読書とかいろいろ日記

読書日記を中心に、日々のあれこれを綴ります。

『神歌』 山下卓

2010年11月25日 | 読書日記
神歌(カミウタ)
山下卓
徳間書店

¥1,900+税 徳間書店 2010/8/31発行
ISBN978-4-19-862996-0

神歌。歌神じゃありませんよ。
誰もなにも言ってませんかそうですか。


> 外資系民間軍需請負会社に籍を置く戦争のプロ、野際昭輔と、コロンビアの内戦で負傷した子供達だけを集めたダンスチームに属する少女、リサが、運命の糸で繋がれたとき、実態なき悪が蔓延する世界に復讐を始める!


これは…なんというか、山下卓っぽい。

畏怖されながらも煙たがられ、ついには石持て追われた孤高の新聞記者である父。
儚き印象の美しき母。
どん底のときをなぐさめ支えてくれた友。
信頼できる上司。畏敬すべき伝説の傭兵。
命を預けあえる戦友。彼が遺した未亡人と娘。未亡人に恋焦がれる。
飛行機でたまたま隣に乗り合わせた縁の少女。
三流ゴシップ誌の編集長。
日本の政財界を陰で操る謎の組織。
……誰も彼もがひとかどの人物ばかりで、力を持ち、意志を持ち、なにかを為さんとしている。
我欲ではなく。
ぶつかり合う力。

下手な作家が書いたらめちゃくちゃ陳腐だよね。
謎の組織に傭兵にサイレントスクリームときたもんだ。
それが読み応えがあるんだ、これが。
読み終えるのがもったいなかった。
これはいいわー。
いいんだけど、どこがいいのかポイントを誉めにくいなー。
結局のところ、世界観、とまとめるしかないか。なげやりながら。

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