鍼灸師になる前、日本はいずれアメリカのような民間保険が主になって、国民皆保険制度が崩壊するだろうと考えていた。
「どうなることか」
それは混合診療の解禁とTPPによってはじまろうとしている。
公的保険医療は年々縮小されていくことだろう。
また、政府は貧困層を拡大する政策を徹底的に行っているので、民間保険に入れない人達が多く出てくるだろう。
もうひとつ考えていたのは前回書いた終末期の在宅ケアだ。
自分は大学生時代にホスピスに見学に行き、その後個人で少しボランティアをさせていただいたことがある。
その頃(20年以上前)すでに、
「あと10年もしたら多くの高齢者はホスピスか在宅で死を迎えることになるだろう」
と言われていた。
病院で苦しみながら死にたい人などいない。
しかし現実は今も多くの方が病院で苦しみ、亡くなっている。
おそらくそのほとんどの方は治らないものを無理矢理いじられている(治そうとする)。
ホスピスでは入所者の方に様々なお話を聞きながら、軽いマッサージをしていた。
痛みや不安、薬(モルヒネ)の副作用である便秘、悪心嘔吐などは触れる程度の軽いマッサージで和らげることができる。
たぶん、強いマッサージより効果があると思う。
そして今は体表への鍼治療を行っている。
やはり痛みを減らすし、不安を和らげ落ち着く。
痛みが和らげばその分、薬の量を減らせる。
そして意識がはっきりしている状態が長く保てる。
これからインターネットや本で情報が広がることで、寿命と抗がん剤などの現実を見据えて、家で死にたいという方が増えてくると考えている。
そういった場合、代替医療は役に立つだろう。
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