goo blog サービス終了のお知らせ 

くりきんとんの言いたい放題

世の中の不平不満を綴ってみました。

サンスイSP-50 奇跡の復活 その① 

2015年09月22日 | 趣味
サンスイのSP-50というスピーカーをご存知でしょうか。
1967年から1970年代前半まで販売されたスピーカーで、
当時の価格で1本15000円前後で売られていました。
外観は一般的な木目調なんですが、
サランネットが民芸みたいなほんとうの木組みで作られていて落ち着いた風情でした。
作ったのはあのサンスイ。
「Sansui」のエンブレムが当時のデザインで付いています。
大きさは高さ×幅×奥行きがそれぞれ502×325×248で当時としてはごく一般的なサイズです。
ユニットは20cmのウーハーにホーン型のツイーターの2ウェイ。
バスレス式のブックシェルフ型です。
重さは9キロとこのサイズにしては軽い方です。
当時の設計としてはホーン型ツイーターを採用したように、JBLを意識したと云われています。




で、それがどうしたと言われそうですが、
実はそのスピーカーが我が家の物置から出て来たのですよ。
事の発端は今から30年ほど前にさかのぼります。
私の父は生前音楽が好きで、何処からか中古のスピーカーを買ってきました。
それがこのスピーカーです。
当時の価格で500円とか千円くらいで買ったはずです。(福祉バンクなので)
やがて父の死後、そのオーディオたちはほとんどゴミ同然に物置に仕舞われていました。

時は流れて今年になって再びオーディオに目覚めた私は、
このスピーカーのことを思い出して引っ張りだしたというわけです。
当時からサンスイの製品である事は知っていましたが、
いろいろ調べてみて驚きました。
箱の作りは当時にしては適当なんですが、意外としっかりしていて、
ユニット構成などもJBLを意識したと云われるだけあって斬新でした。
しかし、あれからかなりの年月が経っているし、
ほこりにまみれていたので引っ張りだしたのはいいが、
実際に鳴るのかどうか怪しいものでした。
とりあえず線をつないで鳴らしてみる事にしました。
すると、驚いたことにまるで新品のようにと言っては大げさですが、見事に再生したんです。
しかも音のびりや途切れなども一切なく、すばらしい音でした。
へこみやつき板の剥がれなど外見はひどい状態なんですが、
コーンの痛みや割れなどはなく、中身はしっかりした状態なのには正直驚いています。
エッジの部分もしっとり感があってまさに奇跡としか思えません。
しかも金属部分の錆が一切なく、よほど保存状態が良かったことが伺えます。

というわけでこれからこのスピーカーのメンテナンスをやっていきます。
ただ、さきほど言ったように外見がかなりひどそうなんですが、
どこまで再生させるか迷っています。
中身は大丈夫なのであまり手をかけたくない気もするので、
できるだけオリジナルの状態を維持できればと思っています。
今後進捗状態を少づつ報告していこうと思いますので、良かったら覗いてみてください。

では。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。