最近のTSUTAYAのDVDケースの開け方ですけど、左下の角を押すだけで開くんですよね。こんなの、いつから?
知らないから、必死で底辺の細い溝をグイグイ右と左に引っ張ってパカっと開けようとしてましたよ。ふとした拍子にあいかたらよかったけど、壊すとこだったわ。ほんとひと苦労、教えといてよね!
今回は「砕け散るところを見せてあげる」(SABU監督)とキンプリ主演の「うちの執事が言うことには」の2本を借りた。
砕け散る〜は主演の石井杏奈が気になり手にした。この人は、闇の深い役所が多い。下から物を見る目がただならぬ狂気を感じさせる。ところが、その上をいくのが、堤真一だった。そこらにいる覇気のないおじさん、鬱屈をかかえながらもなんとか社会生活こなしてるお父さん、そんな風な人物像なんだけど、実はふつうの顔しつつも悲惨な猟奇的衝動を抱えた人物だった。
ほんと、堤真一、ふつうなのにどこか非凡、そんな役が多いね。空飛ぶサラリーマンのドラマも良かったね。
うちの執事〜の方は、一度映画で観たことがあって、その中で奥田瑛二演じる執事がとてもいいことをいっていたので、もう一度聞こうと思って借りた。
留学に行こうとする坊ちゃんに執事の奥田瑛二が
「困った時は目を閉じて深呼吸をしてみてください。そして、体を中心に円を描き輪を広げるように意識を渡らせてください。自分を大きく見せようとせず、小さく萎縮せず、媚びて自らをかえず…云々」
中学生ぐらいのおぼっちゃまに伝わるのかなあと思うけど、アラ還の私にはとても響きました。平常心の大切さを思い出させてくれた、思いがけなくよい映画だったのです。