新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

うるう年のひみつ きょうはleap day

2024年02月29日 | 日記
今朝、ブラウザを立ち上げると、Googleのトップ画面がかえるさんでした。
うちのれんちゃんが喜びそうです。



ぴょんと蓮の葉に飛び乗ったかと思うと…
いずこともなく去っていきます。

今日はLeap Dayとのこと。

タイムリープのLeapがとっさに思い浮かばず、この絵のイメージに引っ張られて、「葉っぱ(Leaf)の日? 英語圏の啓蟄のようなもの?」と思ってしまいました。

Leap yearで「うるう年」なんですね。毎月の曜日は一年ごとに一日ずつずれるのが正規です。うるう年はそれを飛び越えて、二日ずれるのが語源だそうです。

Leap dayは、このうるう年に付け加わる日。つまりきょう2月29日です。

Googleのホリデーロゴは、Leap frog(かえる飛び、馬飛び)に引っかけたようです。

しかし、「うるう年(日)」の「うるう」って、何?

今まで十数回のうるう年を迎えてきたわけですが、初めて疑問に思いました。


No.204 うるう(閏)年とは?
  うるう年の主な目的は、太陽暦(太陽の位置に基づく暦)と、グレゴリオ暦(日常生活で使用する暦)とのずれを修正することです。
  地球は、太陽の周りを約365.2422日で1周します。しかしカレンダーは、1年を365日としているため、約0.2422日のずれが毎年発生します。4年後には約0.2422日×4 = 0.9688日発生し、太陽暦とグレゴリオ暦の日付がずれてしまいます。この問題を解決するためにうるう年が導入され、1日追加されることでこのずれを補正し、1年を366日としました。
 また閏年は中国由来の言葉で、「閏」の漢字は元々日本にはなく、当時の日本人には読めなかった「閏」という字を「潤」の字に当てはめました。「潤」は日本にあった字で「うるう」や「うるむ」と読むことから、「閏年」を「うるう年」と読むようになったとされます。
 
・参考:暦の科学 片山真人∥著 ベレ出版
  :暦—月日を奏でる世界 財団法人国際文化公友会




しかし、「閏」が読めなかったから、「潤」の読みを当てはめたというのは、どうかなあ。これだと、「潤」が「峠」のような国字(和製漢字)だと誤解されてしまうじゃないですか。多少のタイムラグがあったとしても、「閏」も「潤」も、日本に伝わったのは同時期のはずです。魏志には「黄中内潤」(才能や徳が内に充実していること)なんてことばもあるようです。

飛鳥時代の推古12年(604)に日本最初の暦が作られたと伝えられますが、暦ができた時点で閏月も取り入れられたでしょう。

平安時代初期までは、「音博士」(こゑのはかせ)という先生がいて、中国語をネイティブの発音で教えていたそうです。しかし九世紀の末に遣唐使が廃止されてからは、中国語を正しく発音できる先生がいなくなってしまいました。そこで訓読が音読の代わりを務めるようになりました(高島俊男『漱石の夏やすみ』)。

現代に至るも、中国語の「閏」に相当することばは、日本語には存在しないのではないでしょうか。

「閏」は会意文字で、王が閏月には門中にいる、古代の習慣から来たのだそうです(旺文社漢和辞典)。

しかし日本の皇室にそういう習慣があったとは聞きません。原語のzhìrùn に近い「ジュン」と読むしかなかったでしょう。

「閏」の訓読みが必要になったとき、仕方なく「潤」の訓読みである「うるふ」を当てることになったのでしょう。ちなみに、「潤」はじわじわ(zhìrùn)としみ出て、余分にはみ出る水分のこと。 「閏」にはうるう年からの連想で「余り」という意味もあるので、「潤」は会意文字であり形声文字です。

ところで、以前もご紹介した、台湾で購入した、2004年から2043年まで使える回転式の40年カレンダー。



うーむ。拡大すると錆びや汚れが目立ちますね。曜日の一部はインクがかすれて見えづらくなっているし。

月と年を合わせると、日と曜日が合致するという、シンプルなつくりです(合わせる順番は逆でも可能でしょう)。月名のJAN(January)とFEB(February)は黒と赤の二種あり、赤字がうるう年用です。

ちなみに、曜日の巡りは、通常年であれうるう年であれ、関係ありません。日曜日から土曜日までの7日間なのは不変です。曜日の黒のSは土曜(Saturday)、赤のSは日曜(Sunday)で、うるう年とは関係ありません。

しかし、うるう年も、2月28日までは通常年どおり曜日は1日ずれていくだけです。なんで、1月・2月だけ、通常年用とうるう年用があるんだろう?

うるう年のたびに、ちょっと疑問に思いながら、そのままスルーして十数年。

仕事の合間にあたまの体操で考えていたら、考えたら単純なことでした。

通常年は、カレンダーを見ていたらわかるように、1月と8月、2月と3月と11月、4月と7月、9月と12月は同じ曜日の巡りになります。5月と6月と8月はどの月とも異なるオリジナルの曜日の巡りです。

しかしうるう年になると、この法則が崩れ、1月は4月と6月、2月は8月と同じになるのです。2月28日までは例年どおりですが、うるう日の2月29日が加わることで、3月1日以降は2日ずれるからです。

円盤式40年カレンダーの曜日の順番が、木曜始まりで水曜で終わっているのも、この法則に関係しているのでしょうね。この法則性を解明できたらら、オリジナルで回転式40年カレンダーを作れそうです。

時間があるときに、また考えてみたいと思いました。まあ、あと40年生きられるとも、生きたいとも思っていないのですが。


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