いよいよ「ねこ吉」の手術の日。
エイズの子が手術に耐えられるのだろうか・・・
口の状態もいぬ吉よりずっと悪いはず・・・
いろいろ考えると恐くて、頭の芯の部分がずっと「じーん」ってなっていました。
血液検査の結果は、なんと「いぬ吉」よりもずっと良くて、貧血も全くありませんでした。
手術前、ちょこっとだけ顔を見せてもらって、ねこ吉は手術室へ
後は祈ることしかできません。
いぬ吉の手術で「ピーッ」という音にはだいぶ慣れましたが、やはり落ち着かず。
立ったり座ったり・・・
もうそれしかできない状態でした。
いつまでたっても手術が終わらない・・・
ヒテテからも「ねこ吉、まだ終わらないの?大丈夫?」と、電話が・・・
待つこと3時間半・・・
やっと先生が現れました。
でも、一言も口を聞かない・・・私も恐くて何も聞けない・・・
先生の沈黙が長く感じられましたが、多分3分くらい・・・
やっと先生の口から「無事に終わりました」と、一言。
先生は、あまりにも大変な手術で消耗しきって、口も聞けなかったみたいです・・・
ねこ吉の歯はもうボロボロで、ちょっと触ると取れてしまうのですが、根っこが歯茎に残ってしまい
それも取り除かないと口内炎が再発してしまうので、取り除くのが大変だったそうです。
口の中は炎症でぐちゃぐちゃで、菌はあごの骨まで達していて、骨も少し削り取り、目の近くまで膿が溜まっていたそうです。
「この状態でよくご飯食べていました、生きたいという力が強い子なんですね。」と、先生に感心されました。
いぬ吉の手術後は、すぐに会わせてもらえましたが、ねこ吉はすぐに他の部屋に連れて行かれ、会うことはできませんでした。
続く
手術後の「ねこ吉」は、奇跡の復活を遂げました。
エイズの子は、回復が普通の子の2倍かかると言われたのですが、ねこ吉、手術後すぐに、
もう「生肉」を食べて、便も出たそうです。
エライ子なんです。
それとも、ただの「いやしんぼ?」
※写真は手術から5日後くらいICUから普通のお部屋に移動した日です。
ICUに入っていた日は、いぬ吉が3日、ねこ吉は5日でした。
ねこ吉は、すぐに看護士さんにもなついて、病院ではとても可愛がられていました。
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