読書とかいろいろ日記

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『装丁雑記』 坂口顯

2014年03月19日 | 読書日記
装丁雑記
坂口顯
展望社

展望社 2013/11/16発行
ISBN978-4-88546-264-1

岩波書店で長く勤めた著者が、その間手がけた装丁の仕事を振り返り、まとめた書。
二冊組で、函入り。……なのかな? たぶん。
図書館で借りるとそういうところがハッキリしない(;^_^A。

紹介されている本の、書影とその説明もさることながら、それにまつわるエピソードが興味深い。
それにしても、装丁ってこんなにいろいろ考えてるものなんだなあ。
確かに、社内装丁と違って、外部デザイナーに依頼すると、こういうニュアンスにはならないかもね。デザイナーの個性はあっても、出版社の個性が見えない。なるほど。つーか、人気のイラストレーターに依頼が集中すると、どれもこれも似た感じになっちゃうのが、個人的にはちょっと不満。

 

なにしろ岩波なので、全体にお堅い本が多い。そんななか、81頁の『球日出勤』」なる冊子が愉快。著者が所属する地元ソフトボールチームの創立十周年記念文集。かわいい。

> 近隣の親善スポーツが、スポーツのために有るのか、ビールパーティのために有るのかという本質がよく表現されている。(81-82頁)

 

ぜんたいによくできた本であった。
そんななか、誤植を発見してしまったのが惜しい。
132頁。出版社名「草土文化」が、「草上文化」になっている。……ワープロ打ちでこの誤植はないよねえ。でもまさか活版でもあるまいし……。謎。


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