この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

タガノテイオーをご存知ですか?

2009-12-19 05:06:53 | 競馬 加屋凡男の挑戦
傾向をみてみると、朝日杯の勝ち馬たちはクラッシックに直結しなくなってきている。むしろマイラー路線の馬たちが出るレースになって、クラッシックへ進む馬たちは、有馬記念前日のラジオNIKKEI2歳Sに向かっているようだ。わたしもそのレースは愉しみにしていて成績もいい。いつだったか、職場の部下の結婚披露宴がレースの時間帯とぶつかってしまった時も、さりげなく席を抜けて電話投票に立ったことがある。ここで増やして有馬記念につっこむというのが常套手段だったが、結果を覚えてない。きっと負けたに違いない。

朝日杯フィーチュリティSの思い出は何と言っても平成12(00)年だろう。世代的にはアグネスタキオン、ジャングルポケット、クロフネ、マンハッタンカフェと錚錚たる世代だった。わたしはこのレースでタガノテイオーを狙っていた。
タガノテイオーは新馬(札幌千八)初戦でジャングルポケットのクビ差2着、次戦2馬身差で勝ち上がったのち札幌3歳Sに駒を進めるが、ここもジャングルポケットに11/2馬身離されての2着となった。3着にはその後、桜花賞、秋華賞、札幌記念等を勝っているテイエムオーシャンがいた。タガノテイオーのタイムも1.49.8でレコードを0.5秒縮める優秀なものだったのである。

その後東京スポーツ杯3歳Sを楽勝して朝日杯に出走してきた。前日発売では3番人気7.5倍と人気がなかったが、当日は1番人気(3.9倍)まで支持された。その時点で、ジャングルポケットが3歳(現2歳)NO.1だと考えていたので、好勝負をしてきたタガノテイオーならここは楽勝だと迷わなかった。ちょっと無理して大金を賭けた。ところが、勝ったのは10番人気のメジロベイリー。タガノテイオーは2着と惜敗した。ゴール前、急に失速したように見えた。すると、藤田騎手がゴールした後1コーナーあたりで下馬している。のちに藤田は、「ゴール前1ハロンあたりからおかしくなった。(それがなかったら)間違いなくぶっちぎっていたレース」とコメントしていたのである。悔しくて仕方なかったが、故障しても踏ん張って2着してくれたからこそ、複勝150円がついて大怪我はまぬがれた。わたしにとってタガノテイオーは忘れられない幻の朝日杯馬である。

その年のラジオ短波杯3歳S(現ラジオNIKKEI2歳S)は見ものだった。クロフネ(1番人気1.4倍)とアグネスタキオン(2番人気4.5倍)とジャングルポケット(3番人気4.8倍)の3強がぶつかったのである。わたしの記憶ではジャングルポケットが2番人気と覚えていたが、おそらく締め切り間際、アグネスタキオンに逆転されたのだろう。クロフネは前走同コースのエリカ賞で2.01.2秒のレコードを出していたからダントツ人気に支持されていた。わたしは当然ジャングルポケットが狙いである。クロフネなにするものぞと力が入っていた。一方アグネスタキオンは前走、新馬戦を2.04.3秒の並みのタイムで勝って2戦目だったから、人気が先行しているなと思っていた。

レースはクロフネが4、5番手を進み、ジャングルポケットはマークするようにその直後。アグネスタキオンは2頭をマークするかのように中団を進む。直線でジャングルポケットがクロフネを捉える外から、なんとアグネスタキオンが並ぶまもなく強烈な脚で突き抜けていったのである。その強さには呆れてしまった。勝ちタイム2.00.8秒、当然レコード。しかもアグネスタキオンの上がり3ハロンは34.1秒だった。勝たれたあとに良く見たら、新馬戦のタイムこそ平凡だったが上がり3ハロンが33.8秒の豪脚を見せていたのである。2000mでしかも阪神コースでこの上がりは凄い。今でこそ直線を長くした新潟や府中コースでは33秒台が出ることはざらにあるが、当時しかも2歳馬初戦ではまずなかったと思う。その後弥生賞、皐月賞と勝ち進んでいく彼にわたしは逆らわなかった。皐月賞圧勝のあと故障し引退したのは惜しかったが、彼の引退がなければジャングルポケットはダービーで勝たせてもらえなかっただろう。

じつは今回の朝日杯で新馬戦2000mではないが、1800m京都で33.9秒の上がりを見せた馬がいる。そう、ローズキングダムである。東京スポーツ杯2歳Sのときそれに気づいて少々単勝を勝負した。1番人気だったので皆もよく知っていたと思う。はたしてローズキングダムはここを勝ち第二のアグネスタキオンになれるだろうか。

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