最近、脳に関係する本を何冊か読んでいた。
それらの本は「脳の可能性は考えられていたよりすごい」という内容が多かったが、
今日読んだ本↓
『脳は意外とおバカである 』
コーデリア ファイン (著), 渡会 圭子 (翻訳)
はそれらの本とはちょっと違って、気楽に楽しく読めた。
で、尚且つ示唆に富んでいた。
著者は新聞で心理学のコラムも書いていると略歴に書いてあって納得した(こういう納得感もこの本によると単に思い込みかもしれないが・・・)
特にハンドグリップの実験の話が面白かった。
大体こんな内容↓
「まず、最初にハンドグリップを離したくなる限界になるまで握り続ける。
その後、5分間白クマのことを考えないという課題をやる。
その後にまたハンドグリップを握ると最初より早く離した(⇒意思を使った作業で疲れてセルフコントロールの力が弱ったから)。
その後、2週間に渡って自己抑制の練習(常に良い姿勢を保つ意識をする)をするグループと何もしないグループの2つのグループに分けた。
それで再度同じ実験をすると、自己抑制の訓練をしなかったグループは前回と同じ結果だったのに対して、自己抑制の練習をしたグループはあとでは白クマの課題の後でも前回より長く(ほとんど影響をうけないぐらい)グリップを長く握れた。」
ということだった。
日常生活で何か意識をして自己抑制(特に身体に関する)を続けることで、意思力のようなものが上がり、筋持久力やもっと大きくいえば身体のコントロール力が向上するということだろうか。
興味深い。
でも、大切なのは「自発的」ということだろう。
他者に強制された自己抑制は意味がないと思う。