソファーに座って、うとうとできたのは良い休養になりました。


港近くのカフェテリア



快適な船室



レフカダ島へ向かう道路は車の数も少なく、道路標示が分かりやすく書かれていたので、ほとんど道に迷うことなく、レフカダ島近くのアテネへ向かう道路との分かれ道に当たるアンフィロフィアに行きつくことができました。アンフィロフィアはにぎやかな街でした。ちょうどお昼ごろでしたので、ここで休憩し、昼食をとることにしました。道路にせり出したテーブルの一つに座ると隣のあいたテーブルにギリシャ人一家が座ってきました。お父さんとお母さんと20歳前後の二人の息子の4人家族です。お父さんは日本に関心のある人のようでした。向こうから私たちに話しかけてきました。お父さんは船員として日本に何度も来ているそうです。東京・横浜・神戸・・・といろいろな港町の名前をあげていました。息子さんたちにビールをプレゼントして、お互いの健康を願って乾杯をして別れました。


西海岸の道



アンフィロフィアであった家族 夫婦


アンフィロフィアであった家族 息子たち


レフカダ島は紀元前6世紀に船の航行ができるように、幅20メートルの運河を掘ったため本土と切り離されて島となったそうです。今でも水路として使われていますが、レフカダ島へは橋を渡って行き来します。レフカダ島の第一の都市はレフカダで、レフカダはレフカダ島へ入るとすぐのところにあります。そこから東海岸に沿って南下し、南端までの距離の中ほどにあるニドリに直行し、レンタカー会社を探しました。ニドリに入ってすぐにレンタカー会社は見つかりました。8時にはまだ十分に時間が残っている午後4時ごろでしたが、留守番の従業員は日曜日なので彼女とデートの約束がしてあったようで、私たちの到着を今か今かといらいらして待っていたようでした。私たちは返却までまだ時間が残っているので、レフカダを車で回ってきて、8時前には返しに来るといいますと、だれもいなくなるので困ると言い張るのです。ここでもテッサロニキで、午前9時出発を主張する従業員に契約どおり、8時出発を敢行させた主人の巧みな交渉術がものを言いました。従業員は近くの業者仲間の支援を依頼し、代わりに車の返却に立ち会ってくれる算段をしてくれました。

私たちは翌日のフェリーが出るレフカダ島南端のバシリキ港へのドライブを続けました。船の出港は午前7時5分だそうです。「チケット売り場の人にトイレはどこにありますか」とたずねると、近くにはないので「時間があったら、今、入ってきた船で借りるといい」というのです。船がしっかり着岸して、トイレを借りることができるまでには、まだ時間がかかりそうです。日暮れも近く、レフカダ島のもう一つの南端に古代の女流詩人サッポウが投身自殺を図った場所といわれているドゥカード岬へと先を急いでいたので、そこでトイレを借りるのはあきらめることにしました。結局、ドゥカード岬へは道を間違えて行き着けませんでした。途中でろばに乗ったおばあさんに会いました。おばあさんにお願いして写真を撮らせてもらいました。早くニドリに戻り、レンタカーを返却する前に、ホテルを探さなければなりません。シーズンオフに差し掛かり、しかも日曜日なのでどのホテルも人の気配がありません。幸いレンタカー会社の近くにホテルを見つけることができました。シャワーだけのお風呂のないホテルでしたが贅沢は言っておられません。すぐにチェックインをすませ、レンタカーの返却に急ぎました。

ホテルも決まり、レンタカーの返却も終え、一息つくことができたので、夕方のニドリの街を散策し、夕食のできるレストランを探しましたが、どの店もしまっていて、途方にくれてしまいました。朝早く出発し、長距離の移動でまともな食事をしていません。なんとしてもエネルギーの補給をしておかなければと探し続けた努力が報われて、ファーストフードと書かれた看板のある店が見つかりました。簡単な食事をすませたあと、ホテルに入りました。お風呂がないとはいえ、寝具も清潔で、シャワー室は洗面室とガラス戸で仕切られていて広々したつくりで、その上、海に面して、眺めの良い居心地のいい部屋でした。明日6時20分にタクシーを呼んでもらうことにして早く寝ることにしました。


バシリキ港のチケット売り場


ろばの乗ったおばあさん


ニドリの入り江


ホテルのベランダから

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