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ケルキア港に着くと、観光案内所を探しましたが港の近くにはないようでした。仕方なく港の近くのホテルを片っ端からあたってみることにしました。最初に見つけたアトランテックホテルで交渉してみると、空き部屋があると言うことでした。確かお風呂もあると言う返事なのでここに泊まることにしました。数階建ての大きな立派な構えのホテルにもかかわらず部屋に入ってみてお風呂がないのに驚いて、部屋の変更をレセプションに願い出ました。このホテルは全部屋シャワーのみだそうです。日暮れに部屋が取れただけでも幸運だったかと思ってあきらめることにしました。夜近くの タベルナにでかけました。数人の大学生のグループと船員風の人や地元の人が来ていました。日本人は珍しいのか頼んだ写真撮影にも笑顔で応じてくれました。行き帰りきれいに照明された、停泊する大型船を見ました。まだ動いている小型の船もありました。
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遠ざかるイグメニッツァ港
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イオニア海
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ケルキア港近くのタベルナ
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停泊中の照明された大型船
2007/10/27(土)
ケルキア島
HOTEL ASTRON 泊
アトランテックホテルで朝食をすませたあと早朝に宿を出ました。予定のドライブ前に今夜の宿探しをしておかなけれいけません。シャワーだけのホテルはいただけないので、まず今夜のホテルを探すことにしました。先ずは、港でもらったパンフレットにAクラスのホテルの先頭に書かれてあったアストロンホテルを目指します。行く手のすぐ先にアストロンホテルがあるのに一方通行で行き着けません。仕方がないので裏通りに入り込むと建て込んだ建物に行く手を阻まれて動きが取れないで困っていました。すると一人の中年の男の人が車に同乗して案内をかって出てくれました。幾つもの路地をすりぬけ裏側の大通りに出て一方通行の反対側からホテルの正面へたどりがつくことができました。近くに奥さんが銀製の装飾品のお店を構えているのでぜひ寄って行ってコーヒーでも飲んでいくようにすすめられましたが早くドライブに出発したいので、今晩訪問することを約束して別れました。ホテルはさすがAランクだけあって部屋は立派でお風呂もあるのでほっとしました。難を言えば、お風呂の栓はあるのですが洗面台に栓がないのでお風呂の栓を使って洗面器に水をためようとすると栓の大きさが合いません。排水の穴に栓を乗せて栓が動かないようにその上に重しを乗せて水をためて小物の洗濯をしました。ギリシャではトイレやお風呂や部屋の鍵やいろんなところに何がしかの問題があるのが普通なのであえて苦情は申し出ないで、すますこととしました。夫と「今度のギリシャ旅行にはいろいろなサイズの栓を持ってきた方がよさそうね」と話し合いました。
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アストロンホテルの前は一方交通
島の北部へのドライブ。
日本人には馴染みの薄いイオニア諸島も欧米人には人気の観光スポットのようです。外国人(マイク・ジェラード)の書いた翻訳の観光案内書にあったおすすめのケルキア島の北部へのドライブコース。北部の東側はパンドラクラート山の占められているので、北部の西半分の内陸部の山側と西海岸を一巡りするコースです。日本でインターネットで調べた天気予報では晴れマークの日は少なく、雷と曇りマークの日が多く、気温も15度前後だったので特に寒がりやの私は寒さ対策ばかり考えていました。ところがこの日は快晴です。まるで真夏の陽気です。夫はセーターを脱いでランニングシャツ姿になっていました。見晴らしの良いカファテリアに行き着き、お昼の休憩をとることにしました。すぐ傍の砂浜は格好の海水浴場です。10月も末だというのに海水浴を楽しんでいる人がいました。下着の上に薄いスカーフを上手にまいて、おしゃれな海水着に仕上げている若い女の人もいました。午後は海岸線をはなれて山側への道をとりました。案内書のおすすめの島内屈指の景勝地トルンベタス峠へ向かいました。山の斜面にめぐらされた自動車道ではいたるところから西海岸やイオニア海を見下ろすことができました。おだやかなに横たわる海のかなたに島影やつき出た半島が形を変えながら出たりかくれたりしていました。どこかから虫の声がきこえてきたり、たわわに咲き乱れる花々にも目を奪われました。花や自然が人一倍好きな夫はサボテンの花をみつけて、そのまえで記念撮影の注文です。ランニングシャツ姿では花に失礼ではとは私だけの感覚でしょうか。
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海岸のカフェテリア
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海水浴をする観光客
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山道から見下ろす西海岸
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日向ぼっこをする猫
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花をつけたサボテンの前でランニング姿で立つ夫
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険しい岩肌の山
ケルキアの友達に会いに行く
夜、今朝、アストロンホテルへの案内してくれて、今晩の再開を約束していた親切な男の人に会いに行くことにしました。住所のメモ書きをたよりに奥さんのお店をどうにか見つけることができました。お店はしまっていました。土曜日なので閉まっているお店が多いようでした。やっと探し当てたのにガッカリして、そこを後にしようとしたところへ、彼がむこうからやってくるのが見えました。再会を喜びあって握手をかわしあと、コーヒーを飲んでいくようにとすすめられましたが立ち話の後、お礼に日本のお土産の折り紙と舞妓さんの絵柄のコースターなどをあげて、日本から写真を送る約束をして別れました。
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私たちの自動車に乗って案内をしてくれた人
タベルナで
土曜日のせいか、夕食のできそうな、開いているお店はほとんどありませんでした。開いている数少ないお店の一つに入りました。ウエイターは私たちを見て一目で日本人と分かったようです。人懐っこい笑顔で迎えてくれました。船越を知っているかというので、ケルキアにまで名前の知られた船越さんとはだれだろうと考えあぐねているとさすが物知りの夫です。「K1の船越?」 大アタリでした。彼とは暫しギリシャ語の会話練習で盛り上がりました。 船乗りとして日本へ行ったことがあって、東京、横浜、神戸などと日本の港町をあげる中・高年のギリシャ人にはよく出くわしますが、若い人で、しかも、私にも分からないような有名人?の名前をあげる人は少ないように思います。ぜひ船越さんには国際親善のため頑張って欲しいものです。