弱音を吐くのは今日で最後にする

怖いんだ。凄く。

ホラ、震えが止まらない。情けないだろう。怖くてたまらないんだ。

地震が？
津波が？
放射能が？

いや違う。
違うんだ。

そうじゃない。
それじゃない。


この腕の中で安らかな寝息をたてて眠る君の
この温もりが、
この存在が、

私の前から無くなってしまう、そのことが怖いんだ。

・・・・・・失うこと。

それが凄く怖いんだ。





自分で思うほど自分は強くはないんだ、臆病なんだ、と気付かされた。

この一ヶ月、子供を抱きしめて温もりと鼓動を確かめながらでないと眠れなかった。

被災者の人たちからしてみたら実害がない身で何を、と思うかもしれない。
でもこの『怖さ』はいまでも、多分これからも付き纏う。

それでもこの『怖さ』と向き合わなければいけないんだ。生きてる限り。

そして忘れないこと。

日常の大切さと当たり前のありがたさと、守るべきものの為に強くなることを。