読書とかいろいろ日記

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『私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった』 サラ・ウォリス&スヴェトラーナ・パーマー[編著]

2010年11月15日 | 読書日記
私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった
サラ・ウォリス,スヴェトラーナ・パーマー
文藝春秋

¥1,900+税 文藝春秋 2010/8/10発行
ISBN978-4-16-372940-4

第二次世界大戦中に書かれた日記、手記、手紙。書き手は十代の少年少女。
収容所に送られるユダヤ人少年。
ドイツ人に反発するフランス人少女。
特攻隊に志願する日本人青年。
ソ連レニングラードでドイツ軍に包囲され、餓死した少年。
ヒトラー・ユーゲントのドイツ人少女。
アメリカ人少女と文通するイギリス人パイロット。
レジスタンスに身を投じたロシア人少女。
海の向こうの戦争を気に病みながらも差し迫ってはいないユダヤ人少年。
同じ時代を生き、同じ戦争に向かいながら、その影響は国ごとに人ごとにあまりに違う。

> こうした各国の少年、少女たちに日記に接して、私たちが感じるのは、実に多彩な戦時下の青春があり、思春期があったということである。たとえば、日本の読者は、同じドイツの占領地域でも、フランスとポーランドでは、その過酷さがまったく違うことにおどろくだろう。パリのミシュリーヌには、ドイツ軍商工の誘惑をふりきる自由があるが、ポーランドの氏名不詳のユダヤ人少年は、生存の自由そのものがない。(396頁・編集部による解題)

それぞれの戦争を生きた少年少女たち。
彼らが生きた、戦争という時代。
彼らの目から見た戦争を浮き彫りにする。

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