4。命の定・・・”漁師の野望”①

2008-07-05 14:23:15 | 湯島故郷「命の定」

船長は。時期違いに現れて 
「おまえ.今日漁協で.よか話のあるばってん.
      昼から来てみらんか。」 
又フカの話でもあるのかと 
思いつつ行ってみることにした。
私に取って あえる事と 意外な海の話が聞ける 
楽しみに午後に成るのが待ちどうしかつた。
漁協の2階に上がると
其処には.今は働き盛りの 
おじさん達が座していた。
「オー ヒロシ なんか あっとか?」
不自然な中学生の参加者に声がかかった。
「よかッです.私が呼んだッです。」 
空かさず船長は一同に許可を求めた。それも又 
今も心に 船長のやさしさと して残っている。
私は まだ始まったばかりの 自分の人生なのに 
不幸つずきの最後に ”海の大聖人ポセイドーン” に
会えたような気がしていた。結局 話は 
若布の人口育成で。養殖につながる話であった。
 県水産の技官同伴の説明会であった。
今から 45.6年も 前の話である。
しかし いろいろな形で 
人が 物が 土地が 環境に侵され始めた事を 漁師も 
一般の人たちも 本当には気ずかなく 漁獲高の減少。
収穫高の減少に漠然と意識し始めていた。
船長は 「ヒロシ。いつかは おまえ達の時代が来る。 
  もう 遅か かもしれんばってん まだ 間に合う 
   海ば 育てろ。いお(魚)ば 育てろ。
 海草ば 育てろ。 森ば 育てろ。 川ば 育てろ。」 
13才の 私には 確実には 理解出来なかったが 
船長が 漁師に伝えにくい ジレンマに 
焦る気持ちが 伝わってきた。
私は船長を 理解しようとつとめた。
「今に わかるばな 船長!」 
私は心中で 船長に伝えた。船長は 私の目を見て 
少し笑っていた。
雄弁でもない 海の男の立姿が 私には 輝いて見えた
・・・・リサイクルおじさんの独り言

 



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