湯元ビジターセンターの自然情報の5月7日の千手の森の自然情報に載っていた
タマザキサクラソウを見に行ってきた。
何しろ自宅を出たのが10時ごろなので、奥日光の赤沼茶屋の駐車場に着いたのが
午後の1時ごろ、
赤沼自然情報センターに寄って聞いてみたが、タマザキサクラソウのことは、まだ
知らなかった。
5月7日のビジターセンターの自然情報に出ていましたと伝えると、パソコンで
調べて「ああ出てますね」と言う。
確かめたいので千手ケ浜行きのバスはありますか?と聞いたら、1時のバスは
たった今出たばかりで、今日は平日の運行でも、最も便数の少ない日で、次は
2時20分発ですという。
まだ1時間もあるので、歩いて小田代まで行き、そこから乗ろうと思います
間に合いますよねと言うと、1時間もあれば十分間に合いますとのことだった。
それが幸いして、小田代ヶ原に向かっている途中で、素敵な女性と道ずれに
なったのだった。
ミズナラとウラジロモミとミヤコザサの生える遊歩道を歩いていたら、着替えの
為に立ち止まっている赤いザックの若い女性を追い越した。
小田代ヶ原まであと500メートルと言う道標を過ぎたら、ヒメイチゲが
点々と咲いていたので、カメラを向けていたら、その女性が追いついてきて
「何かいるんですか?」と聞いてきた。(いるんですかという聞き方が面白い)
「いや、ヒメイチゲという花が咲いているので」と答えると「どれですか」
とのぞき込む。
指さして教えると「ああこれですか」とようやく気づいた。
そしてもう一度花の名前を聞いてくるので、「ヒメイチゲ、漢字で書くと
御姫様の姫、イチゲは一華と書きます。華は中華の華です。」
花が一輪咲くのをイチゲと言いますが、それの小さくてかわいいので姫を
付けてヒメイチゲと呼びます」
などと判ったような事を言ってしまった。
どうも植物に詳しい人と思われたらしいので、私は写真を撮っているだけと
言い訳をした。
この女性は、二人で男体山に登る予定だったらしいが、相手が電車が止まって
来れなくなり、小田代ヶ原を目指して一人で歩いていたらしい
話をするとき、きちんと相手の眼を見て話す女性で、素敵である。
もろもろ山の話をしながら歩いていたら、あっという間に小田代ヶ原のゲートに
ついてしまった。
残念だけれど、彼女とはここで別れた。互いに「お気をつけて」と声をかけて
小田代ヶ原からバスに乗ると、客は私一人だった
これ幸いと「タマザキサクラソウ」の咲いている場所を確かめると
やはりクリンソウを植えている人の庭に咲いているという。
さすがにこの路線を永年走っている運転手の方は、いろいろ詳しいのだ
鹿の食害防止のため、前は鉄製の網をまいていたが、今は白いテープを
巻いているので、あれも食害防止のためですか と聞くと「クマやシカが
木の皮をはがさないように巻いていて、しかも白いテープの原材料は
トウモロコシが使われているのだという。
植物が原料なので、劣化しても土に返るだけで、環境にダメージを与えない
からいいのだという。
車道の脇に山桜のピンクの花が満開で咲いていた。
カラマツの芽だしが目にすがすがしい。
どこかで鶯も鳴いていた。
千手ケ浜につくと、予想外の数の客が待っていた。
若い人が少なくて、年配者の方が多かった。
こんな時間にくるのかという顔をして、降りる私を見ている。
何しろ最終バスの1時間10分前に着いたのだから、不思議がられても
仕方がない。
私は大急ぎで千手ケ浜の浜辺に向かった。
千手ケ浜の船着き場が新しくなるのか、クレーンが立ち上がり、溶接やら
ガンガンというハンマーの音やらがこだましていた。
クリンソウの植えられた庭に入ると、タマザキサクラソウが沢山咲いていた
乙次郎橋で一緒になった年配者と、わいわい言いながら写真を撮った
クリンソウはまだ葉っぱが出たばかりである。
庭から出ると、年配の男性は菖蒲ケ浜まで歩いて帰ると言って別れて行った
ミヤマエンレイソウが一株だけ咲いて、フッキソウが埋め尽くすほどの
大群落をつくっている
マルバダケブキやシロヨメナは、鹿が食べないので、千手ケ浜はそれらだけが
大群落をつくるという。
風の出てきた砂浜に桜が舞い散っていた。
私の空耳か、カジカガエルのような優しい鳴き声がした
あの声は、いつ聞いても心に残る声だ。
夕方が近づいて鳴き出したのだろうか、そこはかとない淋しさを秘めていた
千手ケ浜から赤沼に行く最終バスは4時である。
時間が有ったから西ノ湖(さいのこ)のバス停まで歩いた。
タマザキサクラソウの花、来るのが遅くてピークを過ぎていた
ピークが過ぎかかっていたが、小花が球状に花序を作るので
