明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

新仕分けがはじまりました

2012-11-16 | 事業仕分け

今日から始まった「新仕分け」
もう解散だからやっても無駄、とかいう人もいるようですが、まったく違うと思います。事業仕分けは政権が代わろうが総理がどなたになろうが、そういったことに左右されるようなものではないんだと考えています。
映像を見ながら、ふと3年前の11月を思い出しました。
刷新会議の記念すべき事業仕分けの初日は11月11日、冷たい雨の日でした。市ヶ谷のコンクリートのひんやりした会場でしたが、室内は熱気でむんむんしていました。ここから何かが変わる!という期待と大きな関心の目で溢れていたように感じました。

ひるがえって現在。今の政府を取り巻く世論の逆風の中、奇しくも解散の今日実施される事業仕分けは、熱しやすく冷めやすい国民気質なのか、すっかり関心を失ったかのような報道の取り上げられ方です。今日も、1つ目のセッションが終わったとたん、報道の方々は記事を書くためか退室されてしまいました。

でも、事業仕分けを通して推進してきた行政改革は、この先どう政権が変わろうと終わりにしてはいけないんだと思います。
かつてこのように、ネットでいつでも・どこでも・だれでも、税金の使い道を確認できる仕組みはなかったのです。ベールに包まれた政府の全事業をできるだけ分かりやすく国民に公開し、予算の使い道などをいつでもチェックできるようにしたのです。
だからこそ、この復興予算の矛盾が見えるようになったのです。

そのキーポイントの1つは「統一様式の事業シート」。国の事業でも自治体の事業でも、同じ様式で事業内容を表すことによって、省庁間・行政主体間の事業手法やその成果の比較が容易になりました。一旦このシートの読みかたがわかれば、全国どの事業でも理解が容易なんです。
それは行政事業レビューに引き継がれています。私も評価者として参加した行政事業レビューですが、委託金の流れなども明確になっているため、課題が容易に浮上してきます。
またもう一つの大きなキーポイントは「議論を公開で実施すること」。文書では読み取れない“事業に取り組む姿勢”態度がよ~くわかります。たとえば今日出席されている政治家の皆さんのコメントを聞くだけで、選挙公報を読むよりいいかも(?)しれません。

ネット中継などを通して、今まで関心が薄かったといわれている若者層からも関心が向けられるようになったことも大きな成果だと思います。
このように「事業内容を知り、使い道を考え、自身で考え、政治を選ぶ」この誇り・喜びを実感した方は、もう情報が閉ざされるのを黙って見過ごすことはないでしょう。
私たちは政局や選挙に浮足立たず、当事者として事業の成果をきっちり見ていくことがなにより大事だと思います。国民として責任をもってコミットしていくべきであり、この意義を訴え、継続していくよう声を上げていくべきだと思っています。


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