前回口内炎の話を書いてから、すごく時間が経ってしまいましたが・・・
こちらから読んで下さい m(_ _"m)ペコリ
ねこ吉の口からは、滝のようにヨダレが出ていて、「どうしたらいいのだろう?」
と悩んでいました。
それでもなんとなくそんな生活に私も慣れてしまっていたのです。
しかし、いぬ吉が、とうとうご飯を食べられなくなってしまい、
ようやく決心し、二人を自由が丘の病院に連れて行きました。
自由が丘の病院だから、お金持ち相手に商売しているかもしれない
だから治療費高いのかしら?という不安もありましたが、
病院はこぢんまりとした、昔ながらの診療所という雰囲気でなんとなく
ホッとしました。(見た目ではないですが・・・)
二人を診た先生の診断は「難治性口内炎」
「一度なってしまうと治らない口内炎」と、いう事でした。(これは、T先生にも言われていたので覚悟していました)
しかし、手術によって治る「可能性もある」と、言われました。
可能性もある・・・そう、手術をしても治る確率は「100%ではない」という事。
特にエイズの子は、手術しても治らない可能性があると・・・
手術は平均3時間、体力のがなくなり弱っている猫を手術するので
かなり危険度も高いと説明されました。
手術しようと決めて行ったのに、手術のリスクを考えると気持ちがゆらぎました・・・
しかし、先生の話を聞いてやっと決心できたのです。
私とヒテテが長年手術を決断できなかった理由として、
「なぜ口内炎になると全ての歯を抜かないといけないのだろう?」
と、疑問におもっていたのです。
口内炎の原因は、嫌気性細菌(空気に触れない所で繁殖する菌)なので、虫歯になっている歯や
歯茎がただれている部分の歯だけを抜いて一時的に口内炎が良くなったとしても、他の歯と歯茎の
間に付いている菌が蕃殖し、また口内炎になってしまうと言う事でした。
さらに、菌が付いている歯肉も削り取り、骨などに菌が付いている場合は、菌を全て削り取らなければ、
再び口内炎になってしまうのです。
そして、菌が口腔内にある状態でいくら高カロリーのご飯やサプリなどで栄養を与えても、体には吸収されずに
体力はどんどん落ちていくのだそうです。
このまま手術をしなければ、二人とも全くご飯を食べられなくなるのは時間の問題でした。
手術時間が長くなること、費用が高くなることから、
一度に全ての治療をするのを嫌う先生が多いそうですが
この病院の方針としては手術を何度もするリスクを考えれば
一度にやってしまった方がいいと言う事でした。
ここの病院は歯科専門と言う事もあり、歯を抜く時も専用の機械で歯の周りを削り、
歯がぐらぐらになった所で1本ずつ抜くのだそうです。
特にエイズの子などは、そうやって気をつけて抜かないと、傷が治らなくて後が大変な事に
なってしまうんだそうです。
赤くなりだたれて炎症をおこしている部分には、癌の治療に使う特殊なレーザーを当て
削り取った歯肉を縫い合わせて手術は終了。
その後はICUに入り、1週間ほど「高濃度ビタミン」を点滴し、ご飯(生肉)が食べられるように
なれば、家に帰れるという事でした。
つづく
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