この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

WBCを物語る

2023-04-08 12:42:24 | 観戦大好き!
WBCに関するインタビューの中で栗山監督が「物語がなければ勝てません」というような言葉を発していた。記憶だけで書いているので正確ではないかもしれないが、それはご容赦。
準決勝のメキシコ戦の村上の打席のときに、代打も用意していたようだが「物語」を考えると、これまで村上を信じ続けていたからここは最後まで信じ続けようとしたという。
ご存知のように白井ヘッドコーチから、監督の「村上に任せる」という言葉を受けて村上のサヨナラ打になった。

そして決勝戦のアメリカ戦。
大谷翔平はマウンドに上がる時、トラウトに回ることを知っていた。それまでに打者ふたりをアウトにして、2アウト打者なしでトラウトを迎えたいと考えていたらしい。
ところが最初の打者マクニールをフォアボールで歩かせてしまった。予定が狂ったが全力を尽くすしかないと思ったのだろう。
すると、続くベッツがセカンドゴロになりダブルプレイが取れた。
そして、いよいよトラウトを迎えることになったのである。
大谷はここでいけると確信したようだ。
栗山監督はトラウトが打席に向かう場面を見て、勝ったと確信したという。

きっと降りて来たのだろう。このような舞台が作られたことは、これ以上の「物語」はない。
わたしはふたりの対決が実現したことに興奮していて、結果はまったく考えていなかった。
ただ一観客になりきっていたのだ。
トラウトは大谷のスプリットを待っていたようだったが、大谷は1球も投げず最後は大きく曲がるスライダーでトラウトを打ち取った。

昔長嶋茂雄が「メイクドラマ」ということを言っていた。
これはおそらくドラマティックな野球をしようということだったと思うが、栗山監督はもう少し積極的な考えで、「物語」=ドラマの招来が勝ちにつながるという考えではないか?
大谷が2塁打を放ち、吉田が四球を選び周東を代走出す。そしてバッターは村上。
9回裏に大谷翔平がストッパーに登板。2アウトを取って最後の打者としてトラウトを迎える。
栗山監督は物語(ドラマ)を演出して見事に観客をうならせてしまったのだ。

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