花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

筑波山のバイカツツジとタシロラン

2019年07月09日 23時17分57秒 | 自然観察
筑波山にバイカツツジを撮りに行ったら、少し時期が遅れて花が散り始めていた。
この花の筑波山での開花時期が正確にわからず、去年も今頃だったなーと行ってみたのである
どうやら7月初めが良いのかもしれない。


バイカツツジ(梅花躑躅)、ツツジ科ツツジ属の落葉低木 分布 北海道、本州、四国、九州
山地の林縁などに生育する 花期は6~7月
葉が展開した後に、枝先の葉芽の下につく数個の花芽に1個ずつ花をつける。
花柄は長さ5ミリになり、短毛と腺毛が混じって生える。
花冠は白色で、径2センチの広漏斗形で皿形に広く開き、花冠の上内面に赤色の斑点がある。
雄しべは5本で、うち上部の2本は短く、ふつうは不稔で、花糸に白色の軟毛が密生し
下部の3本は長く、花糸に白毛があり、やや膝状に湾曲する。
果実は蒴果で長さ4ミリの卵状球形になり、褐色の腺毛が生える。
(手持ちの樹木図鑑に載っていなかったのでウイキイから引用)
真ん中の薄緑色に見えるものが、おそらく雌しべだろう。


短い雄しべの花糸に、白い軟毛が密生する








梅花躑躅の葉、互生する葉が枝先に集まって輪生状につく。
葉柄は長さ5~10ミリ。葉身は長さ2.5~5センチ。楕円形で先は短くとがり
先端に線状突起があり、基部は鋭形になる。
葉の表面には毛が散生し、裏面の葉脈の上に長い腺毛が生え、縁には鈍鋸歯があり
細い毛が生える。

登山道を歩いていたら、左右にギンリョウソウが生えていた
雨が降ったので、こんな時期に出てきたのだろう
よく似たアキノギンリョウソウは、上向きの蒴果になるが、本種は
メダマオヤジのような液果になる。


ギンリョウソウの実は液果になる。
ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじにそっくりである


猪にやられたのか上向きに倒れていたので、チャンスとばかり撮影した


木陰にギンリョウソウの群生が有った

先日、市内の森の公園でタシロランを見つけたので、以前筑波山で生えていた
場所の近くに探索に行った。
1グラムの千分の一のタネが飛んで生育地が変わっていくのだが、同じ場所に
生育する可能性もあると思って探しに行ったのである。
が世の中、そうは甘くない。
最初の平地にも、2回目の斜面にも生えてなかった。
風に飛ばされたとすれば、その方向はどっちか、などと考えて探すと、奇跡的に
一株、生えているのを見つけてしまった。
今回は重いカメラを持参せず、コンデジだけを持って行ったので、ピントは
カメラ任せなので、ピンボケはお許し願いたい。
それでも筑波山で3度目のタシロランの撮影なのでうれしさも格別である。


筑波山に咲くタシロラン


花の横顔


上から見たタシロラン


正面から見たタシロラン

ついでに、先日裏筑波で撮影した「コクラン」の写真を掲載します
毎年撮影していた場所が荒れ果ててしまったので、以前見かけた記憶を
頼りに探して見つけた撮影地です。


コクラン(黒蘭)、ラン科エピデンドルム亜科クモキリソウ属

筑波山の道路情報

朝日峠から辻に下る道路が開通してました。
路肩が崩落して、長い間通行止めだった朝日峠、修復工事が完了して
車で走れるようになってました。
いつ開通したのかわかりませんが、試しに辻まで走ってみました。
草刈りされておらず、路肩は草ボウボウですが、問題なく車で走れます。
辻の交差点の直前で、朝日トンネルからの道路と合流します。
ここが一番危ないかもしれません。朝日トンネルからの急坂を下ってくる車は
スピードが出てますので、合流は確実に安全確認をしてくださいね。






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2 コメント

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Unknown (花友Kさん)
2019-07-11 20:14:44
なんと筑波山にも梅花躑躅が咲いていたとは!!(゜ロ゜ノ)ノ
那須や県北に行かないとお目にかかれない可憐な高原のお嬢さまとばかり思っておりました。(笑)
この花の白とピンクのなんとも可憐な色合いがたまりませんよね!?
開花時期が謎めいているのも素敵です!(笑)
是非ともご紹介頂きたいですね。
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週刊(習慣)が多すぎて (mino)
2019-07-12 09:24:26
あれ、Kさん知りませんでしたか。
深峰の登山道の脇に数本咲いてますよ。
白い花の赤い斑点、確かにかわいいのですが
もともと花の数が少ないツツジとして知られてますが、
散り始めていて、余計に少なくなってました
この花、短い雄しべの軟毛が密生しているため、雌しべ隠れて
雌しべを撮るのが難しい花ですね。

開花時期が、週刊高尾山とか池の平とか習慣が多すぎて
Kさんには、行く暇がないのでは(笑)。

8月は雛の巾着だしね。
今年は思い切って福島の群生地を見に行きます?

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