本家ユニセフ「マンガとアニメ？性的搾取だから死ねよ」

児童ポルノ「閲覧も処罰対象に」　世界会議が提言（asahi.com）

　【カラカス＝平山亜理】ブラジルのリオデジャネイロで開かれていた「第３回子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議」は２８日、子どもを守るため各国に規制を求める「リオ宣言」を採択し、閉幕した。インターネット上の児童ポルノは、販売や所持に加えて、アクセスして閲覧することも処罰対象にするとの提言も盛り込まれた。

　会議は、ブラジル政府とユニセフの主催で開かれ、約１４０カ国の政府やＮＧＯ関係者、３千人以上が参加。▽今後５年以内に子どもの権利を守るための独立した組織の設立▽幼児売春、家族による性的虐待などあらゆる性的搾取のデータベースを作り共有▽国際刑事警察機構（ＩＣＰＯ）との協力、を各国に勧告した。

　また、性的搾取の描写として、過激な漫画やアニメも、児童ポルノに含まれるとし、それを閲覧する人も処罰対象にするべきだとした。さらに、インターネットのプロバイダーや携帯電話会社に、児童ポルノのサイトの削除を求められるよう各国は法整備するべきだとしている。

まあ本家ユニセフのスタンスも日本ユニセフと同じである事は既に知っていたので、今更驚くような事じゃないけどさ。

アクセスして閲覧もアウトって、作る事をきちんと取り締まってりゃどうにでもなりそうなことをわざわざ処罰対象にする意味はなんなんだ。
まさかFBIのワンクリ詐欺みたいに何もないところから犯罪者をでっち上げる活動を正当化するつもりじゃあるまいな。

で、お決まりの「性的搾取の“描写”も禁止」ですよ。
自国のほうが日本より性犯罪が多いのに日本のエロマンガに文句を付けるとか訳の分からないことをしているイギリスのエセル・クエール教授の差し金でしょうね。
なんでこっちより出来の悪い国の制度を見習わなきゃならんのだ。

フィクションで性的搾取を描いたからって、現実に新たな搾取の被害者が生まれるわけじゃない。
そりゃあレイプ被害者の人がエロ本を見て傷ついたりすることはあろうけど（だから、見たくない人は見なくて済むようにするためにある程度の配慮は必要）、それを理由に発禁が成立するならば、殺人を描いた小説や映画だって殺人被害者の遺族に配慮して一律禁止にするべきだ、と何度も言ってる訳で。

前にも書いたけど、フィクションを規制して守られるのは「汚れなき子ども」という「幻想（あるいは妄想）」であって、現実に性的搾取の被害に遭う子どもたちじゃないわけ。
それどころか、貧困や親の虐待の問題という本質を「エロ本のせい」なんて理屈で覆い隠せば、これから救われるかもしれない子どもたちが救われなくなってしまう可能性すらある。
この人たちの活動は、むしろ子どもにとって害悪。

という、日本では素人がネット上で散々語りつくしてきたような事を、この世界会議とやらはなんにも理解してないんじゃないのか。

いい加減にしてくれ。