この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

夫を刺し殺した女のブルース

2024-05-17 13:41:41 | つれづれ記
14日夜、大阪市で妻が夫を刺殺した事件が起こった。
ただの夫婦喧嘩かと思ったらちょっと変わっていた。
亡くなったのは夫(76)、刺したのはフィリピン出身の妻(64)である。
夫に「晩ご飯はまだか」と言われ、かッとなって刺し殺したらしい。
ふたりは数日前から喧嘩をしていたようで、そのくすぶりが日頃の鬱憤に火をつけたのかもしれない。

想像するに、76歳ということは無職なのだろう。妻は64歳だからパートか何かをしているに違いない。ふたりとも無職だと夫の年金だけでは食べていけないから。
それでも生活は楽じゃない。夫に、家でゴロゴロテレビばかり見てないで、短時間でもいいから働いてもらいたいと言ったのではないか?それが喧嘩の原因゛はないだろうか。
まさかパチンコでお金を使い込んでいたわけじゃあないよね。そうだとしたら、最悪な夫だ。

この事件のニュースを聞いた時、妻に喝采を上げたくなった。殺人だというのに不謹慎だが、妻の気持ちがよくわかると思ったのだ。
ふつうわたしは夫側の立場のはずだが、妻に味方している感情に後で気づいて驚いた。
まぁ、わたしは自分の食事や酒のつまみは自ら賄っている。カミさんは働いているから迷惑はかけない。むしろカミさんが帰って来てから食べる物を準備してあげる方が多い。
と言って、事件の妻に共感したとは思えない。
おそらく「晩ご飯はまだか」と、あごで人を使うような夫が許せなかったのだろう。
男と女の関係でも、夫と妻の関係でもない、わがままと奴隷を強いる構造に腹を立てたのではないか?
他に解釈があるなら教えて欲しいが。

妻には離婚する手段もあったと思うが、その後の生活の困窮は目に見えている。母国に帰る選択もあっただろうが、現状より明るい未来ではない。
行くもならず、退くもならず、悩み続けていたのかもしれない。
結局はカッとなって夫を刺し殺してしまう。刑務所に入って前科が付き、刑期が開けてもさらに年老いていて、生活はきっと困窮のままだろう。
幸せになりたかったのが、さらに不孝の道を選んでしまう。悲しいね。
夫を刺し殺した女のブルースである。

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