明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

政党の自己統治能力(ガバナンス)の確立を 構想日本JIフォーラム

2010-10-01 | 事業仕分け

『政党の自己統治能力(ガバナンス)の確立を』

構想日本のJIフォーラム。第158回となる昨夜は、このテーマで行われました。
http://www.kosonippon.org/forum/backnumber.php

趣旨は(案内から引用しました)、
 日本中いや世界中が、民主党の代表選挙が終わってヤレヤレと感じているふうです。それは誰がいい誰が悪いということではなく、これで政権が安定して「政治の中身」に専念してほしいということだと思います。
 
小泉内閣以降、日本の政権はなぜこんなにふらついているのでしょうか。それはつきつめると政党の自己統治能力(ガバナンス)のなさに帰着します。
 
企業が業績を上げるには“コーポレートガバナンス”が確立してないといけないのと同じことです。政党のガバナンスを確立するにはどうすればいいのか、日本の将来のために英知を集めて議論して頂きます。

 パネリストは音順に、亀井善太郎・東京財団研究員、熊谷哲・京都府議会議員、永久寿夫・(株)PHP総合研究所代表取締役常務、真壁昭夫・信州大学経済学部教授のみなさん、コーディネーターは、加藤秀樹・構想日本代表でした。

構想日本からの提言は、
Ⅰ 政治資金の徹底した透明化
 (1)政治資金の受け入れ団体を1つにする。
 (2)政治資金に関する責任は国会議員にあることを明確にする。
 (3)実質的な外部監査を義務付ける。
Ⅱ 政党のガバナンス(自己統治)の確立
 政党法を制定し、基本ルールを法律または法律に基づいた党則で定める。

 パネリストからも、さまざまな問題提起とそのソリューションなど
提案が出されました。
① ガバナンスの問題については、
 民意を政党に集約できていない。政党が国会議員の互助会化している。
 本部・支部の関係の問題。サイフと支部の不一致も。
 1.5年に1回の選挙の弊害。政策の成果が発揮される前に、
次の選挙のために評価を迫られる。

② 政治資金の問題については、
このように多額な助成金等の使途を明確にし、費用に見合う対価を示すべき
そのしくみやモニタリングが必要。そのためにはaudit(監査)が不可欠。
などなど、とても書ききれませんでした。

考えさせられたのは、
 真壁さんの、「今日の話で、政党とは一体なんだろうか、わからなくなった」
に、皆さん同意。
面白かったのは、
 永久さんの、「事業仕分けもいいけれど、国会議員のサイフ仕分け」を
やったらどうか。
 加藤さんの、統一フォーマットを使用し、政策の上位5番目までについて、
いつまでにやるという行程、そのために必要なコスト・財源を明記したものを
出したらどうか。

比較しやすい、誰でもわかりやすいというのが、一番大事ですね。

 このように政策やサイフの中身のチェックをするため、
ルール作りを早急に進めるべきだと、いう提言を進めるそうです。
 しかし、政治家に任せては実現しない。国民が声を上げなければならない、
「政治の再建」を国民主導で実現するのだ、という
強いメッセージが投げかけられました。

 それにしても、構想日本のすごいのは
「眉間にしわを寄せて議論する」ことがないことでしょうか。
このような内容なのに、パネリストのほうが自由に
議論を楽しんでいるようでした。


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