タマザキと言われるのだろう。
おなじみのクリンソウの庭の入口は、鹿侵入防止の網が張られている
ここの管理している人は、熊鈴の音が嫌いなので、熊鈴は鳴らさないように
して入ろう。
補足説明
タマザキサクラソウは、ヒマラヤ原産のサクラソウ科サクラソウ属の多年草であると
ネットには出ていた。
国立公園の中であるが、植えられているのが個人所有の庭なので、所有者の趣味の
範疇という事であろう。
そして同じ場所に植えられているクリンソウは、奥日光にはなくてはならない人気に
なっている。
私は初めてだったが、低公害バスの運転手の方は、数年前から有ったようだという。
奥日光は、来るたびに新たな発見があるし、出会いがある場所である。
千手ケ浜の名前の由来になった千手堂が再建され、先日落慶法要が行われたという
日光開山の祖 勝道上人(しょうどうしょうにん)が建立したという千手堂は
長い間その跡地として残っていたが、日光開山1250年を記念して、昨年から
建設が始まっていた。
たまたま中禅寺湖南岸コースを昨秋歩いた時、その建築現場を目撃している
と言うことで、今回そこに行くつもりだったが、最終バスの時刻を気にして
行けなかった。
次回の楽しみにしたい。
赤沼自然情報センターに寄ったら、100円で売っているマップをを買いましょう
表が「戦場ヶ原・小田代ヶ原周辺マップ」という3万分の1の詳細マップ
裏が奥日光の全体マップで20メートル等高線で書いてある。
主要な花の名前も出ています。
また日光の花に興味のある方は、日光自然博物館で出している
「日光の花325」という花図鑑が有れば便利です
私が購入した当時の価格が千円でした。
その花がどこの山で見られるかも書かれています。
。
例えば「クリンソウ」説明の中に「本来奥日光には自生せず、鑑賞のために
持ち込まれたものが自然の中に逸出して広まりつつある」と
タマザキサクラソウを見に行ってきた。
何しろ自宅を出たのが10時ごろなので、奥日光の赤沼茶屋の駐車場に着いたのが
午後の1時ごろ、
赤沼自然情報センターに寄って聞いてみたが、タマザキサクラソウのことは、まだ
知らなかった。
5月7日のビジターセンターの自然情報に出ていましたと伝えると、パソコンで
調べて「ああ出てますね」と言う。
確かめたいので千手ケ浜行きのバスはありますか?と聞いたら、1時のバスは
たった今出たばかりで、今日は平日の運行でも、最も便数の少ない日で、次は
2時20分発ですという。
まだ1時間もあるので、歩いて小田代まで行き、そこから乗ろうと思います
間に合いますよねと言うと、1時間もあれば十分間に合いますとのことだった。
それが幸いして、小田代ヶ原に向かっている途中で、素敵な女性と道ずれに
なったのだった。
ミズナラとウラジロモミとミヤコザサの生える遊歩道を歩いていたら、着替えの
為に立ち止まっている赤いザックの若い女性を追い越した。
小田代ヶ原まであと500メートルと言う道標を過ぎたら、ヒメイチゲが
点々と咲いていたので、カメラを向けていたら、その女性が追いついてきて
「何かいるんですか?」と聞いてきた。(いるんですかという聞き方が面白い)
「いや、ヒメイチゲという花が咲いているので」と答えると「どれですか」
とのぞき込む。
指さして教えると「ああこれですか」とようやく気づいた。
そしてもう一度花の名前を聞いてくるので、「ヒメイチゲ、漢字で書くと
御姫様の姫、イチゲは一華と書きます。華は中華の華です。」
花が一輪咲くのをイチゲと言いますが、それの小さくてかわいいので姫を
付けてヒメイチゲと呼びます」
などと判ったような事を言ってしまった。
どうも植物に詳しい人と思われたらしいので、私は写真を撮っているだけと
言い訳をした。
この女性は、二人で男体山に登る予定だったらしいが、相手が電車が止まって
来れなくなり、小田代ヶ原を目指して一人で歩いていたらしい
話をするとき、きちんと相手の眼を見て話す女性で、素敵である。
もろもろ山の話をしながら歩いていたら、あっという間に小田代ヶ原のゲートに
ついてしまった。
残念だけれど、彼女とはここで別れた。互いに「お気をつけて」と声をかけて
小田代ヶ原からバスに乗ると、客は私一人だった
これ幸いと「タマザキサクラソウ」の咲いている場所を確かめると
やはりクリンソウを植えている人の庭に咲いているという。
さすがにこの路線を永年走っている運転手の方は、いろいろ詳しいのだ
鹿の食害防止のため、前は鉄製の網をまいていたが、今は白いテープを
巻いているので、あれも食害防止のためですか と聞くと「クマやシカが
