今日は沖縄戦終結から79年の日。沖縄では「慰霊の日」として、戦没者追悼式典が行われます。
米軍のジェノサイドによる悲惨な地上戦で犠牲になった沖縄の人びとの冥福をお祈りします。
しかし、人びとから家族を奪い、こころとからだに傷を残す戦争は、戦闘が終結したからといって終わりではないのですね。戦後、沖縄には米軍基地が集中して、さながらアメリカ帝国主義の植民地のようになっています。
私は反帝反スタの新左翼に転向する前は、反米反ソの極右少年でした。極右時代の私は、日本民族の魂の尊厳をかけて、たとえ国が滅ぶとも米帝との本土決戦を貫徹すべきだったと考えていました。しかし日本帝国主義のブルジョアジーとエリートたちは、国体すなわち天皇制の護持を表向きの理由に、自分たちの財産と地位の保全のためだけに、すでに敗戦は明らかなのにもかかわらず、グズグズと降伏を先延ばしにし、本土を空襲の危機にさらし、沖縄、広島、長崎を犠牲にしたのです。
沖縄戦の悲惨な歴史を思うと、はらわたが煮えくり返る思いです。
しかし、先の県議選では、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」の県政与党は大きく交代を余儀なくされました。全国的に裏金問題に対する不信と怒りが爆発し、岸田政権と自民党の支持率が急落するなか、もともと左派・リベラルが強いはずの沖縄で、自公勢力が多数派を占めるという逆転現象が起きています。
基地問題とは、外交問題、政治問題、人権問題であるばかりでなく、米軍基地に依存せざるをえない沖縄の経済問題そのものなのです。
近代以降、ヤマトに好きなように支配されてきた沖縄の人びとほど、いまの自公政権がどれだけ腐りきっている人びとはいないでしょう。しかし、それでも、生殺与奪を握る中央政府には逆らえない。それが今回の県議選で示された「民意」だったのだろうと思います。
だからといって、私たちは、こんな沖縄の人びとが一方的に虐げられる現実を許していてよいのだろうか。
一介の共産主義者革命家である私は、当然ながらブルジョア保守政党の立憲民主党も、革命を放棄したスターリニスト政党の日本共産党も支持していません。基本的に対立する立場です。
しかし同時に、私は労働運動家であり、ときに立憲民主の支持母体(最近はあやしいですが)の連合とも、日共系の全労連とも、個別の政策では共闘します。私が求めるのは、労働者階級全体の勝利であり、前進だからです。
かつて私が属し、1969年4月28日の沖縄デー闘争で破防法弾圧を受けたセクトの沖縄闘争のスローガンは、「沖縄は日本革命の火薬庫」でした。
このスローガンは、当時、本土復帰運動と琉球独立運動のあいだで揺れながら高揚していた沖縄の人民のたたかいに便乗し、簒奪しようとする、そのセクトのご都合主義・利用主義がうかがえて、私は評価することができません。
しかし、沖縄の現状を変えるには、この腐りきったヤマトの政治の現状を変えるしかないというのが、今回の沖縄県議選の私なりの総括です。
岸田政権打倒! 自公政権打倒! 政権交代へ!
その突破口となるのが、7月7日投開票日の東京都知事選挙です。
私はいまこそ、「東京都知事選こそ沖縄解放の火薬庫」と訴えたいと思います。
東京が変われば、沖縄は変わる。地方は変わる。日本も変わる。
先ほど、立憲民主党支持者の東京都民の愚父に、蓮舫さんへの投票をお願いしたところです。
蓮舫さんとは対立する立場ですが、共通する政策もあります。何よりも、自公政権の延命に加担する、差別排外主義者の小池都知事を退陣させることが都民ならびに人民の利益になると考えます。
どうか東京都知事選挙では蓮舫さんに投票をお願いします。