この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

日本中がウロたえ過ぎ

2010-05-20 17:43:00 | 意見がありますけど
口蹄疫のニュースの中で、殺処分の対象が牛だけではなく、突然のように豚が加わってきた。わたしにはまったく唐突な印象だったが、テレビ局は驚いているように見えなかったから、彼らには既に情報としてあったのだろう。だから、隠し情報をもとに農水大臣や宮崎県知事も責められるのだろうか。農水大臣や県知事の対応が遅かったと責める理由がわたしにはよく分からないのだ。あまりにも急激な展開であれよあれよというのが正直な感想ではないのだろうか。それともマスコミの彼らには政府や県当局が漫然と対策も取らずにいたという情報でもあるのだろうか。
相変わらず何か大きな問題が起こると、国や関係当局をマスコミがつるし上げる構図になった。まるで国民の代弁者かのように。

今回の事件で大騒ぎするから、かつて「狂牛病」と同じものなのだと思っていたら、どうもちょっと違うらしい。

「健康と栄養の情報室」(http://www.healthy-pass.co.jp/nutrition/003.html)によると、
「口蹄疫は、口蹄疫ウイルスの感染によって起こる急性熱性伝染病です。ウシ、ブタ、羊などの偶蹄(ぐうてい)類(ヒヅメが偶数に割れているので偶締というそうです。)に感染する伝染病です。このウイルスに感染すると、口やヒヅメに水泡ができ、そのあまりの痛さに、食べたり、歩いたりすることができなくなり、やせ衰えてしまいます。さらに恐ろしいのは、その感染力の強さです。人間に感染することはありませんが、畜産業への影響は大きいようで(ガリガリの家畜は商品にならないので)、経済的なダメージは深刻なのです」

一方、「狂牛病は、難しく言えば、牛海綿状脳症(Bovine Spongiform Encephalopathy:BSE)といいます。テレビで、足元がおぼつかないで、転んでしまう牛の映像を見たことがあるのではないでしょうか?
この騒ぎの発端は、イギリス政府が、1996年3月20日、『狂牛病が極めてまれに人間に感染し、脳の組織が侵され、やがて死に至るとされるクロイツフェルト・ヤコブ病(人間の海綿状脳症)となって発病する可能性がある」ということを認めたからです。』」

「狂牛病にかかった牛は脳を冒され、歩くこともままならなくなり死亡します。
狂牛病になった牛の脳を顕微鏡で見てみると、非常に細かい穴がたくさんあいていてスポンジのように見えます。その為に、海綿(スポンジ)状脳症と呼ばれるのです。
狂牛病の感染源について、イギリス政府の報告書では牛の突然変異で発生したと結論づけているようですが、多くの専門家が牛の飼料に使われた羊ではないかと考えています。
狂牛病の病原体は、プリオンとよばれる特殊なタンパクといわれています。狂牛病が恐ろしい点は、狂牛病のプリオンが高熱にも強いことです。
動物性飼料にする為に、熱処理をしても、狂牛病のプリオンはそのまま残り、飼料になったあとでも、別の動物に感染してしまう可能性があります。
その為、動物性飼料は危険だといわれているのです」

「ただし、口蹄疫は人間に感染しないですし、狂牛病に感染した牛肉を食べ、クロイツフェルト・ヤコブ病に感染する確率は、非常に低いとされているので、必要以上に恐れる必要はありません。
しかし、口に入れ、栄養となるものですから、できることなら、安全なものを選んで食べたいですよね」

というように、マスコミも知ってか知らずか、ことさらに、センセーショナルに報道しているように思えてならない。
宮崎で殺されていく何十万頭の牛たち、または豚たち、有識者が保証するのなら、ただ埋めてしまうのではなく、政府が買い上げた後、安く庶民に売り渡して欲しい気がするが、どうだろうか。わたしは買いたい。

今回疑問だったのが、「口蹄疫と狂牛病の違い」と「感染経路や発生源がわからないのはなぜか」であった。
前者はよく分かったが、後者がまだ分からない。これにはテレビ局に呼ばれた有識者たちも何も言っていないから、推測するしかないが、現在の畜産業は大いに医薬品に頼っていて、病気にならないように抗生剤などの薬をばんばん打ったり食べさせているという話がある。感染症(インフルエンザ等)にならないようにと、牛も豚も鶏も養殖魚もみんな薬漬けになっていることから起こったものではないかと思うのだ。

「耐性」ということを聞いたことはないだろうか。ウィルスや菌は薬にすべて殺されると思ったら大間違いで、中には生き残ってその薬に強い耐性菌という突然変異が生まれて来るのである。わたしが病院の事務長をしているとき(十五年ぐらい前になるが)、そのときですでに抗生剤は第四世代に入っていた。第一世代のペニシリンで効果がみられなくなって、第二世代の抗生剤が開発・使用され、さらに第四世代まできていたというわけである。今頃はいったいどれほどの数字になっているだろうか。

つまり、この口蹄疫はどこかから感染してきたというのではなく、薬漬けになった牛や豚たちが、逆にウィルスや菌に対する耐性を失って、温度や湿度か何かの関係で発症したのではないかと思っている。
今回の口蹄疫の発生地域を見ても、宮崎県の宮崎市北部の三町とぽつんと熊本寄りに離れたえびの市であったり、または海を渡った愛媛県であったり散在している点から、自然発生の可能性があると思うのだが。
これまで日本中をパニックに陥れた鳥インフルエンザ、養殖魚のコイヘルペス事件など、それらはどこかから運ばれてきたものではなく、前からすでにそこにあったものが表出してきただけなのだと思う。
以前に書いた「バイ菌はわたしたちの味方」の繰り返しになってしまうが、人間にしろ家畜にしろ無菌室で育てるようなことをしては駄目だということに尽きる。もっとバイキンまみれにして免疫力をつけていくに限ると思うのだ。
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