「男は泣くもんじゃない」とは言うが、長い日本の歴史から見るとそんなこと言っているのはごく最近のことらしい。
オッサンになると涙脆くなるのか少しのことで泣いてしまう。映画で泣くのはしょっちゅうだし、本を読んでいても涙が出てくる。
しかし絵を見るときはあまり涙が出ないと思いきや、見ると必ず涙が出る絵を見つけてしまった。
それは東京国立博物館にある小林古径の『踏絵(異端)』である。江戸時代に行われていた踏み絵の絵で、女性が三人踏み絵に向かっている。女性の一人が着物の胸のところを軽くつかんでいる、その下にキリスト教徒であるしるしを持っているのであろう。三人とも穏やかな顔をしている、その穏やかな顔がさらに涙を誘う。
踏み絵を踏めば命は助かるのである。しかしキリスト教徒である限り磔刑図を踏むことはできない。絵に描かれた三人の女性はその場面で自分の命より大切なものを見つけそれを守るために、信仰のために命を捨てることを選んだのです。
こうした弾圧を乗り越えて、人間の文明ってだんだん良くなってきた(と思う)。人間の歴史を紐解けばいくらでも例が出てくる。そして押しなべて弾圧が成功した試しは無いのも分かる。
死ぬことがいいとは言わないけれど、自分は命を懸けるほどのことを今までやってきたのかなと思ってしまう。でも命を懸けなくても生きていけるような世の中にしてくれたのも多くの人の犠牲に成り立っているのでしょう。
夜遅くまで起きているとこんなことを考えてしまう。禅問答はめぐる。
オッサンになると涙脆くなるのか少しのことで泣いてしまう。映画で泣くのはしょっちゅうだし、本を読んでいても涙が出てくる。
しかし絵を見るときはあまり涙が出ないと思いきや、見ると必ず涙が出る絵を見つけてしまった。
それは東京国立博物館にある小林古径の『踏絵(異端)』である。江戸時代に行われていた踏み絵の絵で、女性が三人踏み絵に向かっている。女性の一人が着物の胸のところを軽くつかんでいる、その下にキリスト教徒であるしるしを持っているのであろう。三人とも穏やかな顔をしている、その穏やかな顔がさらに涙を誘う。
踏み絵を踏めば命は助かるのである。しかしキリスト教徒である限り磔刑図を踏むことはできない。絵に描かれた三人の女性はその場面で自分の命より大切なものを見つけそれを守るために、信仰のために命を捨てることを選んだのです。
こうした弾圧を乗り越えて、人間の文明ってだんだん良くなってきた(と思う)。人間の歴史を紐解けばいくらでも例が出てくる。そして押しなべて弾圧が成功した試しは無いのも分かる。
死ぬことがいいとは言わないけれど、自分は命を懸けるほどのことを今までやってきたのかなと思ってしまう。でも命を懸けなくても生きていけるような世の中にしてくれたのも多くの人の犠牲に成り立っているのでしょう。
夜遅くまで起きているとこんなことを考えてしまう。禅問答はめぐる。