明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

ベールに包まれた地方財政

2010-03-13 | 事業仕分け

事業仕分けは公開で実施していますが、その効果の一つに、「課題についてその場で解説ができる」ことだと思います。

 昨日12日(金)は、3月に退職される財務部長を囲み、財政課OB・現役が集まりました。財政メンバーの関心は、やはり、事業仕分け。

 賛否両論ですが、公開で実施することはみなさんから評価をいただきました。

事業仕分けの会場にいる方に対し、どのようなことをやっているのか説明でき、その効果や影響を解説でき、課題について議論できることが、財政課職員から見た大きなメリットだと感じています。

地方自治体は、広報紙・HP・出前講座などを使い、「新年度予算の解説」などを行っていますが、現実は・・・・ そもそも関心が薄いうえに、情報はわかりにくく、地方財政は住民からほど遠く、ベールに包まれたものになっているのではないでしょうか

提供される情報は、いわゆる「お知らせ」の域を脱していないと思います 

住民に、わかりやすくきちんと説明するのは当たり前なのに、国が決めた『目的別予算』に沿った「款・項・目」なんてものに区分され  、

「民生費・高齢者福祉費・高齢者居宅介護支援事業費・安心住宅援護事業・・・」など、わかったようなわからないような言葉の数々

住民感覚から言わせれば、全くナンセンスですね

税収入にクロスさせた世代別予算とか、現在の投入量と将来の経費を足した長長期債務負担の金額を示す、など、工夫をしていくべきではないでしょうか。

働き盛りの30~50代の税金が、年齢がつり上げられる小児医療費や75歳以上の医療費と同額だったり、企業のかせぎ(法人市民税)が、需要が減っている幹線道路整備の50%に相当する、とか、2,000万円で基本設計したコミセンが建築時は3億円、20年で10億円もかかる、などなど わかりやすく見せてほいしいですね

住民が地方行財政に関心を持ち、自分自身の問題として考えてもらうため、ベールを1枚1枚脱いでいってほしいです 

サロメが舞う「七つのヴェールの踊り」のように


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