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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「日本の洋画界の先駆者・浅井忠と近代デザイン展=名古屋のヤマザキマザック美術館」

2019-01-08 07:35:10 | アート・文化

 

名古屋のヤマザキマザック美術館(地下鉄・新栄町下車)で開催中の「浅井忠と近代デザイン展」を見てきました。
浅井忠(あさい・ちゅう 1856-1907)は、黒田清輝と並んで日本の西洋絵画を牽引し、とりわけ水彩画は先駆者と言える人。水彩画を学ぶ身としては見逃せない、と出掛けました。展覧会は2月17日まで。


展覧会のパンフレットなどによれば、浅井はわが国最初の美術教育機関である工部美術学校で学び、1889年には明治美術会を設立。油彩や水彩で風景画を中心に描き、後進の指導に当たったとされています。

1900年から2年間はヨーロッパで開花した新芸術運動であるアールヌーボー最盛期のフランスへ留学。パリ万博の「展示物監察官」として出展作を観察する一方で、絵画だけでなく陶芸や漆芸のデザインをも身に付けました。

今回展の会場には、パリ郊外のフォンテーヌブローの森や近くのグレーで描いた油彩・水彩の風景画が陳列されています。
僕はナマで見るのは初めての作品が多く、サイズは大きくありませんが神経の行き届いた柔らかで細やかな筆使いと色使いに釘付け。会得できるかどうかはともかく、今後の創作のヒントをいくつかもらいました。 

他にもアールヌーボー作家であるロートレックのポスターやミュシャの絵画、浅井のデザインした図案を施した陶器や漆器も並んでいます。

※絵のなどの写真は展覧会用パンフレットからです。

浅井忠の図案による漆器




(楽描き水彩画「15日から名古屋市民ギャラリー栄で、日本水彩画会名古屋支部の第61回小品展」)

2019-01-07 07:57:27 | アート・文化



日本水彩画会名古屋支部の第61回小品展が、15日(火)から20日(日)まで名古屋市民ギャラリー栄で開かれます。

作品は8号大。やや小ぶりですが、同会主催の公募展・日本水彩展などに向かう支部員たちの意気込みが伺えます。


楽描き水彩画「三河湾の佐久島の漁港で見かけたフロート浮き桟橋です」

2019-01-06 07:33:52 | アート・文化


お屠蘇気分が遠のき、趣味の水彩画描きを再開しました。今年もあちこち歩いて教室展やグループ展、公募展などに向けて創作に励みたいと思います。

ここに掲載したのは、昨年の晩秋に教室から出掛けた三河湾・佐久島の漁港で見かけた風景です。

何本もの発泡スチロール製フロート浮きが木造の桟橋を支えています。
鉄柱を何本も打ち込みコンクリートで固めた桟橋や、巨大な鉄製の函を浮かべた桟橋よりも断然安上がり。小さな漁港には最適でしょう。

円筒形のフロートを包んだ橙色のカバー、幾重にも張られたロープ、木製の桟橋、それらを映す海面の揺らぎが魅力的でした。10号ですが、もっと大きな作品にしたいと考えています。

 

 


楽書き雑記「名古屋の久屋大通庭園フラリエで『洋蘭展』を鑑賞。楽しみも買ってきました」

2019-01-04 15:54:22 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年最初に掲載したのは洋ランの展覧会。名古屋の久屋大道庭園「フラリエ」で4日から始まった年頭を飾る名古屋愛蘭会の「新春 洋蘭展」を見てきました。

名古屋愛蘭会がこの時期の展覧会を始めたのは、戦争の傷跡がまだ残る時代からで、今年で68回目。会員たちが丹精込めて栽培した優雅で気品のある洋ラン500余点を陳列しています。

会場では会員たちが育てた苗もテーブルに並び、販売しています。
これまで、僕はシンビジュームなどを翌年以降も咲かせた(というより勝手に咲いてくれた)ことはありますが、きちんと栽培したことなんてありません。

花の無い小さな苗が目に止まりました。1000円の値札に「つぼみ付き」とあります。でも、どれがつぼみなのか分かりません。

受付に持って行き、女性の1人に尋ねました。
「これがつぼみです。2つのつぼみが付いています」。よく見ると、葉の付け根近くにコメ粒より少し大きめの緑色のものが見えます。
「ガラス温室でもヒーターが無いと夜の冷え込みが強いですから、しばらくは部屋の中でお願いしますね。花芽が大きくなって、きっと咲きますから」

偶然ですが、女性はこの苗の栽培者でした。
「よし、やってみます」。楽しみを手にして浮き浮き気分で家路につきました
洋蘭展の会期は8日(火)まで。入場無料です。