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素人による素人のためのF1講座 ~第13回~チーム紹介 トヨタ編

2005-02-28 20:06:49 | 素人による素人のためのF1講座(05年)
あい、チーム紹介ももう終盤です。
今日はトヨタいきますね。

企業としてのトヨタは現在、世界最強の自動車メーカーといってしまっていいでしょう。(生産台数はGMの方が上だがグループとしての利益はトヨタの方がずっと上)トヨタは豊富な資金力を背景にルノー・フェラーリと同じく全て自社開発で2002年からグランプリに参戦しています。
昨年までの成績は芳しくなく、F1というハイレベルな世界での荒波に完全にのまれてしまっていると言えます。
昨年のシーズンではシーズン中にドライバー・マネージャーを解雇するなどドタバタが続き、マシンの出来も悪く、いいところはほぼなかったと言ってしまっていいでしょう。
今年からは元ルノーのデザイナーが一からデザインしたマシン、優勝経験のあるヤルノ・トゥルーリ(元ルノー。昨シーズン途中からトヨタ入り)そしてラルフ・シューマッハ(元ウィリアムズ)という強力なラインナップで挑みます。
今シーズンにそれなりの結果を残さなければという焦りもあるシーズンでもあるでしょう。

(マシン)TF105
エンジン トヨタ製  タイヤ ミシュラン製
トヨタのマシンの強みは壊れないエンジンでしょう。昨シーズンはエンジントラブルはわずか1回、パワーも耐久性もトップクラスでテストでもエンジンの大きな不具合は見られませんでした。
しかし、トヨタのマシンの問題点は空力でリアタイヤにかなり負担がかかるようです。この傾向は昨年からあり、タイヤに厳しい今シーズンからはより深刻な問題になりかねません。
より早く改良が見られれば中堅グループ(ザウバー・レッドブル・トヨタ)のトップを狙えることも可能と言えるでしょう。

(ドライバー)
Car No.16 ヤルノ・トゥルーリ イタリア出身 30歳 出走130回 通算1勝 2004年ドライバーズランキング6位
トゥルーリは昨年までのシーズンは速さはあるもののマシンに恵まれなかったり、チームメイトの影に隠れたりしてあまり目立つタイプのドライバーとは言えませんでした。しかし、2004年は最高のシーズンでもあり最低のシーズンでもあったと言えるでしょう。こう書くと矛盾しているように思われますが、昨年はルノーでF1キャリアで初めての優勝を果たし、序盤は順調に見えました。しかし、後半は最終シケインで抜かれ、表彰台を逃したり、マシンが思うように速さが出ないなど後半は落ち込み、シーズン途中で解雇されてしまいました。しかし、シーズン途中でトヨタと契約し2戦を走りました。トゥルーリは予選・決勝でぶち抜けた速さを見せることがありますが、翌日・翌週には別人のような遅さを見せてしまうこともあり安定感に欠けるとも言えます。

Car No.17 ラルフ・シューマッハ ドイツ出身 29歳 出走127回 通算6勝 2004年ドライバーズランキング9位
ミハエルシューマッハの弟、ラルフシューマッハです。兄のような飛びぬけた速さはありませんが、何度か勝利をあげ、昨年を除き、ここ4年は常にドライバーズランキングベスト5に入ってました。
昨年はシーズン中盤のアメリカGPでタイヤのバースト(破裂)により大クラッシュをし、大怪我を負ったためにシーズン後半までの6戦に出場できなかったためにポイントこそ少なかったのですが、復帰後の鈴鹿での走りは印象的な速さ(2位)を久しぶりに見せ、完全復活を見せました。
ラルフもトゥルーリと同じようにぶち抜けて速い日もあれば、別人のような遅さを見せる日もあり安定感に欠けます。


とりあえず今シーズンは中盤グループトップのコンストラクターズ6位になれれば成功と呼べるのではないのでしょうか?
ラルフにはかなり高額の契約金で契約しているのでそれなりの結果は残して欲しいものです。

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