BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

文型

2020-07-07 | #日本語教育


日本語文法の説26 話し手の意図
2019-07-06 | 日本語文法

日本語文法に主語をとらえ、主題を話題にすると、議論は言語主体の主語となる。表現類型の文は主体によるものごとの捉え方の文である。日本語教育の文法は国語の助動詞を外国人の日本語学習にどのように教えるか、あるいは文法学習の項目とするか、集中教育の学習段階で話し手の表現意図による会話文のうちに、これをを捉えていた。助動詞は日英の言語対照で自立した品詞とすることがないため、くわえて国語の補助動詞の用法ですら表現のうちに単語扱いにはならない、例えば、テイル、テアル、テクダサイなどとなって、語の用法の接辞になる、というように、助動詞は助詞と同じく、語の単位に含めることになる。そこで助動詞の接尾辞、活用語尾となるものを語の学習にすると、あとは国語の助動詞の用法を際立たせるものとなる話し手の意図による表現法があげられて、それを例にすると、表現意図の文型となり、その類型を語と語とを連接した語法となり、日本語教育の表現文型ができる。さてその文の主語は言語主体である。話し手である表現者主語また主体主語による文である。日本語教育の文法研究者には、言うところの主語については、主語がない、それは主体になると解説する議論が出てきている。



日本語文法の説25 類型
2019-07-05 | 日本語文法

日本語教育で表現類型と言っていた。そのタイトルが日本語表現文型となって出版されている。1983年、昭和58年であるから、大阪
から筑波へとノウハウが伝わっていったときである。そのころに開発された中級教科書となって、しばらく使われていたものである。いまは知る人も少ない。日本語教師になったときのこと、1978年から類型を知るようになって、5年もの間、その中級日本語を担当していた。類型は、名・分類・定義から逆接まで、21課である。表現類型を日本語教育の中心的な教育項目にした功績は大きい。編著者に、寺村秀夫、他編となるも、その方法は大阪の教官たちが伝統的に行っていた共同制作になるものがあった。80年代の当初に箕面の校地で中級日本語の教科書を使ったので、類型の前身となる内容がわかる。


日本語表現文型中級Ⅱ
定価 1,944円(本体 1,800 円)
※販売停止中
編者
著者 寺村秀夫,他編
判型・ページ数・付属
発刊日 1991年01月01日
出版社名 凡人社

  表現類型

名・分類・定義
存在・位置
存在・数量
移動
変化
過程・推移・経過
時の表現
要求・以来・命令
希望・願望
意志
申し出・勧め・誘い
類似・比況・比喩
比較
程度
対比
伝聞
予想・予感・兆候
予想・期待の実現と非実現
原因・理由Ⅰ、Ⅱ
逆接


日本語文法の説24 表現文型
2019-07-04 | 日本語文法

日本語教育の文型から表現類型をあげる。表現文型は構造文型に対する。学校文法で文の種類を文型に分けるとそれはSVOに語序を見る文型にならうものがあった。SVを見ると言語の文型は、通常に、Subjectが文頭にあるものとなるが、それを SVO の文にすると、SP として文構造を見ることになるのが類型である。predicate として、Predicate verb を見ることになる。日本語は 同じようにSVを通して、SOV の文にして、さきのパターンでいえば、S-P の構造を見ることになる。文の種類を表現で見れば、叙述、その肯定否定、疑問をみるほか、感嘆感動、命令などを分けるが、ここでその意味による分類を構造分析すると、日本語の文には、S-P の述語部分に、V 動詞のほか、相応する、predicative adjective として、A 形容詞、また predicate noun として、N 名詞があると、説明をする。S-P(V) 、 S-P(A)、 S-P(N)となる。構造文型は日本語における膠着語の現象で、Predicative Adject のように、動詞用法になるから、述語においては、しかし、この構造文型にはそれぞれに述語に言語の話者が言語表現の主語となって表れているものがあり、それは多種類の表現内容を持って述語の語尾変化を起こしているのがわかる。表現文型は言語主体による文の意味内容についての表し方として見ることができる。



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