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熊本市動植物園シンポジウム 『大人も知りたい動物園の楽しみ方』

2014-11-25 00:40:57 | 動物 + 羊毛フェルト+ その他写真

熊動シンポジウム
最初の園の獣医師発表及び東海大院生の話は本題?の『大人も知りたい動物園の楽しみ方』とはあまり関係がない内容だったのでばっさりカットさせていただきます( Φ ω Φ )
獣医さんのお話は獣医のお仕事教えますと言うので楽しかったです。(ざっくり)

内容は箇条書きでの記録になります、ご了承ください。

『~動物と来園者と関係者の目線で考える動物園の存在意義~』
①見られる(動物側の目線) 
②見る(来園者側の目線) 
③見せる(動物園側の目線) 
上記の存在で考える。

来園者=生物=関係者 どれが欠けてもだめ、バランス良くあることが園の面白さになる。
その中でどれが一番という優劣は無い。
生物が『健康で観られる事』は来園者が楽しめる事に繋がる。

飼育生物の目線
・見られることのストレス・異常行動(常同行動など)、対策としての環境エンリッチメント・動物福祉の重要性
・見られる側も実はこちらを見ている、来園者を観察し利用する生物たち

人→生物だけの関わりだけでなく生物→人と、園の生物は少なからずこちら(人間)を観ている。
特に群れを形成する生物についてはその傾向が強い。
群れの一部としてこちらをとらえ、異種間でのコミュニケーションを取ろうとしている。

自分が彼らをどう観察しているか、そして彼らにどう観察されているか気づく事が出来ればそれを考える事も楽しみになる。
生物が彼らなりの方法で話しかけてきている『声』を感じてほしい。

・環境エンリッチメントとは 『心と肉体の健康』と言える。
・生物にとっての幸福とは何か 個々により変わってくる、よって異種の幸福を人間的な価値観で測ってはいけない。
客観的・科学的な視点で捉えることも重要。
・人間からの見た目の幸福、しかしホルモン数値ではストレスを受けている状態と分かる事もある。

・エンリッチメントとは飼育生物の健康のためのものである、よって来園者に不評を買うこともある。
 (健康維持管理と顧客満足度の両方を高めたい園側はそこが悩み)
・本来は生物の習性を見て貰うことが目的であり『(お客の喜ぶ)行動展示≠エンリッチメント』となる。

・動物に対する本質的な興味『感動・共感・好奇心・愛情・その他』
昔の人の描いた壁画など見ても今に通じるものがある、根本的な部分で人の生物に対する感情は変わっていない。
人が生物に感じている思い(畏怖や尊敬など)を大切にすることが必要なのではないか。

・コンセプトとして 『楽しみながら学ぶ』 ということ。
・魅せて感じて学んでもらう事を大切に。
・利用者の多様な興味を支えるための飼育・展示技術におけるサイエンスの重要性。

土台がしっかりしていないともろく崩れ易い、また支える土台が小さければ表面に出ている部分も大きくはなれない。
『氷山モデル』を意識する。※画像①
(遊園地に遊びに来るような人(表層)をどうやったら園の方に導くことができるのか、そこを考えるのが関係者(土台))

 
※画像①

・飼育員が解説をしているが飼育員は飼育員であるべき(※解説ができなくていいとは言っていない)
・飼育員の他に専門知識を持った解説者がいるべき。
もっと専門職に分け『飼育(多)+解説(少)/解説者(多)』のように分担で仕事をすることも大切ではないか。
・伝える専門家の重要性。


・来園者として面白い人の例 しつこく生物とつきあう(開園から閉園までその生物の所にいる)人は彼らも興味を持つ。
・そういった来園者と生物とのコミュニケーションにによるエンリッチメントも存在する。

 

以上、内容簡潔にまとめすぎてすいませんこれが自分の限界です…。
シンポの内容ですが、他所からの引用がちょいちょい挟まれてる部分がりました。
そちらの文章は省略したので文章繋がらないところもあると思いますがご了承ください。
お話の中で 『動物園学入門』 の教科書に書いてある話も出てきてたので、そちらの本を読んでみるのも良いかと思います。

 

--------------------以下思った事↓

シンポジウム、聞きに行って良かったです。
九州ではめったにないこの機会、行けて良かったちゃんとバスに間に合うよう起きた自分えらい!←

お話の中であった解説者は、ボランティアではなくちゃんとした職業としてあって欲しいなと思いました。
ボランティアは言い方悪いけどボランティアなんです、どうあっても専門家ではないんです。
プロフェッショナルボランティアを募集するにしても、その人たちは別に仕事がある場合が多いのでムラが出来てしまう。
もちろんボラさんの中にはとても熱心な方がいるのも事実です。
そう言う人ばかりではない、このムラのある状態をどげんかせんといけんって言う事なんですよね。

相応の知識を要求するならそれなりの対価がやはり必要だと思います。
現状だと財政問題とか、実現はいつの事やらと言う感じですが…。

次回の内容どんなのが良いですかってアンケート欄があったから
『限定地域飼養家畜(日本鶏や馬、魚や鯨類など)文化と動物園・水族館の関係』←そんな偉そうに書いてない
とか言う感じのニュアンスの事を書いてきた。
例えば自分が好きな家畜の 馬 ってやっぱり他と違うと思うんだよね。
どの国でも、使役生物としての祭事参加がダントツ多い。
だから国内だと、最近の沖縄『ンマハラシー』の復活・保存のために園が動いたのは凄く意味があることだと思うのです。
昔からその地域にある生物と人との関わりの展示ってのもとても大切だと思うし、一番興味を引くモノだと思います。
最近、自分の初心に帰って『家畜可愛いよ家畜!』になってるので。
ただ家畜を展示する場合、家畜と畜主の生活を丸ごと展示する必要があるのが難点…。
無理だよなー、園で牛馬豚鶏犬猫飼って畜産自体を展示するって。
海外で教えて貰ったのはシェーンブルンがそれをやっているとか。
日本だと難しいよなぁ、里山展示で手一杯感…難しいですね。

※ツイッターでつぶやいた情報をブログにまとめました。
そうじゃねーよバーカって言う、参加者・演者からの突っ込みお待ちしてます…( Φ ω Φ ;)gkbr

 



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