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『叛逆』10周年?

2023年11月12日 | まどマギ・マギレコ
今年は、『魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』(以下、まどマギまたは叛逆)から10年だったのですね。私の『まどマギ』歴もこれで10年ということになります。記念イベントも行われていたようです。

このツイートには笑ってしまいました。


ノリノリの佐倉杏子役の野中藍さん、そして鹿目まどか役の悠木碧さんのドヤ顔。昨年、碧さんのデビュー以来の所属事務所が解散して、いまお二人は同じ青二プロ所属なんですね。

東京のライター時代、青二プロの声優さんたちには大変お世話になりました。

さて、以前も書いたとおり、ソーシャルゲーム『魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコード』(以下まどマギ)に、まどマギ本編の前日譚、『scene0』が実装されました。主人公の愛生(あき)まばゆを演じた早見沙織さんについて紹介させていただきました。

基本的には、アニメ本編と同じストーリーです。なぜか暁美ほむらの時間停止の影響を受けない、魔法少女であるまばゆが、鹿目まどかを救おうとするほむら、巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子らを傍観者として観察しているというストーリーです。

これはおもしろいですね。いきなり異世界に転生して、チート能力を発揮するストーリーが流行りのいま、運命を変えるために何度も同じ時を繰り返す、一種のスポ根もの(!)の『まどマギ』は、いまリバイバルしても、受け入れられるかどうかわかりません。視聴者と同じ視点のまばゆという傍観者、観察者がいることで、『まどマギ』世界も受け入れやすいものになるのではないでしょうか。

驚いたのは、声はアニメの使いまわしでなく、新規に録り直していることです。

SNSは、他者(のらねこのエイミー)のために、恐れることなく自分のいのちを差し出すことができるまどかに、実は嫉妬を感じていたさやかを熱演した喜多村英梨さんに対する賞賛の声であふれたものです。

「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない! あなたも、私も」という巴マミのあのセリフも、ああ、マミさんもまだ15歳の少女なんだよなあと思わせる、深みのある演技でした。

ほむらがまどかを射殺する、あの衝撃のエピソードも、実はほむらはこの周のまどかをあきらめ、見捨てかけていたことが語られます。しかし、最後まで希望を捨てずにワルプルギスの魔女とたたかう彼女を見捨てることができずに、最後まで力を尽くしてたたかった結果が、あの悲劇だったのですね。「私だって奇跡を起こしてみせるんだから!」というほむらの叫びには、ほむらちゃん、そんな高い声出せたの?と驚いてしまいました。

『まどマギ』のカップリングは、まどほむ(鹿目まどか×暁美ほむら)、あんさや(佐倉杏子×美樹さやか)、マミなぎ(巴マミ×百江なぎさ)ですが、『マギレコ』の運営には強固なマミあん派がいるようです。杏子は「きょうこ」と読みますが、「あんず」「あんこ」とも読めるので、ファンのあいだでは「あんこ」が愛称です。

ドラマCD『フェアウェル・ストーリー』の脚本を元にした、巴マミと佐倉杏子が師弟関係にあった時代を描いたスピンオフ作品『The_different_story』は、ファンの間でも評価の高い作品です。

佐倉杏子は、自分の願いが原因になって、家族全員を失う悲劇を招き、巴マミとも決裂します。本編では、巴マミ亡き後、最初、見滝原のなわばりを狙うヒール役として登場したのは、本編をご覧になった方はご存じのとおりです。

『scene0』でも、マミたち見滝原の魔法少女たちと対立する佐倉杏子ですが、

「こんなの私の憧れたマミじゃない!」

というセリフがあって、マミあん派を狂喜させていました。

私がまどマギ声優さんでいちばんファンなのは、佐倉杏子役の野中藍さん(愛称あいぽん)です。私が声優イベントに参加したのは、『まどマギ』関連だけですが、このあいぽんと、ミズハス(巴マミ役の水橋かおりさん)の関係性が、なんともいえず「尊い」のですね。このマミ杏問題については、いろいろ語りたいことがあるのですが、それは機会を改めて。

しかし、今回驚いたのは、鹿目まどか役の悠木碧さんです。

『まどマギ』以降も、『聲の形』の西宮結絃(ゆずる)、『君の名は。』のさっちん、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』のテイラー、そして『ヒーリングっど♥プリキュア!』の花寺のどかなど、どれもすばらしい演技に触れてきました。

ある面、プリキュアのパク……リスペクトの『まどマギ』に対して、プリキュアからもアンサーがありました(『魔法つかいプリキュア』のミラクルとマジカル。奇跡も魔法もあるんだよ)。『ヒーリングっど♥プリキュア!』のキュアグレースが、自分に寄生していた敵の少年を見殺しにするシーンは、まどかの能力を奪って悪魔と化したほむらを描いた『叛逆の物語』へのアンサーだったかもしれません。女の子はなんでも許してくれる女神ではないのです。自己犠牲を否定したのどか=キュアグレースを演じた碧さんは、どんなまどかを演じるのでしょうか。

声優陣もいまだシナリオを渡されていないという、新作『廻転』への期待が高まるばかりでした。

しかし、冒頭に引用したツイートの碧さんのドヤ顔、まどマギ声優陣のリーダー交代を示すものかもしれませんね。

かつて、まどマギ声優陣のリーダーといえば、年齢的にもキャリア的にも、巴マミ役の水橋かおりさんだったろうと思います。ラスボスのワルプルギスの夜も演じていますしね。




『叛逆の物語』では、新キャラクターの百江なぎさ役として、阿澄佳奈さんが新たにまどマギチームに加わりました。リーダー格のミズハスさんと、『ひだまりスケッチ』で二人が仲の良い姉妹のような(同学年ですが)宮子とゆのを演じていたことが大きかったと思います。

見滝原チームは5人組で、マミさんはいちばん早く退場したこともあって、カップリング相手がいなくて、はみ子になっていたという事情もあったのかもしれません。

『マギレコ』の百江なぎさは、イレギュラーズとして、いろんな場所に登場しているようです。しかし、阿澄佳奈さんも、リーダー格のミズハスさんの推しがなければ、あのグループに新規参入はむずかしかったでしょう。


今回、早見沙織さんが新規参入したのも、新たなリーダーとなった悠木碧さんと同期の親友というのが、大きかったでしょう。

沙織さんと碧さんのふたりは、『聲の形』ですでに姉妹役を演じていたのですね。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』でも、同じく同期の寿美菜子さんの妹役でした。これには、中の人がだれかあまり関心のない私も、少し感動してしまいました。






私の大好きなまどマギスピンオフ『ほむら☆たむら』です。

作者のあfろさんの『ゆるキャン△』のリンちゃんのプロトタイプは、なぜか「たむら」に間違えられる「ほむら」を描いた本作だったのではないか、というのが、本ブログの見解です(それがどうした?)。なぜまどかを救うためにほむらは同じ時間を繰り返したのか(たとえ、たむらに間違えられても)。ほむほむ好きには、ぜひ読んでほしい。

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