木の皮をはがさないように巻いていて、しかも白いテープの原材料は
トウモロコシが使われているのだという。
植物が原料なので、劣化しても土に返るだけで、環境にダメージを与えない
からいいのだという。
車道の脇に山桜のピンクの花が満開で咲いていた。
カラマツの芽だしが目にすがすがしい。
どこかで鶯も鳴いていた。
千手ケ浜につくと、予想外の数の客が待っていた。
若い人が少なくて、年配者の方が多かった。
こんな時間にくるのかという顔をして、降りる私を見ている。
何しろ最終バスの1時間10分前に着いたのだから、不思議がられても
仕方がない。
私は大急ぎで千手ケ浜の浜辺に向かった。
千手ケ浜の船着き場が新しくなるのか、クレーンが立ち上がり、溶接やら
ガンガンというハンマーの音やらがこだましていた。
クリンソウの植えられた庭に入ると、タマザキサクラソウが沢山咲いていた
乙次郎橋で一緒になった年配者と、わいわい言いながら写真を撮った
クリンソウはまだ葉っぱが出たばかりである。
庭から出ると、年配の男性は菖蒲ケ浜まで歩いて帰ると言って別れて行った
ミヤマエンレイソウが一株だけ咲いて、フッキソウが埋め尽くすほどの
大群落をつくっている
マルバダケブキやシロヨメナは、鹿が食べないので、千手ケ浜はそれらだけが
大群落をつくるという。
風の出てきた砂浜に桜が舞い散っていた。
私の空耳か、カジカガエルのような優しい鳴き声がした
あの声は、いつ聞いても心に残る声だ。
夕方が近づいて鳴き出したのだろうか、そこはかとない淋しさを秘めていた
千手ケ浜から赤沼に行く最終バスは4時である。
時間が有ったから西ノ湖(さいのこ)のバス停まで歩いた。
タマザキサクラソウの花、来るのが遅くてピークを過ぎていた
ピークが過ぎかかっていたが、小花が球状に花序を作るので
タマザキと言われるのだろう。
おなじみのクリンソウの庭の入口は、鹿侵入防止の網が張られている
ここの管理している人は、熊鈴の音が嫌いなので、熊鈴は鳴らさないように
して入ろう。
補足説明
タマザキサクラソウは、ヒマラヤ原産のサクラソウ科サクラソウ属の多年草であると
ネットには出ていた。
国立公園の中であるが、植えられているのが個人所有の庭なので、所有者の趣味の
範疇という事であろう。
そして同じ場所に植えられているクリンソウは、奥日光にはなくてはならない人気に
なっている。
私は初めてだったが、低公害バスの運転手の方は、数年前から有ったようだという。
奥日光は、来るたびに新たな発見があるし、出会いがある場所である。
千手ケ浜の名前の由来になった千手堂が再建され、先日落慶法要が行われたという
日光開山の祖 勝道上人(しょうどうしょうにん)が建立したという千手堂は
長い間その跡地として残っていたが、日光開山1250年を記念して、昨年から
建設が始まっていた。
たまたま中禅寺湖南岸コースを昨秋歩いた時、その建築現場を目撃している
と言うことで、今回そこに行くつもりだったが、最終バスの時刻を気にして
行けなかった。
次回の楽しみにしたい。
赤沼自然情報センターに寄ったら、100円で売っているマップをを買いましょう
表が「戦場ヶ原・小田代ヶ原周辺マップ」という3万分の1の詳細マップ
裏が奥日光の全体マップで20メートル等高線で書いてある。
主要な花の名前も出ています。
また日光の花に興味のある方は、日光自然博物館で出している
「日光の花325」という花図鑑が有れば便利です
私が購入した当時の価格が千円でした。
その花がどこの山で見られるかも書かれています。
。
例えば「クリンソウ」説明の中に「本来奥日光には自生せず、鑑賞のために
持ち込まれたものが自然の中に逸出して広まりつつある」と
自分は反対側の茶ノ木平でしたよ。
タマザキサクラソウは初めて聞きました。
面白い咲き方ですね。
来月にクリンソウを見に行こうかと思っていますが、
観光客が多そうなので躊躇しています。
朝早く出かけられるなら、茶ノ木平らに回るつもりだったのですよ。
あそこの植物園跡の近くの谷の湿地に水芭蕉のような
残り葉が有ったので、確かめに行きたかったのです。
そうすれば、ばったりもありましたね。惜しーい。
奥日光で外来種と言うのも何ですが、面白そうなので見に行きました
6月のクリンソウは、めちゃ混みます。何年か前、バスに乗れない
人が出たくらいですから。
yugoroさんなら、南岸コースを歩いて攻める(笑)
赤沼の駐車場も早く行かないと空いてないので、歌ケ浜か
菖蒲け浜から歩きか船で行くのも手でしょう。
竜頭の滝には寄りませんでしたが、桜が満開で綺麗でしたよ。
私の敵は、今や時間です。(´;ω;`)