今日のお楽しみ。

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サウスオレンジみたいな女優さん

2022-03-14 23:11:00 | 日記
とんがり頭のオレンジ(鹿児島産)をもらった。こんなの還暦間近で初めて知った。最近登場したのか?グレープフルーツみたいに皮がぶ厚い。酸味少なめで甘い。グレープフルーツよりつぶつぶが柔らかくジューシー。母がとんがり上部を真横に切ったら、実は入ってなくて、白いふわふわが詰まってるだけ。なんか不思議な果物。

一昨日、日本アカデミー賞をやってたけど、私が好みの「あのこは貴族」は選外。原作よんで、面白かったので、しっかりしたイメージの麦ちゃんがどんなお嬢様に扮するのか興味があって見てみた。で、映画の方は凛とした空気感にすぐ引き込まれとても良かった。ささやくような静かなセリフ、田舎のお正月の実家の雰囲気、そしてラストのオープンエンドも。
それにしても、令和のお嬢様が結婚に焦る姿は、昭和後期に適齢期だった平民の私とまったく同じで嫌になった。
ただ、まったく違ったのは、危うい三角関係を、今の時代ならではの新しい女性像で、とても軽やかに描いていたこと。これからの女性(ひと)はこうでなくっちゃ、と還暦間近ながら勉強になった。

日本アカデミー賞でもう一つ、選外で是非見てみたいと思ったのが、「由宇子の天びん」。2021年の最高傑作、予算わずか1500万、海外の映画祭で高評価、衝撃度no,1、などなど紹介されてる。そして主演を務めたのが瀧内公美。彼女は、自ら監督にアピールしたそうだ。とんがってる。彼女を初めて見たのは「彼女の人生は間違いじゃない」だった。とても綺麗な人なのにハードなセックスシーンを演じていた。そのシーンいるのか?!怒りをおばちゃんは感じた。と次に見かけたのが「火口のふたり」。これもほとんどそういうシーンらしい。なんで、そんなに脱いじゃうの?大胆な濡れ場なら、瀧内久美へ、とでも宣伝してるのか?いや、違った。よい作品、監督なら惜しみなく脱ぐ。それがジューシーでとんがってる女優さんなんです。

きまじめ楽隊のぼんやり戦争

2022-03-11 23:13:00 | 日記
とても静かな戦争映画なので、途中2回も寝てしまった。DVDでよかった。
去年の春に公開していたらしい、新進気鋭の監督作品。

なぜか戦闘は9時から5時まで。会社とだぶらせてる?
登場人物はみなセリフが抑揚をおさえた棒読みのようで戦時中の緊張感なし。というか緊迫感や感情や熱さは、ほぼ排除されてる。誰も反対だと言えない…言ったところで…という感じか。感情もどこかへ行ってしまった。悲しいかどうかも。自分で判断したらえらいことになりそう。そんな哀しさ。が、じとーと感じられる。自慢のエリート息子を持つ食堂のおばさん役、片桐はいり。印象的。

ところで、棒読みといっても、そこにはかなり個性が滲み出ていて、受付役の女優はとても奇妙な存在感で会話もズレてて、噛み合わず、やはり哀しい。
楽団の隊長(きたろう)の部下に対するちょっとした嫌味なパワハラ的発言でおもいだしたことがある。
私が若い頃、ポスティングのバイトをした時のこと。配るハガキ全てに自分のハンコを押すというのがあった。そのハンコを巡って、上司が君の苗字はもういるから、他の苗字にしなさい。という。なので私は、「じゃ林なので、小林にします。」というと、小林さんもいる。という。じゃあ、大林で。というと、上司は少し考えて中林にしなさい。といわれた。なんとなく嫌な感じがした。大でもいいやん。




「風と共に去りぬ」の翻訳本いろいろ

2022-03-06 23:34:00 | 日記
中学生の時、「風と共に去りぬ」の映画熱が冷めやらぬうちに、原作本を読もうとして、一ページ目の一行目で挫折した。頭が悪いのは仕方ない。けど、この度、翻訳本が数々出ているのを知り、部分的にではあるが、よみくらべてみると、翻訳の仕方にも問題があったのでは?と自分を少し慰めることにした。

問題の冒頭がこれである。
「スカーレット・オハラは美人というのではなかったが、双子のタールトン兄弟がそうだったようにーー」
 え? 何ですって?そうだったようにって?どういうこと?今、物語始まったばかりですけど。何がそうだったようなんですか?そうだったことを最初に教えてくださいよ。こんなの意味不明。この文章、変でしょ?!

賢い人は、スルーして読み進めたんでしょうね。しかし頭の硬い私はここで大きく躓いた。さらにそれ以後はスカーレットのファミリーヒストリーが難しい単語のオンパレードで克明に綴られていく。まったく興味が湧かず、もはや退屈極まりない。映画のドキドキハラハラはどこ行った?ここには見当たらない!と早々に中学生の私は本を放っぽりだしてしまった。

ところで、今回、新訳をされた鴻巣さん、荒このみさん、林真理子さんを所々読み比べてみたけど、冒頭に「双子のタールトンがそうだったように」の一文がでてごないのは、林真理子さんの「私はスカーレット」だけだった。(林真理子さんのは、タイトルがもう風と共に去りぬじゃないから、訳の自由度高いからかもしれないけど。)タールトン兄弟がでてくるのは、2ページ目で、その後にスカーレットのファミリーヒストリーが語られることもない。なので、もし、中学生の私が読めばもう少し先まで読めたかもしれないな。