神社の境内では、狛犬だけでなく牛や馬、狐などの像に出会います。
ここにあるのは猿の像。「狛猿」というわけです。
見事に苔むした2体の像のうち、ひとつは赤ちゃんを抱っこする母子猿、もうひとつは父親というわけでしょうか。
なかなかユニーク。迫力さえ感じる一方で、優しさを感じます。
今年は申年とあって、正月には観光バスもやってきたそうです。
この神社は、三重県いなべ市藤原町坂本松原という地名の山間にある鳴谷神社(なるたにじんじゃ)。近くの町に所用で出かけて紹介され、立ち寄ってきました。
神社によると、鳴谷神社は比叡山延暦寺を開山した最澄(767~822年)が、鈴鹿山脈の藤原岳山麓に建立した聖寶寺(しょうぼうじ)の守護神として設けた21社のひとつ。
その後、長島一揆の余波で焼失、そして再建。所属宗派が変更、神社名も変わり、地域を流れる鳴谷川にちなんで鳴谷神社と命名されましたが、地元では「山王さん」の愛称で親しまれています。
神社の象徴であり、守護神にしているのは「魔が去る」「勝る」からだとか。もちろん、像の足元に3匹の猿が彫られているように「見ざる」「聞かざる「言わざる」もあります。
さらに、恨みや怒りなどを「思わざる」の意味も込められているそうです。
ネットにも掲載されるなどした結果、旅行会社も目をつけて、今年の正月には観光バスもやってきたといい、駐車場もできています。
とはいえ、山間の小さな神社。僕のカーナビでは古いせいか見つけることができず、地元の人たちに訪ね歩いてたどり着きました。
お出かけになるなら、事前に地図で確認しておいた方が懸命だと思います。
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