かつては 季節になると 島の中は
”まぼろしの島大根”で 大忙しであったが
今に 至っては 2・3軒の農家が 保植する
のみとなってしまった。
天草の某レストランでは
”まぼろしの大根ステーキ”が人気になり
予約が 多いと言う。ありがたい話だ。
季節には 海岸の アコウ樹の枝に 大根が
生ったように 漬物前の 風物詩であった。
島”おばば”は やがては 家々の仕法で
家々の味で 島大根漬を
今流の 乳酸菌で
酸味の多い大根漬けを 漬けては 飯台に
並べた。
「しゃー(おかず)は こっと いおん(魚)
煮つけでよか!」
そんな時代に そんな所で そんな風に生き
手伝いと言うにははるかに 過ぎた
逃げられない仕事量に 文句も言えず
巣立つた。今 62年経て 妙な 誇りと 自信が
生まれてくる。人生バンザイ・・・だ。
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”まぼろしの島大根”
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