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映画「死刑にいたる病」を観てから読んだ。

2022-05-14 11:15:00 | 日記
これは、はっきり言って、映画と本でひとつの作品なのでは?
映画を先に見たけど、なぜ犯人がそんなに何人も殺すシリアルキラーになったのか?そこんところがキチンと描かれてないんですよ。
だから、なんか消化不良。
アレ、寝たかな?そんなことないと思う。

田舎でパン屋さんを営む中年男性はい村(
阿部サダヲ)。とても感じ良い接客と味で評判だ。けど、その正体は恐ろしいシリアルキラー。昔、中学生のころ、そのお店に通った雅也にはい村から、一通の書簡が届く。そして、2人の拘置所での濃密なやりとりが展開していく。死刑判決を受けている極悪犯人なのに、雅也はどんどん引き込まれていく。(頼られてる!頑張ろう!力になろう!)とFラン大でくすぶってた心にどんどんやる気と生気がよみがえってくる。その過程は見どころ。ラストも意外な展開が待っている。

だけど、知りたいのは、どうしてそんな残酷な犯罪者になってしまったの?という疑問。

で、後日TSUTAYAに立ち寄ってみたら、一番目立つ書棚に人気No.1「死刑にいたる病」!うーん、店内ひと回りしてやっぱり買って疑問解消してみるか。。まんまとTSUTAYAとハヤカワ文庫の思いの壺にはまってしまった…?

さて、読み始めると止まらない面白さ。売れてる本はサクサク読める?遅読の私にも。そして、出てくる出てくる阿部サダヲが演じたシリアルキラーの幼少期からの凄惨な過去が!
彼はもともと祖父(か曽祖父だったか)からサイコパスの特徴を受け継いでいて、両親からの虐待や、放置など、度重なる不幸に見舞われていた。

そこでですね、サイコパスについての記述がたくさん出てくるのです。が、読めば読むほど、これって、阿部サダヲでなくてもよくない?と思い始めてくる。
サイコパスの特徴に何度も魅力的な外見が強調してあげられる。はい村自身もきれいな顔の子とか、目鼻立ちが整っていると描写がある。
確かに映画では、パン屋の時の阿部サダヲは、爽やかで魅力的ないい人だけど、拘置所で、雅也と面会するはい村は、目の下のクマか影がひどく。それになんか意味でもあるのだろうか?とても魅力的には見えないけど。なにか理由が?

獄中の阿部サダヲの外見は平凡に見えたけど、やはりサイコパスに必須の頭の良さが滲み出てくるのは、彼しかいないか。