kyoujyuの気まぐれ

ゲーム関連や日々の気になった出来事等を気まぐれで書いていきます。軍事知識は一般人に毛が生えた程度なのであしからず・・・

「市民団体」の声で歴史が変わる?

2011-01-10 02:43:17 | ニュース・政治等
これもおかしな話ですよ。

国立歴史民俗博物館が偏向展示、沖縄戦集団自決「軍人の指示」明記 市民団体が圧力?(2011.01.05 MSN産経記事)
http://sankei.jp.msn.com/life/education/110105/edc1101052337002-n1.htm

沖縄戦の集団自決に関する展示内容の見直しを進めていた国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)
は5日、集団自決について「軍人の指示」があったとする見解をまとめ、公表した。
展示は同日付で始まった。集団自決の背景に「軍の関与があった」という表現がないとして沖縄の市民団体などから抗議が
相次いでいた。「関与」よりも一歩進んだ「指示」という表現で決着したことに識者からは批判が出そうだ。


これはつまり、「市民団体」からの抗議で歴史を変えてしまうのか?
この問題についてはチャンネル桜がだいぶ前から精力的に取り組んでおり、沖縄の集団自決は、「軍の命令は無かった」
という多くの証言が得られています。

同じ事象に対して朝日新聞はこのような記事を出しています。

集団自決、軍の指示明記 強制は触れず 歴史民俗博物館(2011.01.05.朝日新聞記事)
http://www.asahi.com/national/update/0105/TKY201101050300.html

国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市、平川南館長)が常設展示している沖縄戦の
「集団自決」について、説明文から旧日本軍の指示・命令の記述が削除された問題で、同館は5日から説明文を改め、
「集団自決」の背景に手りゅう弾の配布といった「軍人の指示」を明記した。ただ、「命令」といった軍の強制には触れず、
これまでの説明にあった「集団自決に追い込まれた人びともいた」との表現もなくなった。
~中略~
「慎重な表現」を求める研究者らの意見もあって、「集団自決に追い込まれた人びともいた」との説明文で展示を始めた。
これに沖縄県の市民団体などから多くの抗議が寄せられたため、昨夏には軍関与の記述を復活させる方針を固めて表現を
検討してきた。
~中略~
同館によると、「住民の戦力化」「軍・官・民共生共死の一体化」という沖縄戦特有の性格を示す資料を写真などで
新たに展示。来館者用図書室には、閲覧できる証言資料を置いた。その上で「軍の命令」を裏付ける資料類は得られなかったとし、
精査した資料や証言から導くことができる範囲の記述にとどめざるを得なかったという。


軍の命令を裏付ける資料が見つからなかったのに、市民団体からの抗議で表記?もう意味がわかりませんよ。
良いか悪いかは別として、お隣の国なんかは、真実を捻じ曲げてまで、「自分の国はすばらしい国なんだぞ!」という
教育をしているわけですが、日本は事実を捻じ曲げてまで自国(特に軍人)を貶めようとする。何がしたいのかさっぱりわかりません。

面白いのは、産経の表題は「偏向表示」として、けしからん!という論調になっているのに対し、
朝日の場合は「強制は触れず」として、強制があったのに書かないの?と言いたげ。
ご存知のように、産経は右寄り、朝日は左寄りの論調な新聞ですが、イデオロギーが違う2つの新聞が同じ事象を書くと
こうなるんだなぁというのがわかります。

チャンネル桜も右寄りな放送局ですが、しっかりと多くの証言を取った上で「軍の命令は無かった」としているのですから、
それを覆す資料や証言があるなら提示すべきでしょう。できるなら。
チャンネル桜が取った証言は、YouTubeやニコ動に多くあがっていたと思うので、興味があるかたは見てみるといいかと思います。

ろくに歴史的な検証もしないでこんな偏向表記をする博物館はいらないと思います。

【主張】沖縄戦展示 政治主張で史実歪めるな(2011.01.07.MSN産経記事)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/110107/trd1101070246001-n1.htm

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