明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

府中市と三重県

2011-09-15 | 事業仕分け

三重県の事業仕分けの本番が近づいてきました。3連休の土日は、三重県津市にある三重県総合教育センターを会場に、3班で40事業を仕分けます。

 
森林再生、研究学園都市センター管理、伝統産業支援、休廃止鉱山鉱害防止、赤字バス路線、若者就労対策・・・などなど、じっくり検討すべき事業が対象となっています。
 しかし、事業シート(概要説明書)を見ると、多くはきちんと説明されているのですが、やや説明不足と感じるものもありました。
9/1の事前研修の際に、もう資料の修正はしないとお聞きしましたので、せめて当日の補足資料などによりカバーされることを期待していますが。

 ところで、
今日、構想日本から府中市のアンケート結果が届きました。
相変わらずの
賛否両論でしたが、よそ者&30分だけの議論など、感情的な拒否感は甘んじて受け止めたいと思います。 
 
「内部だけ&長時間の議論」は、実施自治体において今まで何年もやってきたことでしょう。
そのスキームで解決できなかったことを、違う手法でやろうとしているのです。
そもそも、「よそ者&30分」ありき、そういう仕組みが事業仕分けなのですから。

 
それはそれとして・・・気になるのは、事業シートの説明不足や質疑内容についてのご指摘です。具体的には、
●いわゆるハコモノについて、全体コスト(建築からすべて)の話で、時間を消費しがちであるが、それならシートに最初から記載させるべきである。
●事業全体の構造を把握しようとする姿勢は理解するが、事業選定が適切でないのであれば、事前に事務局(市)に指摘してしかるべきでした。
・・・もっともなご意見ですね。

 
このように、事前に準備しておけば済むことや想定される質問のおかげで貴重な時間が割かれてしまい、傍聴される方からご批判されることになってしまうのです。 が、これらについては、職員の方に事前研修の際に、注意点としてご説明していることなのです。

 
府中市の名誉のために補足しますが、府中市に限らず、多くの自治体に共通して見られる課題です。

 
1つの事業、あるいは1部分だけを捉えて、金額が多い少ないという議論をしても、森を見ていない、重箱の隅をつついている・・・と言われてしまいます。
 
 
だから、全体が俯瞰できる内容、過去や将来に渡る複眼的な視点、で、まず事業シートを作り、説明をしてほしいのです。
そのうえで、この事業の位置づけを確認していき、重要度や必然性を議論していきたいのです。

 過去から将来へ、全体から部分へと
順を追うことによって、住民仕分け人や住民判定員、傍聴されるみなさんにも、事業のバックグラウンドを理解していただき、全体像を客観的に見ることができ、決して自己要求や利害追求ではない、リベラルな判断を導き出すことができるんだと思います。
 
 
三重県でも事前研修で同じように注意点をお話しました。が、みなさんは行政のプロですから、私などから改めて言われなくても、既に十分ご理解いただいていることと思います。

 そのうえで、
県職員のみなさんはぜひ、仕分け人に説明するのではなく、傍聴されている県民、さらに中継をご覧になっている方、もっといえば三重県を参考にしようとしている多くの自治体に向けて、わかりやすい説明をお願いしたいと思っています。

私たちも、良い仕分けにしたいと心から願っています。
もしお時間があれば、ぜひ来てくださいね。


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